祖父
祖父が存命であった時よりも、亡くなった後の方が祖父のことを考える時間が多いと思う。こんな生意気なことを書くと、どこからか急に現れて、説教されてしまいそう。案外、後ろで微笑ましく見てくれているのかも。そうだったら良いな。最近よく祖父が残した作文を見返す。ひとつは、碁の勉強に没頭した学生生活と、その後を記述したもの。つぎに、近況と最期までの道を楽しく書き記したもの。最後は、馬に乗って感じたこと(タイトルそのまま)。そのどれもから祖父の匂いがする。文章から、人柄が、愉快な雰囲気が確かに見える。一ツ橋の、日本人としての誇りを胸に、よく物事を考え、前に進んでいったのだと感じとれる。その様な祖父が大好きで、いつからか、憧れている。いつか、なれるだろうか。朗らかで、物事をよく考え、社会へ貢献せんと励んだ祖父のように。こんなことをいう時点で弱気であることはバレバレではあるが、少しずつ前に進んでいきたい。