1995年頃3年間カラチに勤務した。

パキスタンの独立当時、宗教が違うなどで領地を移り、結果20の家族が領土を保有することとなり、1995年頃にはその家族等が拡大し200家族で領土を保有し、国会議員もその地主達で構成されており、土地に課税したい政府に反対していた。

彼らは、家族毎に兵隊を持ち家族を警備している。彼ら地主は、小作人家族に頭の良い子供が生まれると、子供に仕事を与え学校に行かせず勉強をさせず、小作の子は地主の子より教育を受けることはなかった。小作人家族にも子供の働きで日銭が家庭に入ることが大事なことであり、その地主の判断に有難さを現していた。地主の子供はイギリスのケンブリッジやアメリカのハーバード等有名校で勉強し、帰国後活躍していた。

また、小作の子や他の貧しい子供達は、イスラム教教会が面倒を見ており、教会で生活し宗教の教えを学んでいた。私が地方の教会に出向くと、そこで生活する子供達に出会うことができた。子供を養うことができない家族においては、自分の子供が生活と宗教を身に付ける事は良い事であろう。しかし宗教に固執する教育を受けるそれらの子供達を多くかかえる社会としては良い事であろうか?