今月の1枚は、
「ボトル・ドリーム カルフォルニア・ワインの奇跡」
2008年、日本未公開作品。
アラン・リックマンとクリス・パイン
なかなか、楽しめた。
1976年の「パリ・ティスティング事件」を元にした実話だそうで。
潰れかけたワイン農場に従業員としてやって来た美女(サム)を廻り、親友同士が競い合い、そう書くと、ありがちな話だが、恋だけじゃなくて、頑固な石頭おやじの農場主の父親(ジム)と、大学を休学して、女遊びはするが、いまいち覇気のない息子(ボー)の親子の関係。ワイン農場のオーナーを夢みて、ワインを密かに作っているメキシコ人のグスタホ。
パリにワインの店を出しているが、客足もさっぱりの、気障なイギリス紳士の店主のアラン・リックマン(スバリエ)。パリのワインが一番だと思っているが、カリフォルニアワインとパリのワインの品評会をしてみる計画を立てる。
中でも、笑えたのが、車がガス欠で、ヒッチハイクをした時のサムが、胸を見せたら、警察の車だった所。
サムがワイン樽をホースで洗っている所を、食事をしながら、真剣な表情で、ジーッと見つめる従業員の男たち。
ボーの、「君は、よくやってるよ」の言葉に笑えた。
ユーモアがあって、お色気も、抑え気味な所がいい。
今月で、一番ヒットした作品。これが、日本未公開なんて・・。
☆☆☆☆+0.5
今月の2作品。
乃南 アサの「地の果てから」と桐野 夏生の「ナニカアル」。
両方とも、引き込まれた。
さすが。
特に、桐野 夏生の「ナニカアル」は、林 芙美子という、実在の女流作家の回顧録という形をとって、実は、桐野が全くの創作の小説を書いた所が、すごい。
これは、事実なのか?と思ったが、芙美子が養子を取ったという所は、事実らしい。
衝撃的な作品で、官能的。
半日で、アッという間に読んでしまった。
桐野 夏生の作品は、「東京島」と「魂萌え!」以外は、好きだが、これは、一番好きな作品になるかも。