正体不明の筆者が写真と言葉で紡ぐ物語。コメントはほとんど返信はできていませんが共鳴のしるしとして大切に拝読しています。コメント・いいねを頂いた方への訪問を心掛けています。2021年に慢性骨髄性白血病発症し体調と折り合いをつけながら作品をお届けしています。
満開の桜、SLと一緒に取ろうと思い思いのアングルで構える人たち。日が出てきて桜が喜んでいるようだった。桜に呼ばれ、どこで撮ろうか。。。 。そんなことを考えながら歩いていたら桜の中に、小さな隙間を見つけた。たぶん。いや、きっとこのスペースならぎりぎりいけそう。僕は、桜の中に、小さな隙間を見つけていた。見えるとしたらきっと一瞬。よし、ここで狙う。そこでは数日ぶりに会えた人、数年ぶりに会えた人。話は尽きない。楽しい時間、待ち時間はあっという間に過ぎて行った。そして、列車の汽笛が聞こえた。音が近づく、煙が上がってる。さぁ、チャンスは一瞬!後から見返すと、そこには確かに残っていた。桜に囲まれた、C57180の文字が。撮影 磐越西線 SLしあわせの風ふくしま号
11年前の桜の季節と同じ、磐梯熱海に蒸気機関車が帰ってきました。ほんの少しだけ、桜に触れながら。撮影 磐越西線 SLしあわせの風ふくしま号
ゆっくりと変わり始める。空気は少しずつ冷えていく。季節と 時を連れ、境目をなぞるように汽車は目的地へ。汽笛の音が、遠くへ離れていくころ、光は山の向こうに沈み、この景色も、静かに終わっていく。撮影 磐越西線 SLばんえつ物語
三月、函館から帰ってきて、 白い恋人プリンを食べながら、ゴールデンウィークは 国営ひたち海浜公園のネモフィラを見に行こうと考えていました。 ーーけれど今年の春は暖かく、 予想よりもずっと早く、見頃を迎えていたようです。写真は、昨年の5月5日。あの青は、もう過ぎてしまったのか。さて、どこへ行こうか──撮影 スマホ ーー空の青と、ネモフィラの繊細な青。人の波が押し寄せる前、その均衡が保たれた一瞬を拾った。「奇跡の一瞬」撮影 2019年 EOS5DMarkⅡ国営ひたち海浜公園
いつもより暖かい春はじめ。 学校に咲いた花は、少しだけ早く目を覚ました。多くの人が、 桜と蒸気機関車を待っている。遅れて着いた僕は、 踏み台に乗って、その時を待った。桜前線の速さに合わせて、流れていたのは、桜のほうだった。さらに桜は、早く駆け抜けていった気がする。撮影 SLばんえつ物語
地震がありました。かなりの影響が出ているようです。いつもと違う環境に、戸惑っている方も多いと思います。被害が、これ以上広がらないことを願っています。昨日、帰ってきました。今日は病院の日だったためです。 写真は昨日のもの。↑新函館北斗:16時頃。↓新青森:17時半頃もし一日ずれていたら、 帰れなかったかもしれません。気温が高くなってきたこともあり、保管温度25度未満の 慢性骨髄性白血病の薬を予備で持っていませんでした。持ち歩き方や、予備の量。 改めて考えるきっかけになりました。本日の血液検査の結果。 IS値は、これまでで一番良い数値でした。変薬はせず、 このまま治療を続けていくことになりました。静かに続いていく日常が、 いかに大切かを感じています。
静かに、帰っていく。灯りを乗せて、それぞれの場所へ。撮影 磐越西線
鳴り響く踏切が、まだ見えない列車の存在だけを伝えてくる。静まり返った線路に、気配だけが満ちていく。やがて、レールが足早に輪郭を持ちはじめる。この場所に立つことは、運転が決まった日から決めていた。約二ヶ月。ただ一つ、どう機関車らしく見せるか。それだけを考えていた。強すぎる光。潰れていく輪郭。それでも、この一瞬の眩しさには、抗えない理由があった。思っていたよりも、世界は黒く満ちていって、どこまで残すのか、どこを手放すのか、その場で組み立てたはずの答えが、ふと、揺らいだ。こだわりすぎたのかもしれないし、足りなかったのかもしれない。そのどちらも、まだ言い切れないまま。残ったのが、この一枚だ った。強いヘッドライトと、わずかに残した流れ。光は、輪郭を消すこともあれば、逆に、記憶を強く残すこともある。このときの光は、どちらだったんだろう。ただひとつ言えるのは、あの瞬間、確かに“遊んでいた”ということ。光と、少しだけ。あの黒の中に、まだ何かが残っている気がしている。撮影 磐越西線
咲ききった桜が、少しだけ軽く見えた日。その奥から 、低い音が近づいてくる。見える前から、わかってしまう存在だった。本当は、もっとはっきり撮ることもできた。桜を添えた一枚にすることも。でもこの日は、あえてこの距離で。通り過ぎていく気配だけを、残したくて。ただ——シャッターを切る直前、少しだけ迷った。これで、よかったのかと。もう少し違う角度もできた気がする。それでも、この曖昧さの方が近かった気がしている。この空気が、どこかに残ればいい。撮影 磐越西線 SLばんえつ物語
さくらの中を、流れていく。今シーズン、ここに立てたのは、たった一度きり。撮影 磐越西線 SLばんえつ物語※ここをタップすると大きな画像で見れます。
暖かくなってきて、 桜が咲きはじめる頃。あのときの甘さを、ふと思い出した。冷たい甘さが、 張り詰めていた感覚をやわらげていく。ようやく、現実に戻ってきた気がした。駅までの道を、ゆっくり歩く。その途中で、ふと足を止めた。次はここに寄る理由が、できた。旅の終わりに選んだのは、 飾らないものだった。ハセガワストアの焼き鳥丼も買った。でも、撮る前に食べてしまった。車内のテーブルに置いた、セイコーマートで買ったプリン。。派手さはないけど、 こういう時間が、いちばん落ち着く。甘さだけを、少し残したまま。
夕方、風が吹いていた。西日の中で、大勢が待っていた。風に乗って、低い音が届く。煙が、先に光を掴む。これは、試運転の日の一枚。撮影 磐越西線SLしあわせの風ふくしま号試運転追記当日、お会いした方々ありがとうございました。おかげさまで、楽しい時間と写真を撮ることができました。
磐梯山を背に、 蒸気機関車が走った。しばらく途切れていた、 この風景が、一瞬だけ戻ってきた。2週間前。まだ、白が残る山。足元だけが、先に春へ向かっていた。黒い煙が、低く流れる。それを見送った。撮影 SLしあわせの風ふくしま号 C57試運転そして、先週末。 春は、さらに進んでいた。--行きの新幹線車内。(写真は入れ替えました)この日の駅弁は「深川めし」と「豆乳ラテ」おいしくいただきました。
間に合うかどうか、わからなかった。雨で道は混み、たどり着いたのは、通過の数分前。ふと、手前の桜に灯りが当たっているのに気づいた。この角度しかない、と決めた。すでに日は落ち、雨で暗い。 いつも通りに撮れば、どこかが破綻する。迷う時間はなかった。導き出した一枚が、これだった。湿った空気の中を、蒸気機関車は目的地へと急ぐ。その背中を、ただ見送った。⸻撮影 磐越西線 SLばんえつ物語 2025年
遠くで、踏切が鳴りはじめた。規則正しい音が、暗くなりきらない景色に重なる。畦道に、いくつかの気配。ここで暮らす人たちが、足を止めている。やがて、列車が現れる。客車が、ひとつ、またひとつと流れていく。見上げれば、空はほんのりと桜色。その色をなぞるように、 煙が伸びていく。通り過ぎると、踏切の音はすっと消えた。残ったのは、機関車の息だけ。水が入りはじめたら、また来ようと思う。桜色の空と、去っていく汽車。撮影 磐越西線 SLばんえつ物語
煙が、空へと突き上がる。黒く、重く、力強く。まるで、眠っていた時間を一気に押し動かすように。その瞬間、ああ、またこの季節が来たんだと実感する。通り過ぎたあとに残る、石炭の匂い。少し乾いた空気に混じって、春の始まりを連れてくる。いよいよ、明日4月11日から今シーズンの運転がスタート。今年は少し様子が違う。例年よりも早く進む桜前線、そして福島デスティネーションキャンペーンの影響で、4月11日は郡山まで。4月12日は郡山から新津までと、変則的な運転になる。会津若松~郡山間はSLしあわせの風ふくしま号です。いつもの感覚で動くと、少し戸惑うかもしれない。行かれる方は、ぜひ一度運転区間の確認を。煙は、今年もまた季節を押し動かしていく。撮影 磐越西線 SLばんえつ物語
春は、北へと急いでいる。あの場所の桜は、いま、どこまで進んでいるだろうか。吐き出す煙は、 春の温度を確かめているようだった。きっと、もうすぐだ。週末、そこに立つ人の目に映るのは、 少し早い春か、 ちょうど満ちた春か。それはまだ、わからない。撮影 磐越西線 SLばんえつ物語
満開と聞いて、片道300キロを走った。夜の堀沿いに、灯りが並ぶ。 白い城が浮かび上がり、 そのまわりを、桜が包んでいた。人の声と、屋台の明かり。 その中で、春は静かに満ちていく。背後から、「見れてよかった」と声がこぼれる。水面に映る桜は、 揺れながら、形を変えていく。時折吹く風は、 匂いと音を運んで通り抜けていた。見上げると、光の奥に城がある。枝に覆われるようにして、 その姿は、夜に浮かんでいた。そして、最後に。降りそそぐように咲く花が、 視界を埋めていく。息を呑み、 静かにシャッターを押した。撮影新潟県 高田城址EOS 5D Mark II 1/5秒 手持ち