中小企業診断士 運営管理
平成25年度第21問
平成21年度第8問
ライフサイクルアセスメント(LCA)は平成25年度第21問のメインテーマですが、平成21年度 第8問 でも 一部LCA について問われています。
1 平成21年度第8問では選択肢として次のような記載が適切か否か
「 環境に配慮した製品設計では 製品の製造における エネルギー消費の 環境に対する負荷を積算して 環境に対する インパクトを評価する LCA が重要である 」
この判断には LCA の知識が 不可欠です ので、LCAの意義について検討してみましょう。
LCA は JIS の定義では 「製品の原材料の採取から製造 使用及び処分に至る プロダクトライフサイクルを通じて 環境側面と 潜在的な影響を調査評価する 環境マネジメントの手法」とされています。
この定義の中で注目すべきは 「原材料の採取から製造使用及び処分に至る」という点 です 。
製造の最初から最後の段階まで全ての段階にわたってということです。プロダクトライフサイクルという言葉も使われているように製造物のライフサイクル全てにわたってというのが、LCAのコンセプトなのです。
このように考えてみますと、そもそも「ライフサイクルアセスメント」という言葉の中にLCAの中核的な要素が入っていることがわかります。
「ライフサイクル」という言葉を聞くと、人間の人生を考えてしまいますが、そうではなく製造物のライフサイクルなのです。
ここまで理解していれば、先ほど引用した選択肢の適否は明らかになります。
選択肢では「製品の製造におけるエネルギー消費 」の部分しか述べられておりません。LCAの意義からすると、一部ではダメなのです。製造物のライフサイクル全体という記載でなければならない。
よって、この選択肢は不適切ということになります。
2 この論点は平成25年度第21問でも再度問われております。
選択肢では次のように書かれています。
「 LCA は 製品の原材料の取得から 製造及び使用に至るまでの過程を通じて 製品の環境への影響を 調査評価する環境マネジメントの手法である」
「製品の原材料の取得から 製造及び使用に至るまでの過程」と書いてあると、正しいようにもみえますね。
しかし、この選択肢は間違いなのです。
もう一度定義のプロダクトライフサイクルに関する部分を見てみましょう。
「原材料の採取から製造使用及び処分に至る」という点 です 。
製造の最後の段階というのは「処分」が入ります。
選択肢では、この「処分」の部分が抜けていることになります。
よって、この選択肢も不適切ということになります。