こんばんは!動点Pです.

最近腰が痛いんですよね.東京に帰ってから筋トレやストレッチをする習慣がなくなってしまったせいかもしれません.今日は数学をしようと思っていたのですが, iPadは忘れるし,腰が痛いしで本を読んでいました.また筋トレを始めないといけませんね.

 

読んだ本はタイトルにもあるように,國分功一郎著 「暇と退屈の倫理学」という本です.春休みに東京で買って今日読み終えました.

 

 

どういう本かを少しだけ説明します.よく言われるように,というかよく感じるように,現代は退屈にあふれています.自由になりたいから様々なものを発展させて暮らしを豊かにしてきたのに,その先で何をするか考えていなかったために退屈を感じます.休みの日に行うことを本やテレビやネットに頼って決め,本当に楽しいか考えないままいろいろなものを消費します.需要があって供給があるのではなく,供給が需要を生み出しています.そのような消費は際限がありません.物を消費しているわけではないからです.そうなると終わりはなく,暇があって退屈を感じるならまだしも,暇がないのに退屈を感じてしまいます.

 

この本は退屈にスポットを当てて,いろいろな角度から退屈を分析することで現代人がどう生きるべきかを考える本になっています.本には倫理学と書いていますが,哲学の方がイメージに近いような気はします.

 

なかなか面白い本でした.こういう本を読むのは初めてですが,説明が分かりやすいです.たくさんの思想家が登場して,哲学っていう分野になじむこともできます.

 

この本の終盤ではハイデガーの議論を紹介して,それを批判しながら退屈について深堀をしていきます.そこが一番面白かったですね.人間とその他動物の違いなども筆者独自の見解が書かれていて,そこも納得というか筋が通っているなーと思えて面白かったです.

 

ただすべて納得をしたということではなくて,わからない部分や納得できない部分も少しありました.筆者がいろいろな思想家を批判する部分も,個々の思想家をあまり知らないのでその批判が的を射ているかどうか判断がつかないのもありました.予備知識が足りていませんね.

 

前期の授業では数学の授業と必要な英語の授業だけを履修しようと思っていましたが,哲学の授業を取るのもありですね.本を読むのに必要なくらいの基本知識を大学で勉強できるなら良いですよね.

 

今日はこのくらいにします!見てくださった方ありがとうございました.