ガーナの旅を振り返る | Art of the World - カメラを持って、旅に出よう

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10年以上定期的に世界を旅しています。それらの旅の記録を写真と共に残しています。2024年3月現在渡航国と地域は65。

「今まで一番良かった国は」と聞かれると難しいのですが、

「今まで一番良かった旅は」と聞かれると、このガーナの旅をベスト3に上げます。

 

素晴らしい旅でした。

 

今でも、乗り合いタクシーからの景色、ンズレゾの湖に反射する青空、ケープコーストの熱気、連れの同僚と広場で談笑した夜の心地よい風、等の記憶が鮮明によみがえってきます。

 

 

 

 

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2012年は、2020年現在のような、アフリカでも空港でSIMカードを買ってスマートフォンに刺せば、日本と同じようにネットができてしまう時代になる、まさに直前だったと思います。マップを見て現在地を確認することもできないし、簡単に連絡をとることもできません。Booking.comかアゴラで次行く街の宿の評判を調べて予約して明朗会計で泊まるなんてことも当時はできませんでした。地図を片手に彷徨い、宿の値段を交渉し、待ち合わせをに遅れないように向かうがタクシー遅れて焦る、なんてことも最近はなくなりました。旅の醍醐味が失われていっていると感じています。

また、ガーナは日本語で得られる旅の情報が極めて少なく、連れが現地生活をしているからこそ知っている場所や、ロンリープラネットに数行だけ書いてあったンズレゾといった辺境が、旅のメインの目的地となりました。

 

「インターネットに走らされる」「誰かの旅の追体験」ではない、未知の世界に入り込んでいく旅ができた、そんなガーナ行となりました。

 

 

 

 

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この旅を素晴らしいものにしてくれた友人ですが、その後無事に帰国し、「現職(休職していた元の会社)」に復帰しました。

学生時代から自由人だった彼には、東京での大手企業生活が息苦しかったようで、「協力隊に行きたいから退職したい」と上司に願い出たところ、休職を打診されて、休職派遣という形でガーナに行きました。

その後も、色々と思うことはあると思うのですが、引き続き東京で勤務しています。ここ最近は会う機会がありませんでしたが、また近いうちに当時の話をしたいなと思っています。

 

 

 

 

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この旅でアフリカ好きが決定的になった自分は、2020年現在に至るまで、この2012年のガーナ以降実に5度もアフリカに渡航することになります。

またそれらの旅も記録していきたいと思います。

 

アフリカは素晴らしいです。ほんと。

 

 

 

 

 

 

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■ 写真について - D700の素晴らしさ

今回の旅は、本格的なカメラ機材を持っていった最初の旅になります。

中古で購入したD700に、

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED

の三本のレンズ。

サブにGR DIGITAL3を持って行きました。

 

当時の写真を振り返っても、D700の画質は素晴らしいです。

1200万画素は必要充分。高いノイズ耐性も相俟って、手振れを気にせずガンガンとることができました。

色合いはこってりしすぎという意見もありますが、個人的にこの「ナチュラルな高コントラスト」は凄い好みでした。

 

2016年頃から入れ替えたD800&D610と、ずっと「黄色被り」に悩まされ続けることになりますが、

今振り返るとZ6に入れ替えるまでずっとD700で良かったかな、と思います。

 

この後、この2年後に購入したDfにメインの座を譲るまで、このガーナを含めて9度の旅に持って行くことになりますが、

その素晴らしい画質で多くの旅の記憶を色鮮やかに残してくれました。

もう中古で手放してしまいましたが、思い出深い、大好きなモデルになりました。

 

 

 

 

次回は最近行ったバリ島辺りを書こうと思います。

またお付き合いください。