重症心身障害者施設とは重い身体障碍や精神遅滞、てんかん などが合併している人が対象となる施設である。施設は入所と通所の2種類あり、入所は短期間又は長期間で入所し、日常的なケアや必要であれば医療ケアを行う。一方で、通所は日中のみ通い、リハビリやレクリエーションに参加する。
看護師が行うケアは、医療的ケアと日常的なケアの2つである。医療的ケアは、様々な疾患を合併している人に必要な医療ケアを行う。必要となるケアは、利用者の主治医から意見書を貰い、その意見書に沿うように家族から依頼書を貰う。その後、それらを見て看護師は一人ひとりに合った医療ケアの看護計画書を立てて家族に確認してもらってから、医療ケアを行う。脳性麻痺や腸管通過障害など数多くの疾患を合併している場合もあるので、それぞれに適した医療ケアを行う必要がある。例えば、吸引や点滴管理、栄養剤の注入などを中心に行うが、時には腹膜透析の管理など行う。
日常的なケアでは、看護の基礎である食事介助や排せつケアなどの日常生活のサポートを行う。ただサポートしていくのではなく、関節の変形などがある利用者もいるので、利用者が痛がらない様に観察し会話から気持ちよく着替えを行う方法を考えて実行することが重要だ。
重症心身障害者施設では、看護師は医療ケアと共に日常的ケアを、どちらも要領よくこなしていくことが大切と覚えておこう。どちらのケアにおいても、利用者をよく観察して楽しく過ごせるようなサポートしなければならない。
重症心身障害者施設は、重度の身体障害、知的障害など様々な障害を合併している人を対象としている。利用者の日常生活の介助を中心に行い、障害の程度によっては支援方法が異なるので、一人ひとりに合わせた支援を行うのが特徴だ。障害が重い人には医療的ケアを重点的に行っている。
施設は福祉型と医療型の2種類に分けられている。福祉型は、身体機能の向上やコミュニケーション支援など、日常生活に必要な介助が中心だ。一方で、医療型は福祉型で行っている支援に疾患に対しての治療や看護などの医療ケアを主に行う。どちらも日常生活の介助を行うが、基本的には医療管理がもととなっているのを覚えておこう。
主な特徴は、医療的な側面があることだ。利用者の中には呼吸障害や摂食障害などを患っているので、医療ケアである痰の吸引や栄養の注入など医療を提供する必要がある。他の施設では医療ケアができないので、医療ケアができるのは大きな特徴だ。
様々な技術や知識を持ったスタッフがいることもメリットといえる。重症心身障害者は様々な障害を持っているので、楽しく過ごしてもらうには様々なスキルが必要だ。医療や教育などの専門知識を持つスタッフがそれぞれの専門分野を活かしてサポートしている。このように重症心身障害者施設は、一般的な療育施設とは異なる支援をしているが、利用者が快適な生活を送れるための大切な役割をしている。とても働きがいのある施設だろう。さらに詳しい情報を知りたい人は[重症心身障害者施設で働く]も読んでみると良い。