アンティークショップ ~プロローグ~
「はいはい。
分かりましたよ。」
とカウンターの奥にある扉を開けると、奥にある小部屋に入り急いで服を着替え店内へと戻り、再びジュンくんの元へと向かったのだ。
途中店内に置いてある、リーフや花の形をモチーフにした凝ったデザインのシルバーの枠の姿見に映った自分の姿を見て…。
誰だよ…。
なんだか慣れない格好で恥ずかしかったのだが、ここはジュンくんの言う通りにするべきなので自分の姿を見なかった事にしてジュンくんに、
「ジュンくん。
どう?」
と聞くと、紫の石は明るくキラキラと輝き、
『うん!!
それ、いいよ!!
格好良いよ、カズくんっ!!』
と笑顔で言っているかの様だった。
「お気に召していただけてよかったよ。」
とジュンくんに微笑み返すとジュンくんは納得してくれた様だった。
さてと…。
という事は今日はお客様のご来店かな…?
おっと、ご挨拶が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
此処はとある場所にあるアンティークショップです。
俺はこの店の店主のカズナリと申します。
取り扱っているのは普通の骨董品から特別なお品まで幅広く取り扱っているんですよ。
え?
そんな説明じゃ分からないって?
まあまあ、そんな事を言わずにもう暫くお付き合いくださいよ。
それでは、お客様…。
ようこそ〝antique shop 〟へ。
アンティークショップ 〜プロローグ〜
⭐⭐ to becontinued⭐⭐
嵐さん、結成記念日おめでとうございます
〜プロローグ〜
古めかしい家具やテーブル。
そして絵画や時計に陶器の置物達が所狭しにこの部屋の中に並んでいる。
部屋の片隅には年季の入ったテーブルを並べたコーナーがあり、その上にジュエリーケースが何個か並べられいて年代物のアクセサリーがその中に飾られているんだ。
〜プロローグ〜
古めかしい家具やテーブル。
そして絵画や時計に陶器の置物達が所狭しにこの部屋の中に並んでいる。
部屋の片隅には年季の入ったテーブルを並べたコーナーがあり、その上にジュエリーケースが何個か並べられいて年代物のアクセサリーがその中に飾られているんだ。
そのうちの1つに声をかけるのが俺の日課であって…。
くすんだゴールドの枠にガラスがはめ込められたケースがあり、蓋はしっかりと閉めているので蓋を開けないとこの子には触れる方が出来ないようにしているんだ。
他のケースは蓋を開けたままにしているので気軽に手を触れる事が出来るようにしているが、この子だけは特別な子なので…。
ふとケースの中を覗き込むと中に居るその子はご機嫌そうな輝きを見せていたのだった。
「ジユンくん、どうしたの?
今日はやけにご機嫌だね。」
と話しかけると、長い年月使い込まれて深みのある赤褐色(せっかっしょく)になりキズも所々にある古めかしいテーブルの上に置かれているジュエリーケースの中に居るジュンくんはユラユラと揺れていた。
彼は今はシルバーのフェザーの形をしたネックレスのペンダントトップの根本に埋め込まれている紫の石の姿になっており、その紫の石が明るくキラキラと輝いていているのでジュンくんがご機嫌なのが一目で分かったのだ。
(ジュンくんは分かりやすい子なので。)
何がそんなにジュンくんのご機嫌がよくなる要素があるのかサッパリ分からず、左手の人差し指を横に向けて顎に当てた状態で、
「うーん…。」
と考えていると…。
何処からかピアノの音色が聴こえてきたのだった。
ジュンくんを見ると相変わらず紫の石はキラキラと明るく輝きを増しており、このピアノの音色はきっとジュンくんの記憶の片隅にある欠片…いわばパズルのピースの様なモノ…その記憶の欠片とピッタリと合う音色なんだろうな…。
そう思っているとそのピアノの音色は聴こえなくなったのだ。
けれどジュンくんを見ると相変わらずご機嫌そうにユラユラと揺れながらキラキラと輝いているので、先程のピアノの音色はジュンくんに聴こえている音を俺に聴かせてくれたんだと直感的にそう思ったのだ。
ピアノ音色か…。
…という事は、ジュンくんは長年ずっと待ちわびていたあの人を見つける事が出来たという事だよね?
「良かったね、じゅんくん…。
やっと見つかったんだね。」
とジュンくんを見ながらそう言うと、一瞬ジュンくんの笑顔が見えた様な気がしたんだ…。
暫くするとジュンくんは何やら文句を言っている様で…。
その内容が…。
「えっ?
俺の服装がダメだって?
いいじゃない。
いつも着る物には拘らず着れればなんでもいいんだから。」
と言うと、紫の石はほんのり赤く色づき、
『そんな格好じゃダメ!!』
とジュンくんが頬を膨らませてそんな事を言っている様に見えたのだ。
まあ、確かに言われてみれば首元がヨレヨレになった黄色のTシャツに、履き古したジーパンでお世辞にもお洒落とは言えないだろうが、
「ある意味ヴィンテージ感があってなかなかいいんじゃない?」
と開き直ってそう言うと…。
完璧にジュンくんは拗ねてしまったのだった。
「そんな事言われてもどうすりゃあいいのよ?」
と肩をすくめてそう言うと、店内にある古めかしいのタンスの引き出しがスゥーッと開いては閉じてはまた開いて…と、次々と引き出しの中から洋服がフワリフワリと浮いて俺の元へとやって来たのだ。
俺の両手にストンっとそれらの服が落ちてきて、ジュンくんが、
『早くそれに着替えて!!』
と言っているかの様に紫の石は明るくなったり暗くなったりと、チカチカと色を変えて俺を急かしてきたのだ。
くすんだゴールドの枠にガラスがはめ込められたケースがあり、蓋はしっかりと閉めているので蓋を開けないとこの子には触れる方が出来ないようにしているんだ。
他のケースは蓋を開けたままにしているので気軽に手を触れる事が出来るようにしているが、この子だけは特別な子なので…。
ふとケースの中を覗き込むと中に居るその子はご機嫌そうな輝きを見せていたのだった。
「ジユンくん、どうしたの?
今日はやけにご機嫌だね。」
と話しかけると、長い年月使い込まれて深みのある赤褐色(せっかっしょく)になりキズも所々にある古めかしいテーブルの上に置かれているジュエリーケースの中に居るジュンくんはユラユラと揺れていた。
彼は今はシルバーのフェザーの形をしたネックレスのペンダントトップの根本に埋め込まれている紫の石の姿になっており、その紫の石が明るくキラキラと輝いていているのでジュンくんがご機嫌なのが一目で分かったのだ。
(ジュンくんは分かりやすい子なので。)
何がそんなにジュンくんのご機嫌がよくなる要素があるのかサッパリ分からず、左手の人差し指を横に向けて顎に当てた状態で、
「うーん…。」
と考えていると…。
何処からかピアノの音色が聴こえてきたのだった。
ジュンくんを見ると相変わらず紫の石はキラキラと明るく輝きを増しており、このピアノの音色はきっとジュンくんの記憶の片隅にある欠片…いわばパズルのピースの様なモノ…その記憶の欠片とピッタリと合う音色なんだろうな…。
そう思っているとそのピアノの音色は聴こえなくなったのだ。
けれどジュンくんを見ると相変わらずご機嫌そうにユラユラと揺れながらキラキラと輝いているので、先程のピアノの音色はジュンくんに聴こえている音を俺に聴かせてくれたんだと直感的にそう思ったのだ。
ピアノ音色か…。
…という事は、ジュンくんは長年ずっと待ちわびていたあの人を見つける事が出来たという事だよね?
「良かったね、じゅんくん…。
やっと見つかったんだね。」
とジュンくんを見ながらそう言うと、一瞬ジュンくんの笑顔が見えた様な気がしたんだ…。
暫くするとジュンくんは何やら文句を言っている様で…。
その内容が…。
「えっ?
俺の服装がダメだって?
いいじゃない。
いつも着る物には拘らず着れればなんでもいいんだから。」
と言うと、紫の石はほんのり赤く色づき、
『そんな格好じゃダメ!!』
とジュンくんが頬を膨らませてそんな事を言っている様に見えたのだ。
まあ、確かに言われてみれば首元がヨレヨレになった黄色のTシャツに、履き古したジーパンでお世辞にもお洒落とは言えないだろうが、
「ある意味ヴィンテージ感があってなかなかいいんじゃない?」
と開き直ってそう言うと…。
完璧にジュンくんは拗ねてしまったのだった。
「そんな事言われてもどうすりゃあいいのよ?」
と肩をすくめてそう言うと、店内にある古めかしいのタンスの引き出しがスゥーッと開いては閉じてはまた開いて…と、次々と引き出しの中から洋服がフワリフワリと浮いて俺の元へとやって来たのだ。
俺の両手にストンっとそれらの服が落ちてきて、ジュンくんが、
『早くそれに着替えて!!』
と言っているかの様に紫の石は明るくなったり暗くなったりと、チカチカと色を変えて俺を急かしてきたのだ。
「はいはい。
分かりましたよ。」
とカウンターの奥にある扉を開けると、奥にある小部屋に入り急いで服を着替え店内へと戻り、再びジュンくんの元へと向かったのだ。
途中店内に置いてある、リーフや花の形をモチーフにした凝ったデザインのシルバーの枠の姿見に映った自分の姿を見て…。
誰だよ…。
これ…。
なんだか慣れない格好で恥ずかしかったのだが、ここはジュンくんの言う通りにするべきなので自分の姿を見なかった事にしてジュンくんに、
「ジュンくん。
どう?」
と聞くと、紫の石は明るくキラキラと輝き、
『うん!!
それ、いいよ!!
格好良いよ、カズくんっ!!』
と笑顔で言っているかの様だった。
「お気に召していただけてよかったよ。」
とジュンくんに微笑み返すとジュンくんは納得してくれた様だった。
さてと…。
という事は今日はお客様のご来店かな…?
おっと、ご挨拶が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
此処はとある場所にあるアンティークショップです。
俺はこの店の店主のカズナリと申します。
取り扱っているのは普通の骨董品から特別なお品まで幅広く取り扱っているんですよ。
え?
そんな説明じゃ分からないって?
まあまあ、そんな事を言わずにもう暫くお付き合いくださいよ。
それでは、お客様…。
ようこそ〝antique shop 〟へ。
アンティークショップ 〜プロローグ〜
⭐⭐ to becontinued⭐⭐
嵐さん、結成記念日おめでとうございます
今はのんびりとお休みしていただいて、また逢える日を楽しみにしています
そして…。
本日は5人で集まってわいわいがやがや、わちゃわちゃとお祝いをしていてくれているといいな〜などと思っています
皆さまこんにちは。
お話を読んでくださってありがとうございます
嵐さんの結成記念日ということで、突然新しいお話を始めていてみちゃいました
(結成記念日とは全く関係ない内容です…そこは目をつぶってやってください)
最後まで楽しんで読んで頂けると嬉しいです
あと、最近お話を書くペースがかなり落ちて暫く書けていないにも関わらず、お話を読み返してくれている方や新しく読んでくださっている方もいて本当にありがとうございます