~空の色はどんな色?~

















空の色  番外編 〜空の色はどんな色?〜






















美術大学を卒業してから、画材道具と身一つで海外へと飛び立ってあれから何年経ったんだんだろうか…?


海外の生活も楽しいが、そろそろ日本に帰ってみよっかな…?


ふとそんな事を思い、俺のマネージメントを全て任せている和に相談したところ、意外とあっさりと、


『智さんがそうしたいんならいいですよ。
で、日本に帰るのはいつにしますか?』


と聞かれたのだった。



何となく桜が見たいなと思い、


『3月かな…?』


と言うとスケジュールを管理する為の手帳を見ていた和が、


『3月ですね。
3月まで…あとまだ3ヶ月あるから引越しの準備やその他諸々の手続きをするのには丁度いいかもしれませんね。』



とニッコリと微笑みながらそう言った。




んだけど…。



コイツの微笑みは本心じゃない時もあるから怖ぇーんだよな…。


俺と同じくらいの身長でそんなに背の高くない和は、色白でそれでいて水分をたっぷりと含んだ鳶色の瞳がいつもウルウルとしていて、俺と同い年とは思えないくらい可愛らしい顔立ちをしているんだ。


だけど、そんな可愛い外見とは裏腹にコイツは時々小悪魔になるんだよな…。


普段は俺のペースで仕事をさせてくれるんだけど、たま〜にスケジュールの調整をして貰うと、その分みっちり仕事を入れてくる事があるんだ。


だから和に頼み事はあまりしたくないんだけど、今回は仕方ないよな…。
(その予感が的中していた事を知るのは、日本に戻ってからなんだけどな…。)


なんて思っていたのが先週の話だ。









まあ、とりあえず日本に帰る事が決まった事だし…。




そうだ、翔くんに連絡をしておこう。


と思い、モバイルを手に取りアドレス帳から翔くんの名前を探し出し画面をタップした。



電話を呼び出すコール音が鳴ってからすぐに、



「もしもし。」



と翔くんの声が聞こえてきた。




春になったら日本に戻る事を告げると、翔くんは喜んでくれ是非とも逢いたいと言ってくれた。





来年のカレンダーをめくりながら、



日本に帰るのは3月で…。




帰ってから暫くはバタバタすると思うので、5月くらいなら落ち着いているかな…?と思い来年のカレンダーを眺め、この日はどうかな?と直感的に思った日を、



「翔くん。
来年の5月の17日はどうだい?」


と聞いてみると、



「………。」


一瞬間が空いたが翔くんは、


「うん。
その日でいいよ。
智くんと逢えるの楽しみだなー。
潤もきっと喜ぶよ。」


と嬉しそうにそう言ってくれたんだ。








でもさ…。

先程の一瞬の間が気になり、


「翔くん。
本当にその日で大丈夫かい?
さっき一瞬何か考えていた様に思えたんだけど。」


と聞いてみると、



「あ、ああ…。」


と言うと、翔くんは続けて、



「実はさ…。
その日は…。


潤と初めて出逢った日でさ。
俺の中では大切な記念日だから、潤を誘って毎年食事に行ってるんだ。
潤はきっと気付いていないと思うけど…。」



と言ったのだ。



「そんな大切な日に俺なんかがお邪魔していいのかい?」



と聞けば、




「智くんが居てくれた方がいいよ。
その方が潤も喜ぶと思うし、俺も嬉しいし。
智くんのお陰で潤と出会えたんだしさ。」



と翔くんはそう言ってくれたんだ。




「翔くん。
潤に『5月17日は潤と出逢った記念日だ。』って言ってやればいいのに。
アイツ絶対に泣いて喜ぶぞ。」


と言うと、


「いや…。
泣いて喜ぶのではなく、泣きながら怒ると思うんだよな…。

初めて出会った日を祝ってるなんて言ったら潤に『そんなの祝ってるの?怖っ!?』とか言われそうじゃん。
そんなので嫌われるのは嫌だしな…。」


と、あの頃と変わらず潤の事に関して鈍感な翔くんに思わず、





「んふふふふふ。
翔くんは、相変わらずだなー。」


と笑ってしまった。




「えっ!?
なにっ!?なにがっ!?」


と聞いてくる翔くんに、



「いや、何でもないよ。
こっちの話さ。」



と答え、暫くお互いの近況を報告しあってから電話を切ったのだった。









5月17日…。

翔くんと潤が初めて出逢った日か…。
(潤はそれよりも前から翔くんを見ていたんだけどな。)


せっかくだから、翔くんと潤に逢う時に俺の絵でもプレゼントしてやろうかな…?


その時にでも今日の翔くんの話を潤にしてやるか。

潤のヤツどんな顔をして喜ぶかな?

今から楽しみだな。



などと考えながら、外に出る為に暖かい格好をして画材道具とキャンパス、そしてイーゼルを抱えると、近所にあるお気に入りのパーク(公園)へと向かったのだった。




















〜空の色はどんな色?〜

























潤と出逢ったのは俺が高校2年の春だった。



放課後の美術室で絵を描くのに飽きた俺は外で空や風景の絵でも描こうと思い、サッカー部の練習しているグランドの近くを通りかかった時の事だった。




グランドに降りる為にある階段の上から、サッカー部の練習を熱心に眺めている人物がふと目に留まったのだった。



少し離れた場所からでも分かるくらい、目鼻立ちがハッキリとして色白のキレイな顔をした人だったんだ。


綺麗に整った顔がまるで人形みたいで…。




あれ?

人形じゃないよな…?


なんて思いながら、目を凝らしてそいつを眺めていると、パチリと瞬きをしたのでやっぱり人間だったんだ。


と思いながらそいつを見ていると、整い過ぎて冷たい印象だったその顔が急に、フワリと緩んだのだった。




へぇ〜…。

そんな表情も出来るんだ…。



なんて思いながら、そいつの目線の先を見つめると…。


そこにはサッカー部のエースの本田先輩の姿があったんだ。









へぇー。

本田先輩のファンなのか?

あの人、人気があるもんなー。


と、その時はそう思っていたんだ。







それから何度もそいつをサッカー部のグランドの近くで見かける様になり、いつも少し離れた場所から空や外の風景を描きながらそいつの事もチラチラと見て観察をしていたんだ。





人形みたいに澄ました顔をしているクセに、グランドを見ながらニコニコしたり、険しい表情になったりするのを見るのが面白くて、ついついそいつを眺めていると…。




そいつの視線の先に居るのは、本田先輩ではない事に気付いたんだ。



そいつの視線の先に居たのは…。










俺の幼馴染の翔くんだったんだ。



今まで人物を描(えが)きたいと思った事なんてなかったが、翔くんを見た途端に表情豊かになるそいつを描(えが)いてみたいと思ったんだよな…。


どんな色を使ってどんな風に描けば、あの表情を表現出来るのだろうか?


人形に魂を吹き込むみたいな作業をしてみたいと…。







ある日、そいつにそっと近づき、


『お前、サッカーが好きなのか?』



と後ろから声を掛けてみたのだった。






それまで嬉しそうにニコニコとグランドを眺めていたそいつは『ヒッ!!』と声を上げてビクッとしたかと思うと、急に冷たい表情でゆっくりと振り向くと、



『……。』



無言で俺の事を睨んできたのだった。





あ…。

人形の顔になっちまった…。


俺が見たいのはこの顔じゃないんだけどな…。


と思いながら、それでも尚、


『そんなにサッカーが好きならサッカー部に入りゃいいのに。』


と話しかけてみたんだ。





すると、



『…別にサッカーが好きな訳ではないし…。』


ボソッと答えたんだ。





それを聞いて思わず、



『そうだよなー。
お前、サッカーをしている翔くんをいつも見てるもんな。』


と言ってしまったんだ。


あ…。
しまったっ!!


と思っていると、そいつは大きな目を更に大きく見開いて金魚みたいに口をパクパクとさせていた。



『な、な…んで…。
ってか違うしっ!!』



キッと睨まれて、


おお怖っ!!



と思ったが、




『そんなに翔くんに逢いたいんなら、逢わせてやるぞ。』



と俺はちょっとズルい提案をしてみたんだ。






きっと答えはYESに決まっているだろう提案を…。






『うそっ!?
本当にっ!?



あっ…いや…。
別にそんな…いや…でも…。』



人形みたいな冷たい表情とは打って変わって、あたふたとして可愛らしい顔をするそいつに、




『んふふふふふ。
お前、面白れーな。』



と笑いながらそう言い、例の提案を言ってみたんだ。





『翔くんに逢わせてやるよ。

その代わり、俺の絵のモデルをしてくれ。』


と…。




『へっ?』


と、キョトンとして間抜けな声を出すそいつに、



『交渉成立なっ!!』

とニッ笑いながらそう言うと、



『はっ!?』


と、そいつは今度はちょっと怖い顔になり、



『だって、お前に断る理由はないだろう?』


と言うと…。
 




『待ってっ!!

ってかアンタ誰だよ?』


と聞いてきたんだ。



俺の名前を名乗れば交渉成立か?


それなら…と思い、


『俺?
2年の大野。』


と答えて、



『で、お前は?』



と聞くと、



『1年の松本…潤です…。』



律儀に丁寧な口調で答えるもんだから、何だか可愛くて。



『そうか。
じゃあ、松潤ヨロシクな。』




と右手を出すと…潤は反射的にだろうな…。



『あ、はい。
宜しくお願いします。』


と言いながら俺の手を握り返してきたのだった。



『んふふふふふ。
交渉成立なっ!!』


と笑いながらそう言うと、我に返った潤が、


『ちょっとっ!!
なに勝手に決めてるんだよっ!!』



と文句を言いながら俺の手を振り払おうとしが、そんなの無視して潤の手をギュッと握りしめて、



『まあ、いいから、いいから。
とりあえず、美術室に一緒に来てくれ。』



と言いながら潤の手を引いて、そのまま美術室へと連れて行ったのだった。






潤にピッタリなソファーが美術準備室にあったと思い、赤いベルベットのソファーを準備室から引きずり出してきて潤にそこに座る様に言うと…。





潤のヤツ…。



自分の顔は怖くて嫌いだから、と言ってうつ伏せになってしまったんだよな…。



うつ伏せになりながらも、



『あのさ…。


櫻井先輩に逢わせてくれる、って言うの…。
本当なの…?』



と聞いてきたんで、



『本当さ。
今日にでも逢えるさ。』


と答えると、



『本当にっ!?』



と言って…顔をガバッと上げると…。


俺の見たかった人間味のある綺麗な笑顔で、俺を見つめてきたんだ。




ああ…。

コイツはやっぱり翔くんの事となると良い表情するよな…。


そんな事を思いながら、



『俺は嘘なんかつかないから信用しろよ。』



と言うと途端に、



『でも…。
アンタ、胡散臭いよな…。』


なんて、ぶつくさ言うから、


『じゃあ、この話なかった事に…。』


と言うと、



『あー、あー、あーっ!!
ちょっと待ってっ!!
ちゃんとモデルするから…。』



と慌ててあたふたとしながら言うもんだから、何だか可笑しくて。





『んふふふふふ。
冗談だよ。』


と答えると、潤はホッとした顔をして両手に胸に当てて、


『はぁ…。
よかった…。』


と呟き、




『それよりも…。
モデルはするからさ…。

櫻井先輩には…俺がずっと先輩の事を見ていた事は内緒にしておいてよ。

バレると恥ずかしいから…。』


なんて頬を赤らめて可愛い事を言ってくるもんだから、


『ああ。
分かった。
2人だけの秘密な。』


と言い、小指を差し出すと、


『………。

2人だけの秘密って…。
アンタが言うと、何かいやらしいわ…。』



と潤はジトっと俺を睨んできたんだよな…。



『お前…。
本当に失礼なヤツだよな…。』



と呟くと、潤がそっと俺の小指に自分の小指を絡めてきて、



『約束だらね…。』


と目力半端ない力強い瞳で俺をジッと見つめてそう言い、指切りげんまんしたんだよな。







その後、翔くんに逢えた潤は恥ずかしくて顔が強張っていたし、口数少なくてぶっきらぼうになっていて…。



そのせいで、翔くんは潤には嫌われていると思っていたんだよな。





そういえば、初対面の時からあの2人は色々と勘違いをしていたんだよな…。












翌日…。




『大野さんっ!!
ありがとうっ!!』



と満面の笑みで潤に礼を言われたんだっけ…。



俺の見たかった潤の可愛い笑顔を翔くんのお陰でいとも簡単に見る事が出来たんだ。








その後、翔くんと潤は付き合う事になって、嬉しそうに微笑む潤とデレデレな翔くんから報告を受けたんだよな…。





ああ…。


あれから何年経ったんだっけ…?







と懐かしく思いながら筆を進めていると…。















「さとちゃーんっ!!さとちゃーんっ!!
どこにいるのーっ!?」



と大声で俺を呼ぶ声と、


「バカッ!!
そんな大声出さなくても、智さんの居る場所は分かってるんだって…。」


と言う声がしたかと思うと、


「さとちゃーん、見つけたーっ!!
おーいっ!!さとちゃーんっ!!」


と言いながら何やら大荷物を抱えて、両手をブンブンと振りながらこちらに向かって走って来る長身のイケメンが見えたのだった。








「まーくん。
なんだい?その大荷物。」


と聞くと、まーくんは、


「はあ、はあ、はあ…。
さと…ちゃん、ランチの…時間だよーっ!!」


と息を切らせながらそう言った。






まーくんは和の幼馴染で…それでいて和の恋人でもある。


そもそも和が海外にやって来たのは、まーくんがシェフを目指して修行をするのについて来ていたからなんだ。


まーくんは、この街にある三つ星レストランのシェフ目指して、日本の調理師学校を卒業後この地にやって来たんだ。


そして念願叶って、数年前までそのレストランのシェフを務めていたんだ。
  


なぜ過去形かというと…。






それは…今はそのレストランを辞めて、何故だか俺の所で食事の世話をしてくれているからなんだ。




「智さん、やっぱり此処に居ましたか。」


モコモコに着込んだ和がまーくんの後からゆっくりとやって来た。




「お前。
どんだけ着込んでんだよっ!?」




と言うと、



「これはまーくんが…。」


とぶすっとして不機嫌そうに和はそう答えた。



そんな和の事はお構いなしにまーくんはとびっきりの太陽の様な明るい笑顔で、


「だって、僕の大切な和くんが風邪を引いたら困るし。
ねっ?ねっ?
そうでしょう?和くんっ!!さとちゃんっ!!」


なんて言うもんだから和は毒気を抜かれて、耳まで真っ赤にしながら、

「まーくん。
恥ずかしい事言うのはやめなさいっ!!」


と言いながらも嬉しそうなんだよな。


まあ、コイツは素直じゃないからな。




「さとちゃんにもブランケットとマフラーを持ってきてあげたからね。」


と言いながらまーくんは俺の膝にブランケットをかけてくれ、マフラーの上から更にマフラーをフワリと巻いてくれたのだった。




本当にまーくんは優しい男だよな。









「で、何の用事だい?」


と、まーくんに聞くと、

「さとちゃん、ランチの時間だよ。
さとちゃんは絵のを描いている途中だから、此処で食べるでしょう?
だから、俺達も一緒に此処で食べようと思って、用意してきたんだよ。」


まーくんはニコニコとしながらそう答えると大きなレジャーシートを広げ、持っていた鞄の中から次々と容器を取り出していた。





「こんな寒い所で食べなくても…。
アトリエに戻ればいいのに…。」

と和が不機嫌そうにそう言うと、


「和くん。
さとちゃんは絵を描いている時はアトリエに戻って来ないでしょう?
だったら僕らがさとちゃんの所に来て、一緒にランチすればいいだけの話だよ。
それに皆んなで一緒にご飯を食べた方が美味しいもんね♪」


ねっ、さとちゃん。


とまーくんはそう言いながら、



「日本から保温のお弁当箱取り寄せておいてよかった。」


と嬉しそうに微笑んでいた。






絵を描く手を止めてまーくんの居るレジャーシートシートへと移動すると、それと入れ違いに和が描きかけの絵の元へと行き、



「大野さん。
これ、新しい作品?」


と目を輝かせて聞いてきた。



「いいや。
それは俺の幼馴染とその恋人への贈り物だ。
来年の5月に逢う日が2人の〝出逢った記念日〟らしくて。
あの2人は今一緒に住んでいるから、その家に飾って貰いたいんだよな。

だから和、その絵は作品として発表するつもりはないからな。」



と答えると、


「えー。
なんだー。」



と和は残念そうにそう言い、




「ねえ、大野さん…。
大野さんの幼馴染の恋人っていう事は…。
もしかして…
例の絵のモデルの子?」



と聞いてきた。




和とまーくんは、俺が高2の時に絵画コンテストで受賞した作品を見た事があったらしく…。


それを見て感動したと本当か嘘か分からないが、2人は口を揃えてそう言うのだ。





その時、描いたのが…。






潤だったんだ。









だから和とまーくんはずっと潤に逢いたがっていたんだよな。




「ああ、そうだ。」



とまーくんから受け取ったコーヒーを飲みながらそう答えると、和は鳶色の綺麗な瞳を輝かせて此方に駆け寄ってくると、



「やっぱりっ!?
日本に帰るのが楽しみですね。
大野さん、絶対に逢わせてくださいよ。」



「えーっ!?
さとちゃん、俺も逢いたいっ!!
あと、さとちゃんの幼馴染の翔ちゃんにも逢いたいなっ!!」

と、和とまーくんが嬉しそうそう言うので、



「ああ。
日本に戻ったらな。」


と言うと、2人は顔を見合わせて嬉しそうに微笑んだ。








潤に逢える事を約束すると和はご機嫌になり、


「まーくん。
お腹減ったよー。
今日は何を作ったの?」


と先程まで外で食べるのは嫌だと文句を言っていたクセに、ちゃっかりとやって来てまーくんから弁当を受け取っていた。



「まーくん。
この煮込みハンバーグ美味しいっ!!」



和は満面の笑みを浮かべて、まーくんの作った料理を美味しそうに頬張っていたんだ。



俺もまーくんの作ってくれた料理を頬張りながら、

「うん。
さすがまーくんだっ!!
旨いなっ!!」


と言うと、


「本当っ!?
そう言ってもらえると嬉しいな。
外は寒いから、出来立てほやほやのアツアツを用意してきたんだ。
2人とも、沢山食べてね。」



とまーくんはそんな和や俺を見て、ニコニコと嬉しそうにしていた。












冬の寒い日でも、こんな晴れた日には綺麗な景色を見ながら好きなだけ絵を描く事が出来て、それでいてまーくんの旨い飯まで食えるなんて…。



俺は和とまーくんのお陰で、贅沢な生活をしているなー。




お腹がいっぱいになり、更に幸せな気分になりなからそんな事を考え、冬の冷たい風に包まれながらふと空を見上げた。






空は青く澄んでいて…。



それでいてこの空は海の向こうに住んでいる翔くんや潤にも繋がっているんだ。



そう思うと、何だかワクワクしてきて…。




「まーくん。
ご馳走様っ!!」



と言うと直ぐにキャンバスへと向かったのだ。






色とりどりに塗られたキャンバスを眺めながら…。








さあ、翔くんと潤にプレゼンする、このキャンバスの空をどんな色にしようかな?










翔くんと潤を想いながら、俺は筆を進めたのだった。








あの2人の空の色はどんな色だろうか…?









と、考えながら…。



































空の色  番外編 〜空の色はどんな色?〜 
⭐⭐end⭐⭐
















いつもお話を読んでくださって、ありがとうございます照れ


〝空の色〟の番外編の〝空の色はどんな色?〟はいかがでしたでしょうか?



感想を聞かせていただけると嬉しいですキラキラ


この後、あとがきを書く予定です。