港区にある山〇病院は出産御〇家と呼ばれている有名な病院です。不妊治療も生殖医療の名医、研究者たちがチーム医療で患者の症状にあわせた最先端の医療を行っているのは知られています。我が子と出会えるような思いで病院に来ました。しかし、襲ったのは説明のない、そして病院の治療方針でない治療が実施されたことでした。その結果、1回十数万円の治療費がかかったにもかかわらず、治療中止になり、その後月経の一時停止、腹痛また不正出血を繰り返していました。

  山〇病院で不妊治療を始めたのは今年5月のことでした。その前、3月から同病院で子宮内膜症チョコレート嚢胞の経過観察検査を受けた後、部〇先生からすぐ手術の必要はなく、体外受精に進むとの診断結果をいただきました。体外受精では、適した排卵誘発方法を決めるために、年齢や生理周期、過去の治療結果、AMH値(卵巣予備能)はもちろん、治療周期の月経3日目を目安にホルモン値の結果および超音波検査を行い、卵巣の状態が妊娠に適しているか評価を行うのです。そのため、次の月経3日目に受診の指示はありました。しかし、月経がくる予定日より4日早く、わずかや少ない出血はしました。体外受精治療への影響を心配しているので、月経の1日目の判定について、電話で2回相談しました。相談後、予定通りの月経3日目に受診することになりました。血液とエコー検査を受け、事前に用意した出血に関するメモの確認を部長先生にお願いしましたが、見てくれませんでした。ただ、検査の結果は問題はないので、在宅注射である病院のスタンダード誘発方法で、治療をすることは言われました。先生の指示通りで、月経3日目から7日目までの5日間、毎日ゴナールF225IUを在宅注射しました。月経8日目に再診に行きました。血液とエコーの検査が終わった後、A先生は治療中止の判断をしました。A先生の所見によれば、治療前左右の卵巣内にあった3つずつ小さな卵胞は注射後1つしか残っていませんでした。そして、ホルモン値も期待値に達していせんでした。その結果から、注射は効いていないことは判明し、治療中止に至りました。

  以前、他院で薬なしの無刺激法と飲み薬による低刺激法で不妊治療を2回受けたことはあります。飲み薬の場合でもこの治療ステージまで医療費がそれほど多くかかりませんでした。しかも、飲み薬の使用で採れた卵はすべてレベルの高い受精卵になっていました。一方で、今回は1回だけの医療費は十数万円なのに、全く効果がなく、結局治療中止になってしまいました。生殖医療の名医や研究者たちはチーム医療で患者の症状にあわせた最先端の医療を行っていること、そして薬の費用対効果を考慮し、注射は効いていないことにより注射の治療法が正しいかに疑問を感じていました。そのため、他院の先生たちの意見を伺いました。それらの先生たちの意見をまとめると、低いAMH(卵巣予備能)値も月経3日目のFSH(卵胞刺激ホルモン) 値も卵巣機能は、かなり低下している状況を示し、注射しても効果があまりなく、注射の治療法はすべきではないということです。事実を確認するため、山〇病院の他の先生の意見を伺いました。結果はB先生も私の場合注射しても、効果があまりないとの意見でした。院〇先生もC先生も、部〇先生の治療法を選択しない回答でした。

  他院の先生たちの意見だけでなく、山〇病院の病院内で多数の先生も選択しない治療法に関して説明もなく、実施されたのはおかしいです。特に、今回月経3日目に血液検査の依頼医は院〇先生であるのに、何も説明してくれないまま、権威かつ病院の第一責任者である院〇先生は選択しない治療法で治療を行ったのは本当にありえないことです。治療について納得できないため、病院の医事課で相談することになりました。最初の回答は治療法が問題なかったということです。しかし、病院以外などのところに相談しようと言い出した後、また連絡すると言われました。その後、病院は治療法について問題ないですが、病院の治療方針でないことと治療についての説明不足を認めました。返金を対応する手続きで1週間は必要だとの約束をしました。しかし、最終的に回答をいただいたのは6週間後です。その時、治療法が問題なしの一点張りになってしまい、返金できない旨は伝えられました。実は注射治療後の10日目から不正出血が始まり、その後月経停止になってしまい、不正出血を繰り返していました。体の変調について、何度も病院と問い合わせをしましたが、医事課の担当者から最初薬害の可能性、その後妊娠の可能性、最後検査しないとわからない回答をいただきました。

  時間の約束も守れない病院側の二転三転した対応は、私と家族は言葉を失うほどの衝撃を受けました。このような検査結果は明らかに基準値を上回ったのに、説明もしてくれないまま、しかも病院の治療方針でない治療を行い、体の変調まで起こしても、病院側は非を認めず、責任を負わない行為は決して許されることではありません。随意に責任から逃げられたら、基準値やインフォームドコンセントまた病院の治療方針などなんて意味のないものになってしまうのではないでしょうか?また、治療方針は統一しない医師たちのもとに、患者は受けた治療は安全・良質な医療だと言えるでしょうか?病院側はこれらの最低限必要なものでも守らなければ、信頼関係だけでなく、患者の安心安全を脅かしかねません。病院の治療方針でない治療を受けたことにより、精神的、経済的負担が大きくのしかかってきました。しかし、病院側の筋が通らない主張に対して、どうにもならない私と家族は苦しんでおり、人生まで変えられるほど絶望しています。そのため、より多くの患者は二度とこのようなことにならないように願い、この場を借りて声を上げさせていただきました。貴重な時間を割き、お読み下さいましてありがとうございました。