1995年頃3年間組織長としてカラチに住んでいました。


【鮮度】

我が組織から、

日本における食の祭典に参加することに招待し、

会場の展示ブースを借り上げ、

パキスタン企業に、

パキスタンで捕れる魚の種類を、

日本に紹介する機会を与えるという提案でした。

パキスタン政府は、

この提案に同意し、

政府としても何らかの支援をしたいと言うことで、

パキスタンで捕れる魚の写真集を作成し、

魚の販売に、

一役買うということでした。

しかし、

作成した魚のパンフレットの表紙には、

尾びれの黒くなった海老が掲載されていました。

我々日本人は、

海老の尻尾が黒いということは、

海老が新鮮ではないということを知っている。

日本では、

鮮度の落ちた海老は、

殻を取り除いて凍らせるかで、

海老の鮮度に注目する消費者の目をごまかすことに工夫している。

一方、

フレッシュネス・コンシャスな日本人は、

これらの鮮度を測る品物毎の色々な留意点を身に付けている。

と言う事で、

パンフレットを作成し直させた。


【肉社会】

パキスタンは、

肉をよく食べる民族であり、

魚は、

川の魚を食べる人も少ないがいた。

肉は、

殺害してから肉を食べるまでの熟成するまで、

日にちを要する為、

鮮度については、

疎いと考えられた。


【船の場合】

知り合いが持っている、

全長30m程の知人の底引き木製漁船で、

カラチ港から漁に出かけた。

船には、

船倉に氷(茶色だが)が積まれており、

取れた魚を、

氷水のある船倉に順次放り込んでいた。

早く捕れると船倉で下になり、

沢山捕れると、

先に捕れた魚は下になり、

後に捕れる魚の重さで潰れる事となる。


【箱の活用】

箱が上部の重さが下部に伝わることとを防ぎ、

無傷の魚を魚市場に上げることができる。

こうするとすべての魚が商品として流通することとなる。