最近、HIDEKIから作詞のオファーが来る。
いきなり鼻歌みたいなか細い声で歌った変な曲がメールで送信されてくるんだ。
ほとんどがどこかで聴いたことがある旋律で、先日の曲はイントロが『威風堂々』でサビはミスチルの『クロスロード』そのものだった。
まあ19歳の頃から相変わらずだなと思うんだけれど、気を付けないと散々作詞させられた後で
「これパクリじゃね!?」
ってなってボツになる。そうなると俺はトホホなわけで、時間返せなわけで、HIDEKIをフルスイングで殴りたくなるわけです、はい。
まあ、そんな話は置いておいて、学校で自作の歌を歌う先生ってどうなんだろう??
俺も中学の時にアコギ持ってきて全校生徒の前で「中島みゆき」の歌を熱唱するような先生に出逢ったことがあるけど、正直「・・・・。」な気持ちになったのを覚えてる。
それが自作の曲となったら、どうなんだろうか??曲の善し悪しは別として、俺だったらドン引きですな、きっと。だって、また変な持論を持ち出すと俺の中で教師とかは主役というか目立っちゃいけないものなんですよ。あくまでも主役は生徒であり、教師は最高の脇役を演じないといけない。そのためなら馬鹿なことも言うし、悪役にもなるし、あらゆることをする。
なかなか教師というのは難しい職業だなって常々思うんだ。
やっぱり人間だから、好きな生徒もいれば嫌いな生徒もいるし、得意な分野があれば苦手な分野もある。だけど、それを悟られないようにペテンに徹するのが教師ってもんなんじゃないかと思う。
そのためには私生活はミステリアスであるべきだし、もちろん過去とかも絶対話さない。
人間というのはミステリアスなものに興味を抱き、恐怖を感じ、畏怖するものだと思う。
昔、生徒にこんなことを言われた。
「先生、空手やってるでしょ?」
やってるわけない。型は少し習ったことあるけど、実践経験はノーだ。でも俺はそんなことは言わない。
「なんで?」
どうしてそう思ったのかを探る。客観的に自分がどう見られているかを知るにはこの返し方が一番だ。
「なんか手が空手やってる人の手だから。」
それは思い込みでしょう。壁とか段ボールしか殴ってませんから。それでも俺はこう返した。
「そっか、手を見るだけで色々分かるんだね。凄い観察眼だな!」
それで話を終えた。その生徒にとっては俺が空手をやっていたかどうかなんてもうどうでも良いことになっただろう。最後に話を摩り替えて褒めるのが最高の返し技だ。嬉しそうにその生徒は「先生またね!」って帰っていった。
でも、いつも「こう返したら、こう反応するだろうな」なんて考えながら話してるわけじゃない。一貫してるのは生徒が自分のプライベートに踏み込んで来たら、逆に生徒のプライベートを探ったりして話を摩り替えようとすること。そうするとその生徒の意外な一面が見えてきたり、なんでも気楽に質問してきたりするようになってくれる。
人って自分に興味持ってくれる人のこと、好きになるでしょ。俺だってそうやって、色々絡んでくる生徒は好きだもの。
かなり話が反れたけれど、つまりは自分から押しつけがましくメッセージを生徒に送信することに俺は凄い違和感というか嫌悪感を持ってる。
後で10年、20年経った時に
「そういえばあいつ(俺のことね)あんなこと言ってたなぁ。まだ生きてるかなぁ、あいつ(笑)」
って思い出してくれれば本望です。
そういう教師が俺の理想です。俺の尊敬してきた先生はみんなそういう教師でした。普段何してるのか知らないし、もちろん趣味なんて知らないし、何も知らない。
だけど、その先生たちの一言は重みがあったな。
俺が教師を目指したのだって、その先生が俺が高校推薦で進学校に行くことになった時に
「これで大学行けるな、お前。良かったな。」
って言ってくれたから。こう言われたら大学行くしかないでしょう。で、大学行って何すんの?って考えた時に大学でしかできないことをしよう⇒教員免許は大卒しか取れないようだ⇒よし、取ってやろう!になったわけ。で、次第に教師を目指し、その先生を目指したわけだけれど無理でした。
偉大過ぎて無理ですから!!
それくらい、俺はその先生を尊敬しています。今でも尊敬しています。結婚式にもいきました。そのあと生まれた娘はもう高校生くらいになったでしょうか。美咲ちゃん…。
余計なお世話だけれど、生徒と向き合う職に就いたのだからHIDEKIにもそういう教師になって欲しいな。じゃなきゃ、なった意味がないですし。
もう一つ、俺のくだらない持論。
目立ちたがり屋は下半身の運動も旺盛。
これ結構当たってると思うんだ。かまってちゃんって、下半身だらしない人が多い。そう思う。
まとめると、作詞依頼は嬉しいけど、それでオナニーされるのはちょっと…。
HIDEKIのためとかHIDEKIの彼女のためだったら、いくらでも書くで。5分で(笑)