福島県会津若松市の会津高校と山口県萩市の萩高校が8月5日、福島市である第35回全国高校総合文化祭(高文祭)で、合同合唱曲を5年ぶりに披露する。戊辰戦争以来の会津と長州のわだかまりを交流で解消しようと両校で作った曲「友情 時を越えて今」。東日本大震災の苦しみも合唱で和らげようと張り切っている。
「福島に行くから。一緒にできるといいね」。昨年10月、兵庫県西宮市であった全日本合唱コンクール全国大会に14年ぶりに出た萩高顧問の有冨美子先生は、再会した会津高顧問の山ノ内幸江先生に話した。その後、両校とも推薦を受け高文祭出場が決まった。
ところが3月に大震災が起きた。会津若松市は福島第一原発から離れており、被災はほとんどなかったが、会津高の体育館は一時避難所になった。福島での開催が正式に決まったのは、5月半ばだった。
「友情」は2006年に山口県であった国民文化祭「子ども夢プロジェクト」に、萩高合唱部が会津高との交流を提案したのがきっかけで生まれた。実力が全国レベルの両校が1年以上かけて作り上げたダイナミックな混声4部合唱曲だ。その年の11月、萩市で初めて合同合唱が実現した。
高文祭では1校10分の持ち時間で2曲歌える。主催者のはからいで、出場のべ38校のうち、萩高と会津高が順番に舞台に上がり、萩高が1曲歌った後、会津高が加わって計約120人の男女がハーモニーを奏でる。