毎日がアートだらけ、おはなです
年末年始、長時間移動することがあったので、久しぶりに映画鑑賞
友人がイチオシ!という映画『グラン・トリノ』をチョイスしました
予告をみる限り、暗いイメージがあり、自分では選ばなかっただろう映画だったのですが…
観終わって一番の感想は、「観てよかった」でした。
最愛の妻を失ったばかりの、ザ・頑固おやじと、
彼の隣人であり、ピュアな心をもつ、チャイニーズアメリカンの少年。
そのふたりの友情を感じて、わたしの人に対する想いに変化がありました
※少しネタバレを含みますのでご注意くださいね♪
頑固おやじがいたら、わたしは関わらないようにしていたと思う
主人公であるコワルスキーは、朝鮮戦争で戦場体験した老人。
大切な奥さんを亡くして、その頑固さから息子たちや周囲の人からも避けられてしまうような状況でした。
いつもしかめっ面。
家の前で、外を睨みつけながらビールを飲んでいる…。
もしも、現実世界でそんな人が自分の隣に暮らしていたら?
きっとあいさつしても無視されてしまうだろうし、なんなら睨みつけられてしまうかも。
そしてだんだんと、そんな彼のことをわたしは避けるようになるんだろうと想像がつきました
前に書いた通り、とにかく愛想も悪く、自宅の芝生に入られるだけで怒るようなコワルスキー。そして、年齢は自分の祖父ほどに離れているわけで…
ただ、タオとスーは、そんなコワルスキーに、とにかくまっすぐ、対等に、なにも臆することなく、関わっていくんです
家事を手伝ったり、家のホームパーティに招待したり、一緒にBBQをしたり。
そんな彼らに対して、コワルスキーは次第に心を開いていきます。
わたしだったらきっと、コワルスキーみたいな人がいたら、ビクビクと怖がりながら、ちょっと下手に出ながら、逃げ腰で、関わっていしまいそうです
大切にしたいと想う人の存在が、こんなにも人生を彩るとは
ストーリーの最後、コワルスキーは命を落とします。
彼にとって、いつしか、かけがえのない大切な存在になっていたタオとスーを守るために…
命を落とすことだけを切り取ったら、もちろんとても悲しい気持ちになります。
でも、「タオ(とその家族)を大切にしたい」そう強く思って行動した結果、命を落としたコワルスキー。
そんな彼に最後にのこった感情はきっと、どこかあたたかい、愛にあふれた感情だったんじゃないかな…そんなふうに想像していました
こんなにも、だれかひとりが人の人生に与えられる影響って大きいのかと…
今までは、表面的なところだけで「この人苦手だな…」そう思って避けてしまったり、どこか心を閉ざしてしまうことが、正直あったと思います
(もちろん、しっかり向き合った上で「この人とは相容れない!!」と思うなら、それでいいかもしれないけれど…)
これからは、相手がどんな状態であっても、まず自分から心を閉ざすことはしないように…
その人の人生にとって、何かしらの彩りになれたらうれしいなと思いながら…
心を開いて人と向き合う人になろう、そう強く思います
『グラン・トリノ』
とっても素敵な映画でした
それでは、また
おはな