対談:一世と二世を語ろう | エホバの証人研究(ブログ)

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エホバネット(ehoba.net)に「ぶっちゃけ対談」のシリーズを掲載することにしました。

最初のお題は 一世と二世の違いについて です。

これは実際にソフィアちゃんと話し合った内容に基づいて書き起こしています。

それぞれの立場の人の相互理解に役立てればうれしいです。


ehoba.net 対談:一世と二世を語ろう




カレブ:  ネットを見ていると、覚醒した人たちの間にも「一世と二世」の隔たりの様なものを強く感じることがあるんだよね。二世として育てられたソフィアちゃんは、どうなんだろう?

ソフィア:  そうね。以前交換日記の「一世でも二世でも・・」でも話し合ったとおり、覚醒した人たちはある意味では皆被害者だと思うの。ただ、すぱっと割り切れないものが私自身の気持ちの中にあるのも確かなのよね。

カレブ:  そうなんだね。なんとかこの「隔たり」を乗り越える方法を考えたいよね。どうする?今日は思い切ってぶっちゃけてみないかい? ヽ(・∀・ )ノ

ソフィア:  おお、いいわねぇ~。ぶっちゃけちゃおう~! ヾ(゚∀゚)ノ

カレブ:  じゃあいきなり聞くけど、ソフィアちゃんは何が一世と二世の隔たりの原因になってると思う?

ソフィア:  それはやっぱり・・・JWへの入信が自分の選択だったか、そうでなかったの違いが大きいと思うな。

カレブ:  やっぱりそうなんだね。二世は重たいものを背負わされたって思いが強いんでしょう。

ソフィア:  そうそう。親がJWになった時期にもよるでしょうけど、もの心つく幼いうちから「滅び」や「鞭」で抑圧されながら育てられていくと、大人になってからもその影響を引きずってしまうんだよね。 ( TДT)

カレブ:  ああ、わかる。確かに大人になってからも自尊心を保つことと闘っている二世が多いよね。

ソフィア:  そうなの。私もそうだった。今でもそのネガティブな感情と闘っているもの。そして覚醒して、教えられてきたもの、負わされたものがすべて間違っていたと気づいた時。怒りをどこに向けたらよいのか・・本当に苦しいのよね。

カレブ:  そっか。二世の場合、覚醒しても親がバリバリのJWの場合、本音が言えなくて辛い思いをすることがほとんどじゃない?一歩間違えれば「忌避」の問題も出てくるわけだし、親と同居の未成年の場合は本当に気の毒だと思う。

ソフィア:  あと、親が高齢に差し掛かっている場合、自分が本音を言うことによって親を傷つけることに抵抗を感じたりね。と、同時にそのことへの理不尽さを感じては心の消化不良を常に起こすの。 ε=( ̄。 ̄;)

カレブ:  本当だね。覚醒した一世さんの話を聞くと、子供の覚醒がきっかけとなった親の立場の人って結構多いんだよね。

ソフィア:  子供の本音にきちんと向き合った一世さんたちね。後悔の念が悲しくなるほど伝わってくるよね。

カレブ:  そうそう。

ソフィア:  その後の親子関係について、一世さんのブログ等を読むとほっと微笑ましい気持ちになるね。すごく羨ましいなって思ったりもするなぁ・・・。

カレブ:  そうだよね。子供も親も両方覚醒して語り合えるようになるというのは理想だよね。でも一方では覚醒してしまったがゆえに排斥・断絶をせざるを得なくなって、親から完全に忌避されている二世もいるんだよね。

ソフィア:  この差は大きいわぁ・・・。 (;´Д`)ハァ…

カレブ:  そうなるとさ、一世と二世の隔たりについてだけど、ぼくは「親子関係」も大きく関係していると思うんだよね。子供がきっかけで覚醒する親というのは元々親子関係を良好に保つことができていた親という場合が多いのかもね。

ソフィア:  ああ、それは確かにあるわね。例えばだけど「鞭の問題」。子供が成長してから親に苦しかった思いを伝えたとき、子供の本音に耳を傾け、きちんと向き合える一世の親と、「組織の方針に従っただけ。私は間違っていない」という態度の親とでは、全然違うと思うのよ。二世の子供が受ける心の傷の深さがね。

カレブ:  そうだよね。覚醒に関しても同じじゃない?二世の子供が親に「もう集会には行きたくない、JWをやめたい」と言い出したときの親の反応とか。

ソフィア:  そうそう。ネットで色々な人たちのブログを見ていると、子供の気持を受け入れ、そしてダメージを受けないように、上手に自然消滅させてあげた親御さんもいたし、かと思えばたとえ自分の息子や娘であっても、会衆の長老に「密告」したり・・・。 Σ(`Д´ )マジ!?

カレブ:  そりゃひどいな。同じ親子でも対応が全然違ってくるんだよね。

ソフィア:  このことに関しては、良い意味でも悪い意味でも、親の影響力ってすごいなぁ・・って思っちゃう。私の母はきっと後者なんだろうなぁと思うと、気持がずんと重くなるわ。(´;ω;`)

カレブ:  かわいそうに。 ヨシヨシ( ,,´・ω・)ノ”(´っω・`。)

ソフィア:  だからこれはまた後で話したいと思っているんだけど、同じ「二世同士」だからって必ずしも気持を100%分かり合えるものでもないんだよね。
ちょっと微妙だなぁと思うときもあるのよ。 (´・ω・`)ビミョー


カレブ:  なんかわかる気がする。それは一世も同じなんじゃないかな。

ソフィア:  うん、きっとそうだと思う。

カレブ:  二世の問題についてはさ、やはり一世である親は自分の子供に対して誠実に向き合わなければならないし、子供は親に自分の気持を話す権利がある。でも、二世が一世の人たち全体を責めたり、一世の親たちが他の二世の子供たちに申し訳ないと思うあまり、自分を責めてしまうのも公平ではないと思うんだよね。

ソフィア:  そうね。それは私もそう思う。私自身も覚醒してから、心優しい覚醒した一世さんたちに励まされて、支えられたからこそ、ここまで来ることができたんだもの。責めるどころか感謝の気持の方が大きい。

カレブ:  そうなんだね。そうすると二世の辛い気持ちというのは親に対するものが一番大きいということかな。

ソフィア:  うん。ただね・・・まだ幼かった二世の子供たちにとって、会衆内では親だけではなく他の大人の一世さんも、時には「脅威」となったことも事実なの。

カレブ:  それは例えばどんな時だろう?

ソフィア:  私が見た経験で言えば・・・集会中に子供がぐずったりするとね、戸惑っている親の代わりに長老がその泣き叫ぶ子供をトイレや鞭部屋に引きずって行って、お尻を叩いていたの。あれは見ていても本当に恐怖だったわ。 ((((;゚Д゚))))

カレブ:  えー!!本当にそんなことがあったんだね。鞭部屋の話は聞いたことあるけど酷いね。!! (●ω●;)

ソフィア:  まあ、これは極端な例だけどね・・・。あとは、進学のことや就職のことに干渉してくる一世の兄弟姉妹たちもいたわ。特に巡回監督、長老たちとその妻。未成年だと、「年長者には逆らうな」という”掟”に従わざるを得なくなり、時には人生の選択で取り返しのつかないことになることだってあると思う。それを後から「自分で決定したんでしょ?自己責任だよ。」と言われてしまったら・・・本当にやりきれない思いになるわ。

カレブ:  それは確かにそうだよね。同じ長老でも一世の長老と二世の長老では干渉の度合いが違うのかな。確かに言われてみると ぼくの知っている範囲では二世の長老より一世の長老のほうが干渉してきそうな人が多いかも。

ソフィア:  あ・・・でも、成人した二世長老が一世さんに心無いことを言って、傷つけたという話も良く聞くわ。もう、きりが無いのかもしれない・・・。

(;´д`)トホホ…


カレブ:  そうだねー。でも子供時代に干渉されるというのはほとんど決定の自由がないことを意味するだろうからきついだろうね。実際に進学や就職に関しては多くの二世が「自分で決定した」とされる事を負わされてるわけだよね。子供たちにとっては干渉してきた大人のほとんどが一世の大人であったために「子供の頃の思い出」が一世と二世の間に壁を作っちゃうのかな。

ソフィア:  そうね。私の場合は今は恨みとは違う、どこか割り切れない、やりきれない思いね。

カレブ:  うん、わかる。

ソフィア:  あとね・・・ちょっと言いにくいんだけど、覚醒した一世さんの中にもなんとなく二世を見下したかのような発言をする人たちがいて、傷つくことがあるんだ。

カレブ:  ああ、「世間知らずの二世」とか「これだから二世は困るわ ┐(´д`)┌」みたいな発言かな?

ソフィア:  そうなの。一方では二世に申し訳ないと、これ以上自分を責めないで!とこちらが言いたくなるくらい自責の念に駆られているの親の立場にいる一世さんたちもいれば、こういうはっきりと言ってしまえば「共感性の無い」一世さんもいて・・・難しいことがある。でもそれは、二世が「一世は皆二世の苦しみなんか分からない!」と、一世さんもまた被害者であるということを忘れがちになるのと大して変わらない感情なのかもしれないね。

カレブ:  多分、JWに入信した多くの一世たちは、真面目で熱心な努力家が多かったんじゃないかな。そういう人たちから見ると、「努力なし」で真理を知ることができた二世は恵まれているという思いがあったんだろうね。

ソフィア:  ああ、それよく言われたわ。「二世は恵まれてるのよ」って。まあ、現役の人たちからそう言われるのは分かるのよ。でも、覚醒した一世さんたちからまで「これだから二世は困るわ」発言をたまーに聞くのよね。それが不思議。 σ(o´・Å・`o)??

カレブ:  そうなんだね。やっぱり今まで「がんばってきた」という思いが強いのかもしれないね。でも「一世は二世の気持ちが分からない!」とか「そっちが一世の気持を分からないんだから、こっちだって二世の気持なんて分からないよー」じゃいつまでもこの隔たりは取り除けないよね。相互理解が必要になってくるよね。その点はぼくもまたじっくり考えてみたいな。今日話したことも含めて また次回に話そう。

ソフィア:  うん、そうしましょ。 ゚・*:.。..。.:*・゜ ヽ( ´∀`)人(´∀` )ノ・゜ ゚・*:.。..。.:*




ポイントポイント
二世は自分で選択したと言われても実際には選択の余地は限られていた。重いものを負わされた感があり,気持ちの整理も大変である。これは恐らくJWだけではなく教条主義的な宗教であれば他の宗派でも当てはまる。

この点を理解する助けとして
「八日目の蝉」という映画を見ることをお勧めします。
JWとは直接は無関係な映画ですが,考えさせられる点がいっぱい出てきます。


http://www.youtube.com/watch?v=H0nPFQ54QvM

ツタヤへGO!

小池栄子の演技を見るだけでも価値あります。



相互理解のための皆さんのご意見もお待ちしております。
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