【つづき】

ワットプラケオを退出すると、次に向かったのは（ワットアルンに向かう）渡し船乗り場。
今ひとつ行き方を憶えていなかったんだけど、たまたま道端に案内図があったので立ち止まる。

『えーっと、今ココだから・・・』

無事、“おそらく、こう行けば良いのだろう･･･”というルートが確認できた。

すると、ここぞとばかりに悪徳バイタクオヤジが寄ってきてあれやこれやと話しかけてくる。
なんか、いろいろ言ってきてるけどさ。
悪いけど、その程度のレベルのコトは全部知ってるんだよね。

ボクらはテキトーにあしらって振り切り、プラケオから見て川寄りの道を、途中に並ぶ露天（歩道にゴザひいて商品を並べる程度の最下層の店）を眺めながら、ワットポーに向けて歩きはじめた。

途中、おそらくは私設渡し舟を営んでいるのだろうオヤジが「ボート！」っと声をかけるが、笑顔だけ向けて通り過ぎる。

数分もすると、右奥に小さくワットアルンが見えてきた。
って、あれ？改装工事中みたいだぞ！？

そして、ワットポーが左斜め前方に見えたあたりで右折。
歴史を感じさせる（＝ボロい）売店をすり抜けて川っぺりへ。

うん、ココだ。ここが渡し船乗り場だ。間違い無い。
ボクは渡し舟代金3Bを支払い、既に乗船が始まっている船へと向かった。

ふと振り返ると、コーハイくんが着いてきていない。
みれば、料金ブースで財布と格闘している。

なるほど、小銭の区別がつかないのね。なんか新鮮！^^;
ボクは戻って5Bをコーハイくん分としてお姉さんに手渡した。

いや、試練(笑)として彼が自分で探しだすのを待ってても良かったんだけどね。
もぅ乗船率90％近くまでいってるし、打ち切られて出航されちゃうとバカにならない時間のロスになるので･･･

無事乗船すると、ほどなくして出航となる。
そして、ほんの数分で向こう岸へと到着。
この先にあるカッコいい塔が、かの三島由●夫さんも小説のモチーフにしたワットアルンなのだ！

でも・・・残念だなぁ・・・・・・

もともとワットアルンは数あるバンコクの寺院の中でも最も好きだし、コーハイくんにも是非観て欲しかったところなんだけどさ。
よりによって改装中とは・・・・・・^^;

『中央に階段が見えるでしょ？運が良ければあそこを登って塔の上の方まで行けるんだよね。』
※あまりに急な階段であるがゆえ、時折転落事故が発生し、その都度立ち入り禁止になるんだよね。確か。

『今日はこの（改装中っていう不自由な）状態だし、上るのは無理だろうね。どうする？入る？？』っとコーハイくんに尋ねると、「外観は外からでも見えるし、だったら入場はしなくても良いです。」という答えが返ってきた。
んじゃ、ワットアルンの入場料；50B（プラケオの1/10！）はケチりましょうか！(^^)

【つづく】

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不自由なワットアルン