一方でまことは、音楽の授業中。歌を歌っている。まことは歌はあまり得意ではないと言うか、シャイな部分が出てしまい、小さい声で歌っている。そんなまことを、せつなは見抜いている。せつなはピアノを弾き終えると、立ち上がり、ピアノに少しもたれ掛ける。「音楽の時間くらい、楽しく解放された時間にしないとね?木野さん」まことは顔を真っ赤にする。クラスの皆がまことを見る。「まことちゃん、音楽の時間はいつも恥ずかしそうにしてるよね」と、あるクラスメートが声をかける。「そ、そんな事はないよ…」まことは返事に困る。「まぁ、音楽を楽しんでもらえれば私はそれで良いけれどね」せつなはそう言い、授業を続ける。
亜美は職員室で、授業で使うプリントを作っていた。「やっぱりみんな、あまり化学は好きじゃないのかな?」そう思いながら、丹念に仕事をしている亜美の元に、一杯のコーヒーが。亜美が驚いて見上げると、教頭先生である。「水野先生、一息ついたらどうですか」「ありがとうございます」そう言って亜美はコーヒーを飲み、ホッとする。「生徒のみんなは水野先生の穏やかなところに癒されてますよ」「…恐縮です」亜美は少し微笑む。
美奈子とレイは、同じ病院内でそれぞれの仕事をしていた。美奈子は内科の外来に追われ、レイは外科の手術。お昼になり、美奈子は食堂へ。「今日はなーに食べよっかな〜??」「愛野先生はご飯の時が一番元気になりますね」と看護師。「外来大変なんだもん。レイはどーしてるかな?」
レイも手術が終わり、一足遅れて食堂へ。レイは親子丼を選び、空いている席へ。すると、「あ!レイ!」と、聞き覚えのある声。美奈子である。「遅かったね、レイ。あたし食べ終わっちゃったよ」美奈子はニッコリ。「オペに入っていたから、遅れたの。神経使って疲れたわ」珍しくレイがため息をつく。「まま、終わってよかったじゃん?またね!」美奈子は食器を片付けに行く。レイは親子丼を食べ始める。「なんで美奈子はあんなに元気なのかしら。まぁ、内科だしね」ポロリと本音が頭に過ぎる。
