ちょうど考えていたことと重なったのでここで書きたいと思います。
昔々 合法的なマルチ商法(MLM)のパンフレットを読んだことがあります。
そこには
「エメラルドになれて幸せです。来年は絶対ダイヤモンドになります!

みたいな文言とともに幸せそうな人々の顔写真が掲載されていました。
その業界のことに詳しくないのでよくわかりませんが,どうやら自分たちのランキングに合わせて宝石の名前をつけているようなのですが,上にいけばいくほどダイヤモンドみたいにランクアップしていくわけです。一番下がなんと呼ばれているか知りませんが仮に「石ころ」としておきましょう。
もちろんそのパンフレットには石ころの経験は掲載されていなく。内容は終始
「君たち 石ころ は僕たちみたいな宝石になれば幸せになれるよ」
というメッセージなわけです。
でもマルチ商法というのは論理上常に一定量の石ころが存在して初めて成立する商売なんですよ~
図にするとこんな感じです。(底辺の部分は実際にはもっと多い)

つまりパンフレットや啓発大会で語られる経験談というのは ピラミッドの頂点の数パーセントの人たちの声なんですね。
で 本題です
ものみの塔(特に主食の研究用のものみの塔)には
ライフストーリーが掲載されるのですが大抵は年配のおじいさんである場合が多く,よくよく読んでみるとほとんどがアメリカの本部で若いころから働いていた人であったり,支部職員=>宣教者=>本部スタッフであったり,巡回=>地域=>本部スタッフだったりの信者の中では数パーセントしかいないような特殊の人たちの経験談なんです。
その他99%の声が掲載されることはほとんどありません。
今回のものみの塔ではロバート・ウォーレンという本部スタッフのライフストーリーが乗せられています。
ウォーレンの経験は若いころに全時間奉仕を初めてランクアップしていく様子が描かれているのですが,そこはすべて省略

現在 統治体の援助者として働く84歳のウォーレンは結論部分で次のように若者たちにメッセージを投げかけています。

「すぐに全時間奉仕を始めるといいよ。きっと素晴らしいことが待ち受けているから」

なんだか 腹立ちませんか?
上に行けばいくほど無責任感がアップしていく感じなんでしょうかね。
そして幸せそうなウォーレン兄弟の写真

大きな扇子みたいなやつでパチーンって頭叩きたくなる人も多いんじゃないでしょうか。
おまけ:
ウォーレン兄弟は84歳で現統治体のメンバーより経験が深いように思うのですが,なぜ統治体の援助者の立場なんでしょうね。まだ油が注がれないからなのか・・・・