遺伝子の力 - ehoba.net 同時投稿 | エホバの証人研究(ブログ)

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聖書のヨブ記の中には,忍耐した後のヨブに新たに3人の娘が生まれ,その3人は世界で一番美しい女性であったことが語られています。おそらく3人の娘の美貌は,神からの祝福の描写として描かれているのでしょう。

2013年の夏に開かれたエホバの証人の地域大会では,地上の楽園が劇によって描写されていました。

楽園に生き残った日本人の女性と楽園に復活したヨブの娘ケレン・ハプクとの会話です。
理奈:私が小さい頃,ママはあなたがどれほど美しいか
よく話してくれていたわ。


ヨブの娘:なんだか恥ずかしいわ,理奈。
私の5人の姉たちのほうが綺麗よ。
ほら ノアの森から歩いてくるわ。
翔太君と,あなたのお祖父ちゃんと,
私の14人の兄弟たちも一緒よ。


2013年地域大会劇

 

この劇を見て考えました。

ヨブの娘たちの美しさはどこから来たのだろうか?

現代科学では,人がもつ外的な特徴は遺伝子を通りして先祖から引き継がれているということが理解されています。そしてその受け継いだ遺伝子が,その人の身長,肌の色,美しさといった外面的な要素として表れることになります。

前述の劇の中で示されているように,エホバの証人は将来,病気や障害を除いては,現在の身体的特徴をそのまま引き継いで地上の楽園で永遠に生きることになると信じています。協会の文書では,肌の色を含めて多様な人々が永遠に生きることが「神のご意志である」と述べられています。
神のご意志は,ご自分の創造物を解放することです。罪と死の鎖を引きちぎり,全地を楽園<パラダイス>にして,創造者の崇拝において一致しているあらゆる人種や肌の色の人々をそこに住まわせることなのです。
年鑑98 209ページ

「今の容姿で永遠に?」

ヨブの娘が自分の姉たちの美しさを誇らしくかたるセリフを聞いてそのように感じたエホバの証人がいるかもしれません。

人によっては今の身長,容姿のまま永遠に生きることは不公平にさえ感じるでしょう。

なぜ我々は今のような外観をもっているのでしょうか?それは進化と関係があります。

まず以下の挿絵をご覧ください。これは「生命―どのようにして存在するようになったか 進化か,それとも創造か」の96ページに掲載されています。

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左側の身長の高い黒人はアフリカの平原地帯に住む部族の人です。右側の背の低い人は亜熱帯ジャングルのどこかの部族だと思われます。このような身長の差はどうしてできたのでしょうか?

アフリカの平原に住む黒人は主に野生の動物の狩りをして食物を得てきました。彼らは視力が良く,獲物や外敵を遠くまで見通せる身体的特徴がなければ生き残ることが難しくなります。つまり,より視力が良く,より身長が高い男性が家族をもうけ,子供をうみ,養い,自分の身体的特徴を種族内に増やしていったのです。この環境は数万年,数十万年続き結果として今のような特徴をもつ人たちが平均的な体の特徴になりました。

一方背の低い人種のほうはどうでしょうか,背が低く骨ががっしりした種族は主にジャングルや密林で生活する人たちの特徴になっています。彼らにとって身長が高いことは生き残る面で益になるどころか不利になってしまいます。体は小さな動物を狩猟するのに有利になっています。こうした特徴は東南アジアの密林に住む種族や南米の熱帯雨林に住む種族にも共通してみられます。

こうした身体的特徴の差異はノアの洪水が起きたとされる4千年前から人類の分散が始まったとする考えよりも,一般的に考えられているように人類が数百万年かけて進化しながら増え広がったという考えに軍配をあげるものとなっています。

それと同時に,次のことを考えさせるものとなります。

今我々に得てきた肌の色,身長,外観,それは我々の先祖が直面してきた環境のゆえに遺伝子に深く刻み込まれたものである。

その肉体を引き継いで「永遠の命」を得ることが道理になかっているのだろうか?

そもそも「地上の楽園で永遠に生きられます」,これは本当に聖書の教えだったのだろうか?


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