さとちゃんは車を駐車場に停めると、
「和。
着いたぞ。」
と俺の方を見ながらそう言うと車のドアを開けて降りていった。
「ちょっとっ!!
さとちゃん、待ってよっ!!」
と俺もシートベルトを外すと車のドアを開け、車から降りるとさとちゃんを追いかけた。
「さとちゃん、そんなに慌てなくても和菓子は逃げやしないよっ!!」
と言うとさとちゃんは真剣な顔をして、
「逃げないけれど、俺が早く食いたいんだよっ!!」
と言うもんだから思わず、プッと吹き出してしまった。
櫻松へと急ぐさとちゃんを追いかけながら夏に訪れた白壁の蔵…銀細工職人のおじいちゃんのお店にふと目をやると、今日は入り口には桜色の暖簾はかかっておらず蔵の扉も閉まっていた。
「あれー?
今日は休みなのかな?」
と呟くとさとちゃんが、
「今日も開いているぞ。」
と櫻松のお店を指差してそう言うので、
「さとちゃん、違うよ。
あっち、あっち。」
と言い白壁の蔵を指差してそう言うと、さとちゃんは俺が指さす方を見て、
「ああ…。
銀細工職人のおじいさんの店か…。」
と言った。
「うん。
そうだよ。」
と答えると、
「あー。
確かに扉が閉まってるなー。」
と、さとちゃんは目を細めて蔵の方を見てそう言った。
「だよね?
今日は休みなのかな…?」
「かも知れないなー。」
などとさとちゃんと会話をしながら、甘味処櫻松へと向かった。
櫻松に到着すると、
「大野さん、和くん、いらっしゃいませ。」
と若旦那がいつものように、爽やかな笑顔で迎え入れてくれた。
「おう。
若旦那、例のを食べに来たぞー。
ここの和菓子が俺の楽しみだよ。」
とさとちゃんがご機嫌でそう言うと若旦那は、
「ハハハハハッ。
嬉しいお言葉をありがとうございます。
それではお席にご案内しますね。」
と言うと、いつものように和室へと案内してくれた。
何を食べようかとお品書きを見ていると、
「若旦那、そういえばここの店の近くにある蔵って、銀細工屋さんだったんだな。
今日そのお店は休みなのかい?」
とさとちゃんが若旦那に聞くと、
「えっ?」
と若旦那は一瞬驚いた顔をした。
「夏に和と潤くんと一緒に来た時に、あそこの蔵に銀細工の店があったんだけど…。」
とさとちゃんが聞くと、
「あ、ああー。
月華さんですねー。
期間限定でお店を出されていたんですよ。
それではお席にご案内しますね。」
と言うと、いつものように和室へと案内してくれた。
何を食べようかとお品書きを見ていると、
「若旦那、そういえばここの店の近くにある蔵って、銀細工屋さんだったんだな。
今日そのお店は休みなのかい?」
とさとちゃんが若旦那に聞くと、
「えっ?」
と若旦那は一瞬驚いた顔をした。
「夏に和と潤くんと一緒に来た時に、あそこの蔵に銀細工の店があったんだけど…。」
とさとちゃんが聞くと、
「あ、ああー。
月華さんですねー。
期間限定でお店を出されていたんですよ。
今はあそこはテナント募集中なんですよ。」
と若旦那はそう言った。
と若旦那はそう言った。
「期間限定って事は、銀細工屋さんのおじいさんって何処かでお店を出しているんですか?」
と聞くと若旦那は、
「あー…。
少し遠い所だったかな…?
あまり詳しくは私も知らないんですよ。」
と言うと、お品書きを持っている俺の手元を見て、
「あ。
今は秋限定の紅葉の彩(いろどり)が、和也くんにお勧めですよ。」
とニッコリと笑ってそう言った。
⭐to becontinued⭐
皆様、お元気ですか?
お久しぶりのRONTA です。
そして〝月の秘密〟の続きももお待たせしてしまってスミマセン…
(待っていてくださってる方がいればいいのですが…)
なかなか上手く文章に出来ないのと、ちょっとばかり仕事を頑張ってしまっているので、そちらを優先してしまうとお話を書く時間がなくなってしまいまして…
相変わらず写真撮って編集して、コメント書いての日々なんです。(←あ、RONTAの本来の仕事はこんな職種ではないんですよ)
何となくコツが掴めてきたのと何となく成果が出てきているっぽいので、そろそろこちらは手を抜いてもよいかな…?と思い、お話を少しずつ書いていく予定です
こんなに長い間お話を書けていないのに、お話を読んでくださってる方やフォローをしてくださってる方もいて本当にありがとうございます
のんびりペースですが読んでいただけると嬉しいです