ひさびさの更新になってしまいました。(´Д`ι)アセアセ

ワンコネタで書こうと思っていたのですが…

ワンコネタには画像が必須w
なかなかいい写真が撮れないので、ついつい更新を

サボってしまいました。m(・ω・m)ソーリィ


ということで今回は医療訴訟ネタです。


ついに地方裁判所から判決を言い渡されました。

内容は和解勧告と全く同じ。


被告は原告に対し○0万円を払え。

ということでした。


これは勝訴?

片目の視力を失って、訴訟費用の半分にも満たない額。

とても勝ったとは言えません。


判決文は法律用語満載。難解でよく理解できません。

要約すると…

・被告医師の注意義務違反、転医義務違反は認められました。

 被告医師は適切な時期に、適切な検査を行い、より高度な設備のある

 医療機関に転医させるべきだったということです。

・しかし、適切な時期に転医させても、視力が必ず回復したとは

 言えない。

といったことが書いてありました。


……こんなこと言い出したら(特に後半)、医者は好き勝手に

やり放題、病気の見逃し放題じゃないか。


おさらいすると、ひげボスの失明の原因は「増殖性硝子体網膜症」。

これは網膜が剥がれ(網膜剥離)て、そこにカサブタができて

しまったため、視力回復が不可能になることです。


ひげボスは、視界に異常を感じてから半年間、二週間に一度の

頻度で被告の病院に通いました。

この間、被告医師は飲み薬を処方するだけでした。

もちろん網膜剥離には気がつかなかったのです。

しかし、カルテには当然のことながら「網膜剥離を見逃した」などと

書かれていません。

裁判官も、カルテに書いてないことは存在しないというスタンスです。

結果、被告医師は網膜剥離を見逃していない、網膜剥離などでは

ないという判断になってしまうのです。


しかし、TK大学病院のカルテには明確に網膜剥離から

「増殖性硝子体網膜症」を発症したことがうかがえるように記載

されています。


余談になりますが、TK大学病院に詳細な説明を依頼したのですが、

返事はもらえませんでした。医療訴訟に巻き込まれたくないのか、

同業者を守るためなのかは定かではありませんが。


さて、では判決にあったように「適切な時期」に「適切な検査」をして

網膜剥離が判明したらひげボスの視力はどうなったでしょうか。

判決にあるように「必ずしも視力回復したとは言えない」という

ことは理解できます。「絶対」なんてことはないのはわかっているつもりです。

しかし、網膜剥離は早期に発見・治療を行えば、かなりの確率で

視力回復が望めるのです。

それを半年間も発症に気付かず放置しておいたら、治るものも

治らなくなるのは道理です。


しかし、裁判官はカンファレンス鑑定で被告側弁護士が顧問を

している大学病院の医師が発言した「網膜剥離を経ないで増殖性

硝子体網膜症を発症することが稀にある」ということを採用し、

TK大学病院のカルテの記載を無視してしまいました。


ここでまた余談ですが、裁判官はなぜこんなに医療側に有利な

判断ばかりするのでしょうか。

それは医療裁判において、医療知識のない裁判官にとって、医師の

協力は不可欠なものです。医師に不利な判断をすることは医療裁判を

行っていくうえで、なるべく避けたい事柄だそうです。


長くなってきたのでそろそろまとめたいと思います。


この判決を受け入れるか。

否。控訴します。

オォォーーー!! w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w オォォーーー!!


弁護士さんは、鑑定人忌避でも最高裁まで争ったことで

患者側弁護士の集まりでも注目を浴びているようで、やる気

満々なようです。


でも勝てるのでしょうか?実際、高裁での勝訴率は低いようです。

しかし、ここまできたらやるしかない。

たかが片目。されど片目です。


控訴審は一発勝負だそうです。証拠調べや口頭弁論などはなく、

控訴状の説得力がすべてだそうです。

あとは地方裁判所のように医師側に偏った判断をする裁判官では

ないことを祈るだけです。


ちなみに患者側弁護士の相談役になっている医師の話では、

被告医師のあまりにひどい治療内容に、「楽勝」なのではないかと

思っていたそうですが、まさかの低額回答に「戦略ミス」を痛感した

そうです。

はたして控訴審ではうまく戦えるかどうか不安です。


最後に愚痴を……

この裁判を決意して5年が経とうとしています。

正直、しんどい。

弁護士さんから連絡がくるだけで憂鬱になります。

正直者は馬鹿をみる。

嘘をついても勝てば官軍。

裁判官は公正中立だと信じても裏切られる。

…そんな世の中にうんざりです。


長々と読んでいただいてありがとうございました。

結果はまたUPします。

それまでは楽しいワンコネタを…書けたらいいなぁ。