
8月は雨がよく降ったが、15日は運よく晴れで楽しみにしていた山鹿市の花火を見に行った。
かなり前に見に行ったことがあったが、今年は、久々にファミリーで見に行った。
ヒュー、ドーン、ドーン、バチバチ...大音響が響いて、夜空一杯に、色とりどりの花火が空を覆う。
例年3万人の人が訪れるという。色とりどりの花火、金色を基調とした上品で華やかな花火のショーが、一つ、一つ終わるごとに感動と、ためいきが出るような、感情におそわれる。 会場の人たちの拍手の音も聞こえる。
花火を見るたびに、思い出すセリフがある。 自分がまだ、中学生か高校生の時、読んだ本の小説の一節で、花火を人の人生にたとえる描写があり、それが忘れられない。
鹿鳴館という華やかな場所で、花火をみながら、しみじみそういうのだ。後日調べると、芥川龍之介の舞踏会だった。
あくる朝、川の土手で、あんなににぎわっていた河川敷が、何事もなかったように、のどかな景色に変わっていた。
昨晩の、花火の素晴らしい演目がうそのよう。 久々に見た花火は、ずっと残る夏の思い出になった。
