「うん。
本当だよ、さとちゃん。」


と答えた和は泣きそうな顔をして、



「あの時俺が潤くんにちゃんと否定していれば、こんな事にはならなかったのに…。」



と言った。




「和のせいではないさ。
あの潤くんって子の事だから和が、『この家に犬はいない。』と言っていても同じ事をしていたと思うぞ。」


と智くんは和の頭を撫でながら、ふんわりと優しい声でそう言った。



「…さとちゃん、ありがとう…。」


と和が小さな声で智くんにそう言うと、智くんは和を見て微笑み、


「さてと。
和、一旦リビングに戻ろうか。」


と言った。




「うん、さとちゃん。」


と言って、ガラス障子の方へと歩いて行く2人の後を追って、



〝オレもっ!!〟


と、ついて行くと、




「翔ちゃんはダメだ。」

と智くんに言われてしまった。




〝えーっ!?何でっ!?
オレも一緒に行きたいっ!!〟


と言うと、


「翔ちゃんは今は身体が不安定で、いつ人間に戻るかまた犬になるか分からないだろう。」


と言われてしまった。


智くんのその言葉に、


〝うっ!!
仰るとおり…。〟


とガックリと項垂れるしかなく…。




「悪いが翔ちゃんはこのまま部屋にいてくれ。」


と智くんがオレの頭を撫でて部屋から出て行ってしまった…。



ガラス障子の前に、ションボリとして座っていると和が、



「翔ちゃん。」


と言い、オレの頭を撫でて、



「あとで美味しい物持って来てあげるから。」


と笑顔でそう言った。



〝いっつも、いっつも食べ物で釣ろうとするなよっ!!〟


と文句を言うと、和は、


「翔ちゃん、また後でね。」

と左手をヒラヒラッと振って、部屋から出て行った。







オレはというと、智くんと和の足音が聞こえなくなるまでガラス障子の前に座り込み、


〝この姿で部屋に篭りきりだと、やる事無いんだよな…。〟


と呟き、


〝はぁーーーーっ〟


と深いため息をついた。



とぼとぼと歩いて部屋の中にある障子を前足でそっと開けると、そこには庭を一望する事の出来る掃き出し窓があり、その前に座り込み暫く窓の外に見える庭園を楽しんでいたがそれにも飽きてしまい…。




ベッドに移動をしてよじ登ると、


〝つまんないなー。〟




と言ってベッドの上でふて寝をする事にした。


















☆〜☆〜☆















寂しそうにしていた翔ちゃんを残して翔ちゃんの部屋を後にし、さとちゃんと一緒にリビングに向かった。


リビングの前の廊下で、リビングから出てきた朔くん、花樹ちゃん、潤くん、相葉さんにバッタリと出会って、




「あれー?
どこに行くの?」

と聞くと花樹ちゃんが、


「まーくんと潤ちゃんを、お庭にあるお池に案内してあげるの。」


と教えてくれた。


「そっか。
この間、潤くんにお庭を案内してあげる、って言ってたもんね。」


と言うと花樹ちゃんは嬉しそうな顔をして、


「うんっ!!」


と答えた。





すれ違った潤くんが、黒のボディバッグを身に付けたままだったので、



「潤くん、それ置いていけばいいのに。」



とボディバッグを指差して言うと潤くんは、


「この中に飲み物とか色々必要な物を入れてるんだ。
お庭に行くから必要だと思って。」


と、大切そうにボディバッグを抱きしめてそう答えた。




「そうなんだ。」


「和ちゃん、もう私達行くね。」


「気をつけていってらっしゃい。」


と手を振って言うと、さとちゃんが、


「あんまり無茶をするなよ。」


とチラッと花樹ちゃんと潤くんを見て言うと、花樹ちゃんが、


「はーい。」

と元気よく手を上げてそう答えると、4人は、

「「「「行ってきまーすっ!!」」」」


と言い、玄関へと向かって行った。













⭐to be continued⭐

















今更なんですけど…あせる
金曜日の嵐さんのインスタライブ、楽しかったですねラブラブラブ
嵐のメンバーの皆さんに、ワンコ姿…可愛かったです犬恋の矢
そして翔くん、潤くんの時だけワンコ姿で同じポーズにしていたのは何故ですかぁぁ〜!?ラブラブ