「アイ・ウォッチング」といって、視線の向きによって、その人の大雑把
な心模様は読めるという心理学的法則があるそうです。それによると、
①視線の向きが左上=過去に思いを寄せている。
②視線の向きが右上=現実とかけ離れた空想に浸っている。
③視線の向きが左下=音や声の記憶を甦らせている。
④視線の向きが右下=体の感触を再現している。
⑤視線が定まっていない=とりとめのない空想をめぐらせている。
⑥視線が左右に動いている=現在についての現実的な思考に浸って
いる。
といった感じで、目の前の人の心理を読むことができるそうです。これ
を逆利用というのは、まあ、左上を見ながら未来を考えるとか空想に
ふけるとかいった相手の裏をかくことも含めますが、実際にはそんな
手の込んだ作業が必要なことは少ないでしょう。
そうではなく、このデータや根拠は、脳と視線の関係から生まれた確率
だと思うのです。
従って、逆にいえば、過去を思い出すには、視線を左下に向け、突飛な
空想が必要な時は右上を見ながら、それぞれ考え事をするのが効果的
ともいえるから、自然と人間はそのような動作をするのではないかという
ことです。ならば、最初から目的に応じて、意識的にそういう視線の持っ
ていき方をしてみても、効果的なのではないでしょうか。
今度、試してみようと思います。