「どうしてうさぎはこんなに素の自分をあたしに出してくるんだろう。前世の記憶があるはずなのに。あたしがうさぎの持つ銀水晶を狙ってるって知ってるのに。」クインベリルはうさぎの寝顔を見る。「無防備な寝顔…笑っちゃうな」
一方でせつなはリビングで考えていた。「クインベリルの力で眠らされてるんじゃ…?」「せつなさん、どうしたの?」美奈子が声を掛ける。「あ、ちょっと考え事してただけよ」せつなは美奈子を見る。「うさぎとクインベリルのことを考えていたんでしょう?」レイが尋ねる。「さすがレイね。そう。」せつなは静かに答える。「大丈夫だと思うわよ。あのクインベリル、前世の記憶はしっかり持っているけど、うさぎや私たちのこと、敵対視はしてないから」レイはそう言って紅茶を飲む。「どちらかと言えば、うさぎちゃんもクインベリルの怖さとかを認識しつつも、でもクインベリルのことが好きみたいだし…」亜美が会話に混じる。「かえってクインベリルは自分が避けられることを一番恐れているし、彼女自身が暴れてしまうきっかけになってしまう。普通に接していれば、大丈夫だよ」美奈子も言う。「…そうね。私が考えすぎだったかしら」せつなはそう言うと、立ち上がる。そして、眠っている2人の元へ向かう。
うさぎはぐうすかと寝ていた。クインベリルは、寝たふりをしている。せつなは2人の頭をそっと撫でる。うさぎは寝ているので無反応だが、クインベリルはせつなに頭を撫でられ、安心していた。「あたし、みんなと一緒にいても良いんだな…」せつなは静かに立ち上がり、リビングへ戻る。