よく病院に行く子だった。

特に病弱というわけではないが、子供の頃からアトピーや年に一回の中耳炎なんかで小さい頃から度々病院に訪れる事があった。
その頃から病院の待ち時間というのは今と変わらず、予約せずに行くと大体1時間程度待つのはザラだったし、特に苦でもなかった。苦でもなかったので予約はしなかった。
今から1年ほど前に毎年恒例の口唇ヘルペスの薬を貰いにかかりつけの病院に訪れたが、平日の午前中にもかかわらず待合室には30人ほどが既に座っており、1時間以上は覚悟していた。
前のソファに座っている親子連れの男の子が携帯ゲームをしており、母親は待合室のテレビを見るともなしに眺めている。ふとテレビにイケメンマッチョの映像が流れると、今までゲームに没頭していた男の子が急にテレビに視線をむけた。ゲームをする手は止まっているので彼のの操るキャラクターはバンバンダメージを受けている。それでも男の子は目を輝かせてイケメンマッチョコンテストの優勝者のポージングを見入っている。キャラクターは可愛そうなほどダメージを受け続けている。そんな光景を見て自分の子供の頃を思い出した。
小学生の頃からシュワルツェネッガーだのヴァンダムだのハリウッド映画を週7で見ていた私だが、ついに今まで二の腕にタトゥーを入れたことはない。しかし心身ともにヘルペスを除いては一般男性以上の健康的な日々を送っている。これもひとえにスタローンとキアヌのおかげだ。
ゲームに打ち込む男の子も自分の体と肉体派俳優に愛を注ぎ健康優良男性に育つ事を願う。