
アルゼンチン共和国杯は、東京・芝2500mの舞台で行われるGII。負担重量がハンデキャップである点と、前週に天皇賞(秋)が行われているスケジュールの点から、超一流馬が参戦してくるケースは多くないが、本レースの好走をきっかけに飛躍を遂げた馬は多い。今年も、軌道に乗ってきた素質馬、実力派のベテランホース、さらには、軽いハンデを生かして上位進出を狙う伏兵陣と、実に多彩な顔ぶれがエントリー。立冬を迎える東京競馬場で、熱い戦いが繰り広げられる。
1 ゴールドアクター 2.2
昨年の菊花賞3着馬ゴールドアクター(牡4・中川公成)が、ひと回りパワーアップして重賞戦線に戻ってくる。3歳時の昨秋に、条件クラスのレースを連勝して臨んだクラシック三冠最終戦の菊花賞で3着に食い込み、GI でも能力が通用することを示した。その後はレースの疲れがなかなか取れず、約8か月半の長期休養を挟んだが、今年7月に戦列へ復帰すると、1000万下の洞爺湖特別(函館・芝2000m)→1600万下のオクトーバーS(東京・芝2400m)を連勝してオープンクラス入りを果たした。2008年の本レースを制して、続くジャパンカップも優勝した父スクリーンヒーローのように、本馬も今回のレースを勝って大きな飛躍を遂げることができるのか、注目だ。
2 サトノノブレス 7.1
新興勢力を迎え撃つ実績馬の代表格はサトノノブレス(牡5・池江泰寿)だろう。これまでに昨年の日経新春杯、小倉記念と重賞を2勝。3歳時の一昨年には菊花賞で2着に入った実績も持つ馬だ。昨年暮れの有馬記念(11着)以降は二桁着順が3戦続いているものの、有馬記念は優勝したジェンティルドンナと0秒6差、前々走の日経新春杯(11着)も1着馬アドマイヤデウスと0秒7差と、着順ほど大きくは負けていない。約8か月半ぶりの実戦となった前走の産経賞オールカマーは、勝ち馬のショウナンパンドラから1秒2離された10着に敗れたが、レースを1度使われて体調面の上積みが見込める今回は、本馬の実力を見直す必要があるだろう。
3 レコンダイト 7.9
レコンダイト(牡5・音無秀孝)は、重賞初挑戦となった今年5月の目黒記念で2着に好走。レースを重ねながら徐々に力を付け、重賞タイトルを狙えるところまで出世してきた印象だ。秋シーズンの始動戦となった前走の京都大賞典は後方からレースを進めて8着に敗れたが、レースの上がり3ハロンのタイムが33秒0という極端に上がりの速い決着となった中で、自身も上がり3ハロン32秒9(推定)の末脚を繰り出しており、展開が向かなかったと判断してよさそうだ。2着に入った目黒記念と同じ舞台に替わる今回、チャンスは十分にあるだろう。
4 レーヴミストラル 8.9
今年は、未知の魅力にあふれる3歳馬がエントリーしてきた。レーヴミストラル(牡3・松田博資)は、デビュー3戦目となった今年1月の未勝利(京都・芝1800m)→500万下のアザレア賞(阪神・芝2400m)→ダービートライアル・青葉賞と3連勝を決め、重賞ウイナーの仲間入りを果たした。前走の日本ダービーは9着に敗れたものの、現3歳世代の中で上位の能力を持つ馬であることは間違いないだろう。前走後は放牧で英気を養い、今回は5か月余りの休み明けとなるが、10月28日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りではシャープな動きを披露しており、夏を越して一段と成長した姿を見せてくれそうだ。
5 プロモントーリオ 11.2
プロモントーリオ(牡5・萩原清)は、4歳時の昨年2月に1600万下の早春S(東京・芝2400m)を優勝してオープンクラス入りを果たすと、昇級初戦の日経賞こそ13着に大敗したものの、オープン特別のメトロポリタンS(東京・芝2400m)で2着に入り、続く目黒記念でも優勝したマイネルメダリストと同タイムの3着に好走した。その後は順調さを欠いて1年4か月以上の長期休養を余儀なくされたが、復帰初戦となった前走の1600万下・オルフェーヴルメモリアル(京都・芝2000m)で鮮やかな差し切り勝ちを収め、あらためて非凡な能力をアピールした。今回の舞台となる東京・芝2500mへの適性は、前述の目黒記念3着で実証済み。有力候補の一頭と言えるだろう。
6 マリアライト 12.3
マリアライト(牝4・久保田貴士)は、半兄に2013年のJpnI・ジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)の優勝馬クリソライト(父ゴールドアリュール)、半弟に今年の神戸新聞杯を制したリアファル(父ゼンノロブロイ)がいるディープインパクト産駒。特別登録の時点では次週のエリザベス女王杯へ出走する意思を示しており、本レースは登録だけとなる可能性も高いが、予定を繰り上げて参戦することになれば、上位の評価が必要になるだろう。
7 ヒラボクディープ 13.0
ヒラボクディープ(牡5・国枝栄)は、3歳時の一昨年に青葉賞を制し、日本ダービー(13着)にも駒を進めた馬。その後は、4歳時の昨年に約10か月半の長期休養を余儀なくされたこともあり、勝ち星から遠ざかっていたが、前走のオープン特別・丹頂S(札幌・芝2600m)で約2年4か月ぶりの勝利を挙げ、実力馬の復活を印象付けた。本馬は、同世代のダービー馬キズナをはじめ、多くの活躍馬を輩出している「父ディープインパクト、母の父Storm Cat」という血統背景を持っており、まだまだ強くなる可能性を秘めている。
8 マイネルフロスト 18.0
マイネルフロスト(牡4・高木登)は、昨年3月の毎日杯で、ゴール前の大接戦を制して先頭ゴールイン。初の重賞タイトルを獲得すると、青葉賞6着を経て出走した日本ダービーでは、優勝馬ワンアンドオンリーから0秒3差の3着に好走した。4歳を迎えた今年は、前々走の国際G1・シンガポールエアラインズインターナショナルC(クランジ・芝2000m、4着)で初の海外遠征を経験。帰国初戦となった前走の産経賞オールカマーは9着に敗れたが、実戦を1度使われた上積みが見込める今回は、パフォーマンスを上げてくるだろう。
9 ラブイズブーシェ 29.9
昨年の函館記念の優勝馬で、今年に入ってからはひと息の成績が続いていたが、前走の新潟記念で5着に入って復調の気配をうかがわせたラブイズブーシェ(牡6・村山明)
10 スズカデヴィアス 32.1
スズカデヴィアス(牡4・橋田満)は、3歳時の昨年に、未勝利(小倉・芝2000m)→オープン特別・すみれS(阪神・芝2200m)を連勝。その後の春のクラシック戦線はひと息の成績で、夏のクラス再編成で1600万下クラスへ格付けされていたが、11月の1600万下・比叡S(京都・芝2200m)を優勝してオープンクラス復帰を決めると、ステイヤーズS4着を経て臨んだ今年初戦の京都記念で2着に入り、重賞で初めて連対を果たした。それも、1着馬ラブリーデイ、3着馬キズナという強敵に割って入るハイレベルな走りだった。その後は、前々走の阪神大賞典が8着、前走の天皇賞(春)では17着に敗れたが、放牧でリフレッシュされ、距離が芝2500mに短縮される今回は、変わり身が期待できそうだ。
11 スーパームーン 38.4
昨年の本レースで3着に入ったスーパームーン(牡6・藤沢和雄)
12 メイショウカドマツ 40.8
13 アルバート 46.4
アルバート(牡4・堀宣行)は、前々走の500万下(札幌・芝2000m)→前走の1000万下・本栖湖特別(東京・芝2400m)と2連勝中の上がり馬。今回、特別登録の時点では収得賞金順で参戦が難しい状況ではあるものの、出走がかなえば、注目の一頭となるだろう。
14 ロンギングダンサー 56.1
15 ニューダイナスティ 69.0
16 フラガラッハ 75.6
フラガラッハ(牡8・松永幹夫)は、父デュランダル譲りの強烈な末脚を武器に実績を積み上げてきたベテランホース。2012年と2013年の中京記念を連覇しており、2013年には『サマーマイルシリーズ』のチャンピオンにも輝いた。その後は芝・中長距離路線に転向し、勝ち星こそないものの、重賞でたびたび上位争いを演じている。8歳を迎えた今年も、まだまだ地力は健在。今回は約7か月半の休養明けになるが、軽視は禁物だ。
17 マイネルメダリスト 124.8
18 ロサギガンティア 153.7
19 ヴァーゲンザイル 233.9
20 プランスペスカ 422.6
21 ニンジャ 427.4
22 マイネルジェイド 437.5
23 サイモントルナーレ 538.9
24 サクラレグナム 572.1
25 ニシノビークイック 619.8