NY在住28年目、今は英会話コーチとして、
夢や目標に向かう方の「伴走」をしています🏃♀️
こうして私は
春休みのある日
高校の先生と
他の9名の生徒と一緒に
飛行機に乗って
アメリカへ向かいました![]()
初めての海外
心の中は
期待と不安でいっぱい
今思うと、あのとき両親は
本当によく
送り出してくれたなと思います
お金のこともそうだし
「娘が外国に行く」
という大きな決断を許してくれたことに
感謝、感謝
そしてまた感謝です
到着したのは
ニューヨーク州の郊外にある小さな町
広い空
どこまでも続く田舎道
何もかもが大きい
バスに揺られているだけで
「あ、本当にアメリカに来たんだ…」と
胸が熱くなったのを覚えています
学校にバスが到着してからは
それぞれのホストファミリーの家へ
私のことを車で
迎えに来てくれたのは
高校生のタミー
その車の中で流れていたのは
デビー・ギブソンの「Out of the Blue」
この曲を知っていた私は、勇気を出して
「アウト・オブ・ザ・ブルー?」
と聞いたつもりが
「ボリュームを下げて」と勘違いされ
"Out of the blue???"
"Turn down the volume?"
当時、この表現は知りませんでしたが
ジェスチャーから判断すると
こう言っていたのかな、という感じ
「う。。うん」 みたいな
わかったフリをして
それ以上返せず…
英語の壁にさっそくぶつかりました
迎えてくれたのは
ホストファミリーの明るい笑顔と
流れるような英語のシャワー
でも――ぜんぜん、わかんない
学校の授業では
なんとなく理解できていた英語も
実際に人と話すとなると
スピードも表現も全然違って
頭が真っ白に
「今なんて言った?」
「どう返せばいいの?」
心の中で、何度も繰り返し
冷や汗と
愛想笑いの連発……
私はもともと
ちょっと完璧主義なところがあって
間違えたくなくて
うまく話せないのが恥ずかしかったんです
そして、看護婦のお母さん
なぜかいつも
上半身裸のお父さん
タミーの3人家族の家に
2週間
寝泊まりすることになりました
つづく



