東京文化会館の5階正面の1列目、機会があったらそこで鑑賞してごらん、
と、プロの音楽家から言われたことがあり…。
ほんとだ。音の伝わりが新国立劇場と違う。
視覚的にもオケピもマエストロまでしっかり見える。
歌手への指示ってこうやって出すのか。
今年1月の新国立劇場版とは演出もまるで違う。
あの時は全体に暗い印象でエンディングも不幸にしか感じず。
「犠牲」「狂気」「生贄」って感じで後味悪かった。
「オランダ人」ニキティンの直前降板というのもあったしね…。
今回はハッピーエンドに見えた。
「終わり」ではなく「昇華」「救済」「未来」。
ワクワクする終わり方。
同じ作品でもこんなに違うんだ…。
絵画の中のストーリーと現世。
新国の黒く大きな船で威圧する感じより好き。
3幕の客席通路を使った演出も楽しい。
幕が開いた時の男声合唱の迫力は新国版のほうが圧倒的に強くて好き。
2幕の糸車を廻しながらの女声合唱の演出も新国版のほうが華やかで好き。
マエストロ・上岡敏之氏が楽しそうに振っているのが印象的だった。
140分間、通しで演奏した読売交響楽団もすごいわ。
日程が合わず、河野鉄平さんの「オランダ人」を観られなかったのが残念。
3幕のオランダ人、ゼンタ、エリックの三重奏、1月の新国版ではあまり印象的ではなかったのに
今回とっても良かったので、聴き比べしたかったな。
2024年7月、新国「トスカ」の「堂守」がハマっていて好きな志村文彦さんが「ダーラント」。
お金に目がくらんで娘を売り飛ばすオッサン役、ニンというか…なんかいいw
もちろん声がとても素敵で好き。
というわけで。
演出の違いで正反対の感想を持つことになるとは思わなかった。
観て良かったし、新しいオペラの楽しみ方を見つけられて良かった。
音も新国立劇場よりいいし。
開演直前にドタキャンする外国人呼んで、席料が高い新国立劇場より
日本人の音楽家だけで東京文化会館で開催してくれる方がいいな。


