サイボウズLiveは、無料グループウェアだった。昨夜(15日)いっぱいでサービスを終えることになっていた。

その後どうなっただろう。念のため、サイトにアクセスしてみた。

「無料グループウェアサイボウズLiveは、2019年4月15日をもってサービスを終了いたしました。ご愛顧いただき、ありがとうございました。」

わかりやすく格調もある挨拶だ。
まるでオリンピックの閉幕を告げるような高揚感も伝わってくる。いい終わり方だと思う。

サービス終了までの告知にもたっぷり時間をかけた。二年近くの期間をその周知徹底と、混乱なき着地のために費やしたのではなかろうか。終了までにデータのエクスポートをするよう勧めていた。

終了後もアクセスできるサービス終了特設窓口も早めに設けた。特設窓口は、サービス終了後のいまも、対応を続けている。同社の有償製品への誘導も、がつがつせず、控えめ。

いま振り返ってみれば、グループウェアとしては確かに出色だった。かつ無料だったから、個人的なコミュニケーションでも使えた。独特の雰囲気、世界観をかもしだしていた。

ともすれは無味乾燥でしかないスケジュール管理。しかし、サービス終了をひかえて、データのエクスポートをしながら味わったのは、あらゆるスケジュール記録のなかの、無味乾燥で終わらない記憶、思い出の数々がもたらす、苦味も辛味も甘みも含んだ、少々ゴージャスな気分だった。

このサービスの乗り換え先は、サイボウズの有料版以外に、いくつか有力になりそうな候補が浮上してきているが、それらを表立っておススメするかどうかは、別の話だろう。

サイボウズLiveだって、使っていることをいちいち宣伝することはなかった。使い始めた誰かに誘われても、自分がすでにアカウントをもっていることなど話しもせずに、ただ参加しただけだった。

グループウェアってのは、密かに大きく広がるような、そういう性格をそもそも内包していておかしくない。そういうものだとしたら、また数年後、「おれもあれを使っている」ことがじわじわと表面化してきて、酒席などで盛り上がるときが、やってくるのかもしれない。

そのときにはぜひ、サイボウズがみせてくれたスマートな対応と、終わりに向けて味わわせてくれたゴージャスな気分を思い出したいものである。

サイボウズの対応と、関連してエクスポートしたすべての記録と記憶に、あらためて感謝。