マワシ＠マナブ

収録前……
楽屋でメンバーそれぞれくつろいでいると

バタバタと元気な足音が聞こえて……

「はよぉーー！
はぁっ、間に合ったぁ！」

『おはよぉー。』

「まぁ、おはよ。
どしたぁ？寝坊した？」

「うん…マナブの収録で、筋肉痛になっちゃってさぁ。なんか、疲れて寝過ごしちゃったよぉ」

「そなの？大丈夫？湿布あるよ？
で、何やったの？」

「相撲部屋に行って稽古したの！」

「へぇー。」

相撲部屋……と聞いて、翔くんの眉がピクッてすんの、オレ、見過ごさなかったよ！

「相撲部屋？」

翔くんが、新聞から目を離して
まぁをじっと見る。

「うんっ！マワシしたんだよ！
めっちゃ、くいこむの！うひゃひゃ」

「……雅紀？
詳しく説明して？」

おいおい、翔くん……目がマジなんだけど。

「ん？だから、マワシつけてもらって、
親方に相撲の稽古つけてもらったの！」

マワシつけたんだよね？
あの、ハダカにつける、マワシだよね？
いや、そこ！翔くんじゃなくても、気になるわっ！

「ねぇ？まぁ……「まさかハダカにマワシつけたの？？？」」

いや、翔くん、それ、オレ聞こうと思ったんだけど……

「えっと……芸人さんはハダカにつけたけど…」

ゲームする手を、全く止める気のないニノが

「…だから、相葉さんは、ハダカじゃなかったのか？って聞いてんの。」

って冷めた声で聞くと

「……あ、う、うん。でも……
最初、ハダカでつけてたんだけど……」

「ハっ、ハダカっ？？？？」

いや、翔くん、声でけぇーよ。
しかも、ドングリお目目がこれでもかってくらい、開いちゃってるし……。

「シコとか踏んでるとこ、後で確認したら……チョット…出ちゃってて……」

『はっ？！…出てる？？？？』

オレら声合わせて聞いちゃったよ。
まぁ……それ、やばいでしょ？
完全にアウトでしょ？
翔くんなんて、口パクパクしちゃって
コイみたいになっちゃってるよ。

「……で、放送できないから、もっかい、服の上からマワシつけて、撮り直したの。
めんどくさかったぁー。」

「あっ、じゃ、オンエアは服の上からマワシなんだ。」

よかったよー。
翔くんも、ホッとして、撫で肩がもっと下がっちゃってるよ。

そしたらさ、ずーっと一言も発しなかったリーダーがポツリと……

「でもさぁ、ハダカバージョン、リハのブイには残ってるってことだよなぁ……ふふっ。」

『えっ？？？』

もう、別の話しをし始めた、まぁとニノとリーダーの横で……
急に携帯持って、楽屋から出る翔くん…。

いったいどこいったのかな？って思ってたんだよね。

次の日……
たまたま、マナブのディレクターさんに会ったら……

「あっ、松本さん、お疲れ様です。
あの、これ、櫻井さんに頼まれてたものなんですけど…渡してもらっていいですか？」

「あ、はい。どうも。渡しておきます。」

マナブの相撲部屋入門のVTR……
翔くん……あんたやったね。

オレも貸してもらうからね。
いや、翔くんには言わないで、こっそり持って帰ろうか？(笑)

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

はいっ