江戸中期を風靡したスーパーカリスマ風俗嬢 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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江戸時代は、今よりも性風俗が花盛りでしたが、その中でもちょっと

異色なスーパースターがいました。祇園の娼婦でお百。通称”妲己の

お百”です。


彼女は、京都の南の、言葉は悪いですが一種のスラム街とでもいう所

で捨て子だったのを拾われ、12歳で山村屋という茶屋に預けられまし

た。つまり、隠れ遊女。私娼です。


ところがこの女性、何故かウルトラ級に才色兼備。並外れた美貌は天性

のものとしても、頭の方も抜群なのでした。


一度聞かされたことは、まず忘れない。また勘も鋭く、むずかしい学問的

な話にも理解力が働き、吸収してしまう。その上霊感が働き、占いがで

きる。三味線や小唄などの芸事の覚えも早い。おまけにセックスがうまく

て、性格も気さくで明朗。ということで、たちまち超人気者になりました。


当時も風俗関係の瓦版のようなものがあったらしく、彼女の評判はやが

て江戸までも広がり遠路はるばる彼女目当てに駆けつける客も後を絶た

ないくらいだったといわれます。


そして彼女は、大阪の豪商・鴻池善右衛門に数千両という金で身請け

され、妾となります。しかしお百は、持って生まれたスーパースターで天使

という宿命。一人の男に尽くすという人生は送れません。


大阪に来た歌舞伎役者とできてしまい、善右衛門と別れて江戸で同棲

生活をおくります。役者の名は津打門三郎といいますが、彼が病死する

と吉原の色茶屋の尾張屋清十郎の後妻となります。


しかし彼女自身も座敷にでたものだから、また超人気者となり、尾張屋

は行列のできる店となりました。そこで、那珂忠左衛門という家老とできて

しまいます。


忠左衛門は、大枚の金子をはたいて、清十郎にお百を離縁させました。

ただその後、彼はお家騒動に巻き込まれて首を斬られてしまうのですが、

お百は正式な夫婦関係になっていなかったので、何のおとがめもなかっ

たそうです。


その後もお百は男の間を転々としますが、やがて高間磯右衛門三郎とい

う高利貸しと結婚して、裕福に暮らしたそうです。


このお百は、「伝説の悪女」としてしばしば取り上げられますが、私の知る

限り、一度も映画化されたことがありません(もしあったら私の勉強不足)。

最後に高利貸しと結婚して裕福に、というところに情緒の無さを感じさせは

しますが、とにかく魅力的であったことは確か。悲劇にするばかりがヒロイン

の偶像ではないと思うのですがね。


昨日、テーマとサブタイトルという言葉に対して左脳が働かない捉え方を

続けたためにテーマが100個に達するという失態を、してしまいました。


何とかこれからもテーマとして使える項目はないかと見ていたら、「ていさい

にこだわらないパワー」というのが目に付きました。これはテーマとして

魅力的。そして同時に、このテーマにピッタリな女性がいたのです。


それは勿論このお百。超才色兼備でありながら、元々失うものがなかった

彼女は、ていさいにこだわる必要がなかった。それこそ彼女の一番の強さ

でしょう。


さて、余談ですが、今日私は撮影。午後からですが、スタジオが遠いため、

早めに出なくては。

このギャラは、かなり後日の払いになるということもありまして、一昨日の

ようなアルバイトも貴重なわけです。勿論そのことに不満などこれっぽっち

もありません。多彩な仕事で、少しでも成長したいですし、今日のように

本業をさせてもらえることにも、感謝のひとことです。