相葉さんの車が駐車場に到着して、俺たちに気が付いた相葉さんが車の窓を開け、
「花樹ちゃん、和くん、お迎えに来てくれたのっ!?」
と相変わらず無駄にキラキラとした笑顔で言ってきた。
花樹ちゃんが、
「まーくんっ!!」
と言って車に駆け寄って行き、相葉さんと話している姿を見ながら…。
この人、潤くんが絡まないとホント良い人なんだけどな…。
なんて思いながら見つめていると、助手席の扉が開き、バタンッと閉まる音がした後、
「かずーっ!!」
と潤くんが俺の名前を呼びながら駆け寄ってきた。
「今日はお招きいただきまして、ありがとうございます。」
なんて改まった言い方をして頭を下げてくる姿と、鼻にかかった舌足らずな喋り方が何だか子供みたいで可愛くて思わず、
「ぷっ。」
と吹き出すと、
「かず、なんで笑うんだよっ!!」
と潤くんが頬を膨らませて拗ねた声でそう言った。
「いや…ごめん、ごめん。
んふふふふふ。」
と笑いながら答えると、
「もう、そんなに笑うんなら、かずにはあげないから。」
と相変わらず拗ねた声で潤くんがそう言ってきた。
「何をくれないの?」
と言うと、潤くんは手に持っていた紙袋を顔の高さまで上げて、
と言うと、潤くんは手に持っていた紙袋を顔の高さまで上げて、
「俺、クッキー作ってきたんだよ。」
とニッと笑いながらそう言った。
とニッと笑いながらそう言った。
「えっ!?
潤くん、クッキー作ったの?」
と聞くと、
と聞くと、
「うん。そうだよ。」
と潤くんはコクンと頷いた。
と潤くんはコクンと頷いた。
「えーっ!?
俺、潤くんの作ったクッキー食べたいよーっ!!」
と言うと潤くんは、顎に右手の人差し指をあてながら目線を上にして、
「えー?
どうしようかなー?」
と言った。
「俺、食べたいなー。」
と言うと、
「俺、食べたいなー。」
と言うと、
「でも和は俺の事バカにして笑ったし…。」
と嘘泣きをしながら潤くんがチラッと俺の方を見てきたので、
と嘘泣きをしながら潤くんがチラッと俺の方を見てきたので、
「潤くん、お願いっ!!
もう笑わないから、この通りっ!!」
と両手を合わせて潤くんを拝みながらそう言うと、
と両手を合わせて潤くんを拝みながらそう言うと、
「しょうがないなー。」
と俺を見ながら言った。
と俺を見ながら言った。
「「ぷっ!!」」
と2人で吹き出してしまい、
ふふふふふふ。
んふふふふふ。
と笑ってると、花樹ちゃんと相葉さんがやってきて、
「和ちゃん、潤ちゃん、何がそんなに可笑しいのー?」
と花樹ちゃんが聞いてきた。
「ふふふふふ。
内緒ーっ!!」
と潤くんが言うと、
「えーっ?潤ちゃんズルイーっ!!」
と花樹ちゃんが、
「潤ちゃん、教えてよーっ!!」
と潤くんに詰め寄っていたので、
と潤くんに詰め寄っていたので、
「花樹ちゃん、それ以上言うと潤くんにクッキー貰えなくなるよ。」
と言うと花樹ちゃんは目を輝かせて、
と言うと花樹ちゃんは目を輝かせて、
「えーっ!?
潤ちゃん、クッキーがあるのーっ!?」
と潤くんに聞くと、
と潤くんに聞くと、
「うん。
しかも俺の手作り。」
と潤くんが答えた。
と潤くんが答えた。
「潤ちゃんの手作りクッキーなのっ!?」
「そっ。」
「えーっ!?
潤ちゃんの手作りクッキー、食べたいっ!!」
と花樹ちゃんが言うと、
「花樹ちゃん、潤ちゃんの手作りクッキー、とっても美味しいんだよーっ!!」
と相葉さんが言うと花樹ちゃんは、
「うわぁーっ!!
楽しみっ!!」
と満面の笑みを浮かべて喜んでいた。
潤くん大好き相葉さんの「とっても美味しい。」は、果たして信用してもよいものだろうか?
と少し不安を感じていると、潤くんがボソッと
「まーは何でも美味しいって言うからな…。」
と呟いたのを聞いて潤くんを見ると、バッチリと目が合い再び2人で、
んふふふふふ。
ふふふふふ。
と笑っていると、
「和ちゃーんっ!!潤ちゃーんっ!!
早く戻ろうよーっ!!」
と相葉さんと一緒に数寄屋門に向かって歩いていた花樹ちゃんが振り返って俺達を呼んできたので、
と相葉さんと一緒に数寄屋門に向かって歩いていた花樹ちゃんが振り返って俺達を呼んできたので、
「「はーい。」」
と2人で答えて、花樹ちゃんと相葉さんを追いかけて数寄屋門へと向かった。
⭐to be continued⭐