よろしくお願いします。と心の底から言葉が出て来ました。

頭から胸にかけて、手術する方の目だけ空いたシートをかけられました。

どうすればいいのだろう?手術中見えるのかな?
目動いたらヤバいですよね?ドキドキ。。

目の回りを拭かれ、目を開けて下さいと言われたので目を開けると3人の先生に覗かれていました。

その後、薬液を絶えず垂らされ目を開けていても白く見え、全く何も見えなくなりました。

その後は金属と金属の当たる音、先生の指示する声がリアルに聞こえてきます。

順調な滑り出しかと思いきや、しばらくして目の奥を強く押されるような強い痛みが突然やって来ました。

うーーー、と思わず声を出したくなるような、体をのけ反らしたくなるような、強く押されるような痛みがしばらく続きました。

全身に一気に力が入ります。

痛てー、ウォー、必死で我慢していると目を押される痛みは無くなって来ました。

うわーこれはきついなーと思っているとまたあの痛みが襲ってきます。

ウギャー!!

これの繰り返しでした。何回か女性看護師の方がバイタル上がってますと言う声とピピピピと警告を発している電子音が聞こえて来ました。

そりゃ上がりますよ。こんな痛さじゃ。
先生、痛いのちょっとって言ったじゃないですかぁ。

時間の経過も全く分からないまま、しばらくしてやっと手術が終わりに近づいてきたのか、あの拷問のような痛みは無くなって来ました。

すると先生方のおしゃべりが始まりました。

◯◯先生の奥さんが倒れた見たいですね。等々。

最後に縫合をしているときに執刀医の先生が、縫合のコツみたいな事を後輩の先生に教えています。

すると執刀医の先生がやって見なよと言い出しました。

ちょとまてちょとまてお兄さん!やって見なよてなんですのん??

問題なく終わったようなので良かったですが、練習台にされるのはなんか嫌な気分でした。

目にガーゼを当てられ、終りましたの声でようやく緊張がほぐれました。

終わったー!!!

でも目はじんじんとした痛みがあります。

先生方にお礼を言って看護師さんに病室まで運んでもらいました。

つづく~