こんにちは。どうぞ楽しんでいって、下さいね。そして、出来れば応援してください! 絶対頑張ろうと思います!
しんだものがかり
※たまには。パクリで超単純な物語を書きます。
SAKURAっていう曲名って単純だよね?
だからそれは置いといて。
もし、「しんだものがかり」「ホットミルク」「卒業写真」、この3つのキーワードで文章を創れって言われたら?
ホットミルクを飲みながら、卒業写真を見て、「しんだものがかり」だった頃を思い出す。
ほら、こんなに短く文章出来ちゃった。。
簡単だね・・
「健ちゃ~~ん、勝俣さーーん、瞳ちゃん」
「はーーーい」
2人の女の子と1人の男の子が一斉に返事した。
教諭と思われる20代後半の女性が3人の顔を均等に見つめる。
「はい! 3人はいきものがかりです」
「はーーーい!」
3人は、素直に返事をする。
「リーダーは誰がやろうか? 健ちゃんやる?」
健ちゃんと呼ばれた生徒は、少し照れている。
「ぼ、僕で良いんですか?」
「良いんじゃない? 他にやりたい人居なそうだし・・」
その時、瞳ちゃんと呼ばれた女の子が唐突に手を挙げる。
「わたし、やりまーす!」
サクラ学園付属幼稚園。
ここは私立で有名なサクラ学園の付属幼稚園だ。
サクラ学園という単純な名前は、自信があったから。
(さっき―2006年3月15日20時30分、CD屋でCD聞いて、5秒で思い付いた話でした)←最後に記す文章
フォーエックス
もしかすると、重要なはなし。
本日、2006年3月8日23時57分から
応募用小説「フォーエックス」
を書き始めます!
これは4人の若者がケアンズで冒険というかなんかする話です。
下読みで終わって欲しくないなぁ~
出来れば二次選考ぐらいは進みたいよ。
もし、「フォーエックス」が賞を取って全国的に広まり映画化とかなったら、是非この書き込みを思い出してください!
応募先は作品がある程度出来てから、考えます。
応募用なのでここでは公開しないどころか、結果出るまで誰にも見せません。
もし落選したらここに分割で載せようとも思いますけど、もしかしたら載せないかもしれませんね。わかんないです。
いつかは、ナンバー1になって、プロでビュー♪(スクラップブック抜粋)
ケアンズファンタスティックトルネード
爽やかな秋晴れで、爽やかな気分。
最高だー。
政治の腐敗とか悪質な事件とかどーでもいい。
自分の周りではそんなこと全然関係ないし、どーだっていい。。
だって、これからケアンズに旅行に行くんだよー。
松庵エスニックランドというテーマパークがある。
エスニック系キャラクターが受けて、大企業化している。
ここでは、どんなに低賃金でもアルバイターは不足しない。
とても広い室内ホールで大人数を集め、毎日毎日アルバイト採用の面接が行われる。
アルバイターの中にエスニック狂の女性は確かに存在し、時には権力さえ生まれる。
男性は特に顔で選ばれ、その彼女となる者にはやはり権力のあるエスニック狂だ。
女性が多く存在すれば、男性が顔で選ばれ、男性が彼女に騙されていると囁かれる。
男性が多ければ、女性が騙されていると囁かれるわけである。
つまり、権力がかっこ良さを産み、恋愛成就に繋がっているわけである。
そしてそれに破れた者は、時に本当にアルバイトを辞め、その場を黙って立ち去る。
ただ、それはあまりにも惨めである。惨めではあるが、例えばエスニック狂のイケメン彼氏は彼女を認めているわけで、辞めていく者達にはイケメン彼氏など存在しないわけだから、負けは負けである。
負けは負けなのだが、ある一面で勝つ方法もある。
それが、仕事だ。
葛木ユキ子は、エスニックランドの看板ジェットコースター「エスニックカーアクション」の担当である。
これは、カーアクションをモチーフにしており、衝突・転倒の繰り返しである。
ジェットコースターという人造の機械であるのに、突然衝突し転倒するという動きを実に見事に捕らえていた。
そのリアルさに客が殺到しているが、実はこの機械非常に壊れやすい。
その故障確立は、ボーリングの機械と同等だとユキ子は考えている。
そんな調子だから、当然廃止もしくは改良の話が持ち上がって当然だ。
しかし、一度もそんな話は持ち上がらない。
葛木ユキ子が居るからだ。
彼女は、決してマクドナルドのスターやディズニーランドの看板娘の様にはなれない。
顔がぼやけていて、すっきりしてないのである。
何度もエスニックランドの退職を考えた。
でも、出来なかった。
エスニックランドが大好きで、そこで働けていることに誇りを持っていたからである。
出来れば、エスニックランドの一番の看板娘になりたかった。
そして、大好きなエスニックランドに貢献したかった。
しかし、それは不可能である。
ユキ子は、じっくり考えた。
成績が非常に悪く、誰でも受かる専門学校に入った。
もてないけど、頑張って勉強した。
しかし、就職先は無かった。
2年も通った機械系専門学校が、就職率が2%を切る専門学校だったからである。
就職は出来なかったが、自分が以前から夢見ていたテーマパークの仕事に就けた。
自分の夢とは違い、機械をコントロールする部門ではあるが。
そうだ。自分には機械がある!
テーマパークのスターになれなくても、機械制御のスターになれれば良いんだ!
ユキ子は、機械について勉強した。
全て実践で習得した知識であり、どんな機械に回されてもとにかく機械を触った。
手が黒くなること何か気にならなかった。
それは社員を超える、およそ土日を含む週5で一日8時間のフリーターの仕事ぶりではなかった。
いつしか看板である、エスニックカーアクションの担当を任された。
それまで一日に10回以上は悲鳴を上げていたエスニックカーアクションもユキ子にかかっては一日に一度も泣かないよいこの日も数多く存在した。
これには周囲も驚愕し、ユキ子を社員にする計画さえ持ち上がって来たのだ。
コメントがなくては生きていけません。
こんにちは。
お久しぶりで御座います。
長らく更新していなくて、申し訳御座いませんでした。
就職を1ヶ月前に控え、これからは毎日更新しようと生き込んでいる次第で御座います
僕は、コメントがなくては生きていけません。
コメントを頂いて、見直すと、うわっひどい文章と思い、書き直すのがひそかにパターン化してしまっています。
それほど文章力がずたずたなのです。
一度でずばずばっときちんとした文章をかけないのです。
ですから、皆様のヒトコトが結構重要なのです。
今回は、「就職活動終了のお礼・報告」という手記と「たまご」という小説を大幅に改良しました。
就職活動終了の手記については、大変失礼致しました。
手記の内容は変えましたが、関係者方々に大変お世話になり、感謝している気持ちはおそらくいつまでも変わりません。
まずい文章が目立ちますが、どんなプロも出版前に一度は手直ししていることを考慮してください
皆、編集者に言われて、手直しをするはずです。
僕の場合、皆さんが編集者なのです。
これからもコメントを宜しくお願い致します。
どんなきついコメントでも構いません。
僕の場合、どんなきつく言われてもなげやりにはならないと思いますので。
これからも、宜しくお願い致します
た ま ご
※この作品は僕の作品の中でも比較的ノンフィクションを多く含むフィクションです。たとえ、ノンフィクションであっても恐らく僕しか知らないことが多いので、皆さんはフィクションと捕らえてください。宜しくお願いします。予め言っておきますと(実績がないので)、これは日記風のファンタジーです。決してつらつら日記みたいなのが続くだけでは終わりませんので、是非ご覧ください。
た ま ご
この宝箱は、なんなんだろう。
僕は、昨夜深夜2時頃に寝た。
その2時間程前に彼女から電話が来た。
2時間程世間話を中心にまったり話し、寝たはずだ。
電話の中で彼女は何回、愛している? と聞いたのだろう。
多分、1度や2度ではないはずだ。
僕は彼女を愛している。
それは多分間違いないはずだ。
彼女はそれを何度も確認したわけだ。
だが、僕はそれにいつも気持ちをあまり込めずに答えている。
だから、いつけんかになってもおかしくないはずだ。
だけど、昨夜もけんかにはならなかった。
いつものことながらただ、うんと答えただけなのに、それで彼女は満足しているのである。
それは度々確認しながらも、実は信じているということなのだろうか。
それならば、それは間違いである。
付き合って1年半。
もう恋人は別の人でも構わないのだ。
新鮮さがある分、新しい方が嬉しい。
だが、別れ話が生まれないのである。
どんなに飽き飽きしたという態度をとっても、彼女はそれに気づかない。
いつ彼女から別れ話を持ち出されても、それに答える準備は出来ている。
彼女は僕を信じてはいるが、それは一方的な信仰であり、僕の本心とはかなりずれている。
彼女は今不幸だが、それはどうとも思わない。
そこまで関係は腐敗しているのである。
本当に他愛も無い話が続き、こちらの本心は伝わらずに、2時間が無駄に過ぎた。
で、この宝箱はなんだろう。
僕の机には、もう世界地図はない。
小学生の時には確かにあった世界地図。
小学1年生の時に買って貰ったのだが、6年生になる頃には相当ぼろぼろになった世界地図。
特に下の部分が擦り切れていたのは良く覚えている。
なぜなら、地理に弱く、その擦り切れた部分がどうなっていたのか見当もつかないからだ。
人間知ることが出来ないこと、知ることが出来なくなったことは、それがどうなっているのか非常に知りたくなってしまうものである。
世界地図には疎いが、オーストラリアは好きだ。
下の方の部分が途切れていた地図。
もしかしたら、オーストラリアから破れて、オーストラリアが半分になっていたかもしれない。
オーストラリアが半分になったら、オーストラリアのGNPは半分になってしまうのだろうか。
恐らくそんなことはないだろう。
シドニーがあるかないかで随分変わるだけであって、シドニーさえ残っていればGNPにはそんなには影響しないかもしれない。
なんとも平和な国である。
温厚で常においしいミルクを楽しんでいるオーストラリア。
あまりに平和なため肥満が流行り始め、ノンファットミルクが流行り始めたオーストラリア。
オーストラリアの何処から何処へ飛んでも下には大体無人の大地が広がる。
オーストラリア全土の大地の色をを調べればおそらく7色以上に分かれているだろう。
だから、飛行中にケアンズとエアーズロックの間の大地はなに色だとかあそこからあそこは何色だとそんなことをいちいち記録するのも悪くない。
今度、オーストラリアに行く機会があったら、是非じっとそれぞれの空路間の大地を見続けてみたいと思う。
世界の大地の色を知り、世界を知る。
しかし、もう机には世界地図はない。
ぼろぼろに切れてしまい、中学に上がる前に焼却した。
ただ、机の上に宝箱はあった。
母親は、出かけていた。
朝食にたまごでも買いに出かけたのだろうか。
たまごは、便利だ。
たまごと穀物があるだけで、朝食のメニューが片付くと言っても過言ではない。
たまごご飯。
目玉焼き。
オムレツ。
たまごチャーハン。
目玉トースト。
たまごサンド。
エトセトラ。
ご飯かトースト・・ つまり、米か小麦を用意しておけば、後たまごがあれば朝食は大方片付くのだ。
だから、僕はたまごの時は、あまり機嫌が良くない。
それだけで、料理行程の手抜きに感じられるのだ。
また、たまごにはコレステロールが入ってる。
これを取り過ぎると体がおかしくなる。
たまごは便利だが、取り過ぎると毒になる要素も併せ持つ。
父親がたまごを1つ取るのも2つ取るのも、コレステロールを取る量は同じだと言っていた。
本当なのだろうか。不思議な話である。
それなら、これからたまごを食べる時は、1つ食べるくらいなら2つ食べてやろうと思う。
いや、3つ食べようか。
3つ食べてもコレステロールの取得量は同じ量なのだから。
たまごが入っていた。
宝箱の中には、たまごが入っていたのだ。
宝箱に入ってるものは、従来大きく分けたら二つと考えられる。
冒険に役に立つものか、主人公にダメージを与えるもの。
一般的には、前者が物であり、後者がモンスターである。
とにかく、宝箱の中にたまごとは驚いた。
もちろん今の姿では襲っては来ない。
だが、食べようにも怖くて食べられない。
なぜなら、見たこともないたまごだし、変な模様が付いている。
このたまご、オレンジ色をしている。
オレンジのボディに赤いギザギザが入っているのだ。
このようなたまごがあっても、全然構わない。
だけど、こんな物食べられないし、これから何が生まれるのであろうか。
そこが問題だ。
たとえ、たまごの柄に人の脳みそをぶつけたような柄があっても、そこから生まれた動物が人々に危害を加えなければ、柄の不気味さは問題にならないだろう。
逆に柄が可愛いからといって、可愛い動物が生まれるとは限らない。
それは、綺麗なオレンジ色のボディに、3歳児の書いたような赤いギザギザが入っていたのである。
たまごを持ってみた。
そのたまごを怖がらずに持ってみた。
ずしりと重いが、宝飾品の類の重さではない。
世の中トンボをモチーフにした宝飾品がある。
そんなもの誰が付けるかは知らないが、だからたまごの宝飾品があっても良いはずだ。
だけど、これは宝飾品ではなかった。
たまごだ
明らかにたまごなのである。
これは困った。
これがたまごなら、生きているということである。
硬い殻に守られて生まれるのと暖かいお腹の中で生まれてくるかだけの違いだ。
暖かいお腹の中の方が硬い殻よりも暖かみがあるとかそんな差は実際無いはずだ。
このたまごが何かしらの子孫を繁栄させるためのたまごなら、冷たい殻に覆われているとしても中はきっとどろどろしているはずである。
この机の上に佇まっているこの瞬間でも、生まれる準備は静かに続いているはずである。
これまで長い手間で準備されてきた効果・時間が机のたった一部を占領していて、それが壊されるか生かされるかはこんな普通の人間である僕に託されているのである。
もちろん壊す気などないが、僕のような人間がそんな重責を負っても良いのだろうかと思う。
だから、決心した。
このたまごをしっかり育てよう
僕は、このたまごをしっかり育てる決心をした。
何が何でも育て上げ、このたまごのこれまでの準備を評価してあげようと思った。
就職活動終了御礼。小説家への第一歩。
元来、一つのことに従事する気もなかった。
学生の頃から小説だけやってきた小説家なんか吐き気がする。
小説だけやっていれば、小説家になれる気が俺はする。
売れる売れないは別としてだ。
小説だけやってきたのに、小説家になれない世界なんて考えられない。
しかし、実際はフリーターとして派遣バイトをしながら、小説家をずっと目指して、それでも小説家になれない人はいるのだろう。
可哀想というか、その自信はどこから来たのであろう
って言ってあげる。
俺は就職することに微塵も後悔はしないだろう。
ハンデともなんとも思わずに両立しているはずである。
両立というか、当然就職に重きを置く。
確かに国語力は希薄で勉強する必要があるが、小説に対して時間がある時に書けるだけ書いていくというスタンスは恐らく就職後も変えないだろう。
そして、国語力は徐々に良くなっていくんだろうとまだまだ軽視している自分が居る。
就職活動の開始は割りと簡単に決定した。
しかし、就職は中々決まらなかったのである。
就職に対する気持ちは中途半端であることはわかっていた。
だが追い詰められて、変われるだろうという余裕がどこかにあったのだろう。
それが2年も続くとは。。
最後まで夢を見て、完全な企業を求め続けてしまったのだ。
しかも大して変わらずに自分の考えに当てはまる企業に受かってしまった気がする。
その企業は、大体200社分の1を誇る寿鵜斗のおめめに適ったのである。
今思えば、ここで良かったのかと思う。
あまりに決まらずに困っていたが、ここに天使が舞い降りた。
自分が行きたいと思っていた企業の人事と仲良くなれたのだ。
そして、じっくり時間を掛けていただき、最終的には割と簡単に内定が出た。
皆さんどうだろう? 早く手に入れたいものがあって、それが急に手に入ったら、すぐ取り込もうとはしないだろうか。
すぐ取り込んでしまった感は多少ある。
何はともあれ、就職が2年越しで決まった。
就職活動終了の裏には様々な人との関わり・協力があったことをここに明言する。
有難いことである。
これからは経験し尽くすことを念頭に置き、ビジネスの世界に浸っていく。
そして、土日にはここを更新するだろう。
時間というのは広くあり過ぎると必要なことでも怠けがちだが、会社に拘束されれば怠けなどなくなることだろう。
だから就職後の方が、ここの更新は進む筈である。
えっ? 本当そーかな。。
第1回作品「ミュージック・マン」
音楽には、今までいくらでも助けられた。自分も音楽で人を救いたいと思うし、自分にはそれが出来ると思っている。その根拠を人に伝えるのは難しいが、バンドをいつまでも続けたいと思っている。続けていれば、何かしらの感動を人に与えられるかもしれない。何かしらの感動といったが、どんな感動でも人を感動させるのは難しいだろう。ただ、ライブがあってそこで騒いでるだけのライブが多いこの世の中で、どれだけのバンドが人を感動させてきたのだろう。
キュートは、17歳の少女だ。しかし、17歳とは思えないだろう。考え方が大人というか、渋い。常に冷静で、およそ恋などとは遠い存在である。部屋には、オレンジ色のタンスがある。その性格とは裏腹にタンスの上には、熊のプーサンやキキララなどのキャラクター形の人形が置いてある。そして、そのタンスの隣にはギターがある。メタルオレンジのボディで、いくつものシールが貼られている。タンスの上といい、ギターのボディといい、寂しさが紛れるのか少女らしささえ感じられる。机の上には、写真立てが一つある。女の子が写ってる・・・ 同じクラスの女の子。写真の中のこの女の子は、クラスで一番目立たなかった・・ リストカットがとにかく好きで、腕には激しい自殺未遂の痕(あと)がある。それは狂気なのか、趣味なのかは最後までわからなかったけど・・・ 享年は17歳だ。最後も自殺未遂のはずであったが、出血多量のため死亡した。血がどれだけ流れようと、この女の子は動じなかったらしい。最後の時だけ誰にも気づかれない場所で自殺を計り、誰にも発見されずに死んだ・・ キュートはこの女の子とあまり親しくなかったけど、写真立てにこの女の子の写真を入れている。この女の子のことを忘れないために、常に写真立てにこの女の子を入れているのだ。
キュートは今まで淡々とバンド活動を続けてきた。 ライブでは、悲しさを歌い上げることが多い。悲しいものが好きなのだろうか・・・ 趣味なのだろうか・・・ 自分としてもなぜかはわからないが、もう何年も悲しい歌を歌い続けている。両手を広げて残酷な詩を語り続け何を思うのか、自分でもわからない。
机の前の壁には、大きいポスターが貼られている。浅井健一だ。ギターを抱えて、静かに立っている。クールな悲しさに惹かれ、もう何年もこのポスターを貼っている。このポスターは、1997年に貼った。88年に生まれたから、もう貼って9年になる。当時9歳であった。なぜかはわからない。突然変異なのだろうか。9歳の時に浅井健一のクールさに惹かれ、ずっと惹かれ続けている。9歳の常識ではありえない趣味であろう。9歳で浅井健一に惹かれる少女。何も演じてなんかいない。しかし、確かに9歳で浅井健一に惹かれたのだ。それから、ずっと浅井健一が好きで、ずっとギターを片手にクールに悲しさを歌い続けている。
結婚なんかしない。そう思う。なぜなら、環境が大きく変わってしまうから。環境が大きく変わり新しい生活が始まれば、昨日まで生きてきた自分はなんであったのだろう。そういう思いに囚われ続けてしまうに違いない。たぶん、自分はずっとこのままなのだ。音楽が大好きで、浅井健一が大好きで、たぶんライブし続けるだろう。
キュートは目覚め、すぐにオーディオのところへと歩いた。このオーディオセットは、10歳の誕生日に買ったものだ。赤いギターと一緒に・・・ もうそのギターは壊れて、家には無いが。「世界の子供達」をかけてみる。聴きたくてかけたのだが、毎朝この曲をかけている。「世界中の子供達」を聴きながら歯を磨き、髪を少しいじって、一人ソファーに腰掛ける。腰掛けた時決まって、静かなイントロが終わる。そして、すぐにソファーの隣にある3代目のメタルオレンジのギターを持ち、弾きながら歌う。いつもの目覚めだった・・・ いつも同じところから歌う。なぜこの曲なのかは、実はわかっていない。子供達に何か歌ってあげたいのだろうか。別に特別な子供好きでも嫌いでもない。ただただ、なんとなくこの歌をいつも歌う
「世界の子供達」が鳴り終わり、弾くのを止めた。静けさが戻る。静寂を嫌がるようにすぐさま「ライラック」を口ずさむ。音楽の授業なんかまともにやったことがない。師匠なんか誰も居ない。しかし、彼女の歌はいつも完璧だった・・・
ギターは10歳の誕生日に買った。9歳の時の方が自信が付くとか何とかいって暴れたっけ。9歳の時は、9歳でギター欲しがる奴なんていないだろうって自信持っていた。しかし、両親はそろそろ10歳の誕生日だから、我慢しなさいってこれを拒否した。結局、願いは聞かれることなく、きちんと10歳の誕生日にギターを購入して頂いた。おまけのオーディオセットと一緒に・・・ オーディオセットは嬉しかったのだが、やはり10歳の誕生日にギターを買って貰ったという事実は忘れたかった・・・ 10歳の誕生日に私服姿の父と街を歩き、買って貰うなんてキュートには耐えられないことであったのだ。キュートとしては、9歳の時にスーツ姿の父親から突然ギターをプレゼントされたかった。これが欲しかったんだろうって・・・ だから初代ギターはもう家に無い。壊すために狂ったように弾き続けたのだ。大体3年で修復不可能となった・・・
レインドッグをかけた。これがかかっている間に決まってあいつから電話が来る。電話が鳴り、ギターを持って家を出た
第1章
休日にそこを通るといつも子供の声が聞こえてくる気がする。今日は比較的良くある光景で、子供たち20人くらいが集団で野球をやっている。審判役らしい少年が投手をじっと見ていたり、暇そうにしてはいるが3塁コーチまで置いている。なかなか本格的だ。それ以外にもカップルで座り込んだり、家族で楽しそうにはしゃぎ回っている人達も居る。土手から見て真正面には、古ぼけた製紙工場がある。いつもただ稼動している感じがする。ここで造られた物は、何になるのかキュートは知らない。ただ、存在だけしている感じだ。その右手では時折電車が唸る。市川駅へ向かう快速電車だ。景色なんか気にも留めず、ただ走らせている感じがする。轟々と唸るだけ唸り、ただ目的地へ向かう。しかし、この付近でキュートの一番のお気に入りポイントは、その列車の走る真下であった。半径2メーターくらいの穴が開いているそこは、いつも暗く静かである。すぐ近くの喧騒はそこでは完全に収まっており、人も1時間に数人しか通らない。ここは鉄道の高架下に設けられた歩行者用のトンネルであり、キュートのチューニングルームでもある。キュートはいつもここでチューニングをするのだが、いつもその日初めて合わす割には1分とかからない。チューニングが終わると、このトンネルを抜けて右に曲がり住宅街を通る。実はこの辺は一軒家とマンションと簡単なお店程度のみの街である。キュート達の溜まり場であるスタジオ「ヘブン」もたくさんの一軒家の中に時折混ざっているマンションの地下にある。キュートはいつもと同じ道を通り、マンションの地下へと降りていった
「っはよ! ゆーじ」
「おお! やっと来たか・・」
青をベースに所々緑やらオレンジを足した頭のゆーじが、笑顔でキュートに近づいてくる。ゆーじは、青と赤の混ざった色のベースを抱えている。大倉雄二、26歳。19歳のキュートとは7歳も離れている
「まだ、練習1時間前以上じゃん! いつもこんなに早く呼んでどうするのよ! 」
「キュートなら来てくれると思ったからさ」
二人はスタジオに入ったものの、カウンター近くの椅子に座って話してるだけである。しかし、雄二は随分前からベースを抱えている
「他の人達は? 」
「そりゃーまだでしょー」
「そりゃそうだよねー で、何? またくだらない話でもするの? 」
うんざりしているキュートに対して、雄二は少し得意顔で
「今日はねー、面白い話があるのよ」
「え? まじで? 」
キュートは、かなり驚いてる。雄二が話を持ち掛けてきたなんて、バンド結成始まって以来のことであるからだ
「俺らの先輩バンドのミサイルっているじゃん」
「ああー。ここの先輩の? 」
ミサイルとはキュート達と同じくスタジオ「ヘブン」を利用しているバンドであるが、平均年齢は29歳と高い。経験もそれなりにあり、インディーズ界で取り敢えずの活動は出来ている。それでもCDを売ったこともないキュート達とは大違いであり、キュート自身ミサイルの誰とも話したことはなかった
「そーそー あのでっかいポスターの・・」
雄二が指差したその先の壁にはミサイルの大きなポスターがあり、そこには3人組の男達が写っていて、文字で1ドリンク制3500円とか過去セールスしたCDの1欄のようなものなどが書いてある
「あのスリーピース(3人バンドの呼び方)のギターボーカルの敦と俺仲良いのね。この前バイト仲間と飲みに行ったら、そこの居酒屋に敦が居てね・・ 色々話してたら、次回ライブの話になってさ・・ 受けてきちゃった! 」
「えっ? 」
キュートはきょとんとしている。何かかなり大きな不安を感じるのだ
「何を受けたの? 」
「タイバン」
キュートは急に立ち上がった
「ええーー 無理だよ! 」
雄二は余裕である
「大丈夫だって。俺だろ、キュートだろ、タカだろ、みつだろ・・ イケる、イケるって」
キュートはあきれている
「何処からそんな自信が・・・」
キュートは一人静かにワインを飲んで、雄二は別のソファーに座り今頃チューニングしてる。入り口のドアがカランと鳴る。孝昭と満太郎が入ってきた
「お! 相変わらず二人は早いな・・」
「よー! デコボココンビ! 」
雄二は、相変わらず笑顔に応対する。孝昭はギターパートであり、身長162センチである。満太郎はドラマーで、身長178センチと比較的大柄である。だから雄二は、この二人と組む時デコボココンビと名付けたのだ
「んじゃー、行く? 」
孝昭が、だらぁっと言った。ミュージシャンの中には、こういうだらだらした振る舞いをみせる人種がかなりいる。雰囲気の割には大真面目で、20分後には激しくロックをしているはずなのにである
いつもキュート達は、Aスタジオを予約する。土曜の昼なら1時間5500円の部屋で、ヘブンでは一番高い部屋である。別に4人とも金は無いが、部屋と楽器とハコにはケチらないことにしている。メンバー全員20万程度の楽器を所有しており、満太郎は他にもローランドのVドラムを所有している
キュートは、静かに足を組んで座っている。他の弦二人は、チューニングをしている。満太郎は忙しなくセッティングしている
「ふ~」
キュートは、ため息をついた
「どうした? 」
孝昭がそれに反応した
「いや・・別に」
「どーせ俺らがいつまでもチューニングして来ないのにいらついてるんだろうよ」
雄二が、ふてくされて言う
「いやそーじゃなくてさ・・」
キュートは、雄二を見る
「・・ああ、例の件ね・・」
雄二が気付いてくれたので、キュートは頷いた
「お前ら、やばいぞー。キュート様がタイバンの相手見つけてきてくれたからなー」
雄二が、偉そうに言った
「へー、誰? 」
満太郎が、聞いた
「それが、ミサイルだってよ」
雄二が卑屈に笑って言う。その途端、バチンと急に音がした。どうやら驚きのあまり、満太郎がスティックを落としたらしい
「マジで! 凄えじゃん。ははっ」
孝昭は、喜んでいる
「お前よく喜べるよな・・」
雄二は、あきれて言う
「だって、ミサイルに認められたってことだろ! 頑張ろうぜ! 」
「その腕でよく言うよ」
雄二は、さらにあきれる。孝昭のギターの腕前は、早弾きは雄二より遅く、音もはっきりせず、落ち着いていない
「何で俺らが選ばれたんだろな?」
孝昭は自分の腕に余程自信が無いのだろう。自分の腕を突っ込まれてしまったので、ミサイルを不思議がることしか出来なくなってしまった。
バンド内に暗い空気が流れている。キュート以外のメンバーは、皆自信が無いのだ。キュートにも、自分さえまだまだなのに周りが自分についてこない苛ただしさが微かにある。
取り敢えず、曲練が始まった。始めなくてはどうしようもないし、始めてもすぐには変えられない。しかし、ミサイルに見初められてしまった自分達が居る。
時間が無いのだ。
キュートの前には、ミサイルのアツシ。それぞれのメンバーの前にミサイルが居る。今まではメンバーにはキュートを解して、ミサイルとの話し合いが伝えられていた。しかし、今日はアツシからの要望で、全員としては初顔合わせである。
「調子はどうだい? キュート」
「まあまあです。それより紹介はどうします?」
ミサイルのアツシは、じっとキュートだけを見てる。まるで、キュート以外は相手にしてないようだ。
「紹介は、いいや。俺らもそんな深入りしたくないし」
「そーですか・・・」
キュートは、肩を落とした。今この中の空気には、一緒に盛り上げていこうという上昇志向の雰囲気がまるでない。ここにあるのは、共存だけだ。
「まっ良いじゃん。一緒にライブやるわけだし。なーアツシ。俺、ベースのコージ。よろしく! 」
「宜しくお願いします」
全員深々と頭を下げた。
キュートと雄二はまじで下げてるんだろうが、孝昭と満太郎は本気で下げているのだろうか。
彼らのことだから、ただ下げているだけかもしれない。
「まあまあ。仲良くやろうよ。な? 」
アツシは、自分のメンバーを覗き込んだ。
「当然! ライブは楽しいからよー。楽しまにゃぁ」
コージは


