目が疲れるというのは、目の奥にある水晶体の厚さを調整す
る筋肉が緊張してしまった状態の時を言います。
その目の筋肉は、遠くの物を見ることで休ませられ、緊張が
緩みます。なので遠くの緑(木立ち)などを見ることでほぐ
れるのです。
ただし青空を見ても、緊張はほぐれません。理由は、「空」
というのが「物」ではないからです。空は厳密にいうと、空
間なのです。青い空といいますが、実際には青くなく、プリ
ズムの関係で青く見えるという、いわば錯覚なのです。
厳密には何もない単なる空間である「空」を眺めていると、
目は自動的に近くの物にピントを合わせてしまい、目の筋肉
は緊張したままです。
しかし雲が出ている場合、それを見るのは目の筋肉をほぐす
そうです。理由は、「雲」は「物」であり、しかも遠くにあ
る物です。なので目の筋肉の緊張をほぐすのです。