アンティークショップ~紫の石~














































フワリと浮いた潤は背中の白くて小さな羽根をパタパタと羽ばたかせると、上は上へと浮いていき、




「カズくん。
ほら、僕元気でしょう?」



とニコニコとしながら潤がそう言うとカズが目を見開いて驚いた顔をして、



「ジュンくん…。
貴方…飛べるの…?」


と聞くと潤は目線を上にし、右手の人差し指を顎に当てて、



「うーん。
そうみたいです。」


と答えたのだった。




「そういえば…ここに出てくる前に潤が羽根を羽ばたかせて俺とまーくんを引っ張ってくれていたもんな。」



と言うとカズは、



「そうか…。
ジュンくん…少しずつ力が回復していっているんだね…。
よかった…。」



とカズが珍しく泣きそうな顔をしてそう呟いたのだった。



まーくんは飛んでいる潤を見て、



「ジュンちゃん、凄い凄いーっ!!
やっぱりさっきもジュンちゃん飛んでいたんだねっ!!」


と手をパチパチと叩きながら大喜びをしており、そんなまーくんを見て潤はますます嬉しそうにして、



「しょおさんも一緒に飛びましょうっ!!」



と言い、俺の腕をグイッと掴んできたのだった。
















アンティークショップ 〜紫の石〜 ㉝



























フワリと足が浮いたかと思うと床から離れて潤の背中の小さな白い羽根のパタパタパタ…という羽ばたく音と共に、少しずつ少しずつ天井に向かって浮いていたのだった。




「えっ!?
ちょっ…っ!?」



カズの店の天井は意外と高くて…。




思いの外俺にとっては大冒険で…。




ちょ…ちょっと待ったっ!!


俺…高い所が苦手なんだよっ!!



と怖くて目を瞑り、


「ちょっ…ちょっ…ちょっと待ってっ!!
潤っ!!」


と叫ぶと潤に抱きつき、



「ごめんっ、潤っ!!
俺、高い所苦手っ!!」



と叫ぶと、潤は慌てて、


「しょおさん…。
ごめんなさい…。」



と言いながらゆっくりと床にストンッと降り立ったのだった。








そんな俺の様子を見ていたカズは、



「んふふふふふ。
翔ちゃんは相変わらずヘタレだねー。」



とケラケラと笑い、まーくんは、




「えっ!?
翔ちゃん、今のは飛んだうちに入らないよっ!?」



と驚いていたのだった。








「しょおさん…。
ごめんなさい…。
僕…しょおさんが高い所が苦手だって知らなくて…。」




と潤が紫色の綺麗な瞳を悲しそうに潤ませながら謝ってくるので、



「あ…。
俺も潤には言った事がなかったから…。
謝らなくても大丈夫だよ。
俺の方こそごめん…。」


と言うと潤はフルフルと首を横に振ったのだった。



少し悲しそうな顔をして、


「僕…飛べるのなら…。
しょおさんと一緒にお空のお散歩に行けると思っていたんですけど…。」


と潤は目を伏せてそう呟き、


「…無理ですよね…。」


と悲しそうにそう言うと…。





カズが、


「あーあ。
ジュン、残念だったね。
せっかく翔ちゃんと空の散歩に行けると思ったのに。
ジュンくん可哀想ーっ!!」


と言いながら潤の近くまで来ると、潤の頭を撫でて、


「よしよし。
ジュンくん可哀想にねー。」


と俺の顔をチラリと見ながらそう言ったのだった。




まーくんはまーくんで…。



「はーい、はい、はい、はい、はーいっ!!
じゃあ、僕が翔ちゃんの代わりに空の散歩に行きまーすっ!!」


と言いながら潤に抱きついてくるもんだから…。





「いやっ!!
俺が一緒に行くっ!!
だから2人とも潤から離れろっ!!」



と思わず言ってしまったのだった。










視線を感じてカズとまーくんを見ると…。



カズはニヤリと笑い、まーくんはニコニコと微笑んで俺の顔を見つめていたのだった。



しまったっ!!


カズとまーくんに嵌められたっ!!




と思っていると、



「ええっ!?
しょおさん、本当ですかーっ!?
僕、嬉しいですっ!!」


と潤は背中の小さな羽根を羽ばたかせながら俺に抱きついてきて、花が咲くかの様な綺麗な笑顔で微笑んだのだった。




ああ…。

こんな笑顔をされたらもう断れない…。


心の中ではそんな事を呟きながら、強がって、


「あ…ああ。
当たり前だろうっ!!」



と言うと、カズとまーくんがヒソヒソと…。



「ねえー。
まーくん見てよ。
翔ちゃん強がってあんな事言っているけど、手が震えてる…。」


「うわー。
本当だ。
翔ちゃん、よっぽど高い所が嫌いなんだねー。」


「でも潤くんと一緒に空の散歩に行くっていう事は…。」




「「…愛の力だねっ!!」」





と楽しそうにそんな事を言うので、





「そこの2人、うるさいっ!!
それよりもさっき話していた〝魔法師〟とか〝魔導師〟とか〝大天使〟って何だよ?」






と話題を逸らすとカズが、




「あ…。
忘れていなかったんだ…。
チッ。」



と残念そうな顔をしたのだった。

















アンティークショップ 〜紫の石〜 ㉝
⭐⭐to becontinued⭐⭐





















いつもお話を読んでくださってありがとうございます照れ


新しくフォローをしてくださっている方やお話を読み返してくださっている方。
新しく読み始めてくださっている方もいてとっても嬉しいですキラキラ



11/3、嵐さんのデビュー記念日は素敵な1日でしたねラブ

ファンクラブ動画もInstagramも拝見しましたラブラブ


あ…ああドキドキ


翔くんが撮影している潤くんから撮影交代する時の翔くんのあの笑顔が…もう甘すぎて好きですラブ

そして潤くんのあの笑顔…おねがいキラキラ

翔くんでないと引き出せないですよね?ねっ?ねっ?ねっ?

Jet Stormのシンガポールを思い出しちゃいましたロケット



潤くんの99.9のスペシャルドラマやJohnny's Festivalの総合演出が発表されましたね。

発表前だから11/3には潤くんも言えなかったんでしょうけど、確かに忙しいスケジュールですよねあせる

年末に向けて色々と楽しみですね爆笑キラキラ