昨日、帰省する新幹線の中で読むために買った本
『九月が永遠に続けば』
沼田まほかる著 新潮文庫
読了^^
これの一つ前に読んだ本が
貴志祐介さんの作品の中でも
傑作の一つとしてあげられている
『青の炎』
だったこともあってか
読み始めた時はどうしても比較してしまって。
『青の炎』は読み始めた瞬間から
物語の中に引き込まれて
読み終わってもなお物語の中に
引き止められているような感じがあったけれど
今回はそういう物語の中にグッと
引きずりこまれるような感じがしなくて
最初は
ハズレかなー
って少し思った。
物語の主人公である水沢佐知子という人物に
共感を覚えるどころか
どちらかっていうと
自分があまり好きではないタイプの人間っていう印象を受けていたのもあって
感情移入がしにくかったことが原因かも。
ただなんとなく生きて年を重ねてきた
っていうのがなんとも…うーん。
主人公に限らず
この物語の登場人物には誰にも
共感したり応援したりしたくなる気持ちを持てなかったなー。
どこが、っていう具体的な部分はないけれど
登場人物たちの愛する対象も理解に苦しむし
その対象への愛情表現も私の知りうる範囲を超えていた。
強いて言うなら、佐知子が犀田に抱いた恋愛感情くらいか、理解できたの。
たぶん、登場人物たちの恋愛関係の中で一番、ありふれていてわかりやすい関係でいて
気持ちもストレートだったように感じた。
あとはわからん笑
文彦が初めは冬子に恋していたのに
出会った瞬間にその母親である亜沙美に
惹かれていって、恋に苦しむ
っていうのとか(´・_・`)
そもそも
文彦の失踪の理由さえ、私としては
腑に落ちないし、
え?そんなもんなの?
って思った。
もし、私がナズナの立場で
身近にいる大切な男友達であり
好きな人でもある相手が
あんなよくわかんない理由で周りに散々心配と迷惑かけて
急に姿消したとしたら
恋心は消滅しそうだww
けれど
物語全体にわたって
なんてことない日常の表面の皮一枚を剥がしたところにある
非日常という存在の描写は
目を背けたくなるくらい的確で
すぐ自分のそばにもあるものだって感じた。
不確かな存在であるはずの非日常への
描写の正確さやそこへの共感があって
一気に読んでしまったのかも。
不思議なのは
最初のほうは、佐知子同様、服部に鬱陶しい感情を持っていたのに
物語を読み終えた時にはそんな気持ちが、なくなっていたこと。
筆者すごい。
今日の一枚♡
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