新入社員の頃、好きだった人がいた。
彼は違う階で違う職場の人。私は18歳。彼は25歳。
普段はめったにお目にかかれなかったけど、アタシは気が付いた。
朝、8:30で彼は階段を上っていく。
彼は寮に住んでいたから、会社まで徒歩1分。
その時間が外れる事はめったになかった。
アタシはその時間めがけて毎日階段をウロウロ。
何回も往復できる訳じゃないから、毎日会えるわけじゃない。
でも、会えた日は何か良い事がありそうでウキウキしたものだ。
よく考えたら、そこで運を使ってたんだけど。(笑)
ちょっと話せるようになって、ドライブに行った事がある。
同期の娘、2人も一緒だったけどね。
でも、嬉しかった。助手席は絶対譲らなかった。
本当に好きだったの。
今まで生きてきて、好きな人って想い出す人は3人いる。
(今のダーリンは抜いてだけど)
一人は中学校の同級生。卒業した春休みにボタン貰った。
二人目はその人。
恋愛の歌を聴いて、部屋で恋しくて泣いたのは初めてだったな・・・
半年後、彼は転勤。何年か後に同じ営業所の事務の人と結婚した。
そしてまた何年か後、離婚したって噂。
その人と再会した。
会社のお偉いさんのお葬式。
アタシは受付を担当。
当日早めに行って待っていたら・・・彼が登場!
目が点になるってこの事?
ちょっとふっくらしてたけど、変わらない。
同じく受付を頼まれた人に聞いたら、直属の上司だった事があるので
どうやら受付を買って出たらしい。
話したい・・話せない・・・そんな葛藤の中、お葬式無事終了。
参列してくださった方を見送り、さあ帰ろうって話になった。
・・・話してないよー
そしたらチャンス到来。
香典のお返しを車に積むため持っていくらしい。
手伝いを装い、ついて行く。
そして二人きりになった時、思い切って切り出した。
「お久しぶりです。優里です。」
「・・・?え?あ?ああ。そうか久しぶり。変わったね~」
「△△さんは変わらないですね~」
なんて、ほんと二言三言。
でも凄く嬉しかった。今、彼には恋していないけど、やっぱりドキドキしてしまった。
そんな幸せな気持ちのまま帰宅・・(お葬式なのにいけないですよね
)
だったのに・・・
後日、彼と一緒に来た人が
「△△さん、優里さん綺麗になったって言ってたよ。」
「えー、またまた
」
「でも、最初、誰だか判んなかったらしいけどね。帰りの車で説明した」
「???だって久しぶりとか言ったよ」
「それは・・・営業マンだからね」
営業マンだからね・・・営業マンだからね・・・・
頭の中でコダマしてました
わかんなかったのに、適当に話合わせてたみたいです・・
そして、今も独身で、週末はキャバクラ通いだとか・・
いらない情報も聞いちゃったよ。
でも、これで再認識してもらえたから、まぁいいか