館に到着し、玄関の引き戸をガラガラガラッと開けて、


「ただいまー。」

と言うと、廊下をパタパタバタッと走って来る足音がして、


「「「翔様、潤様、お帰りなさいませっ!!」」」

と、薄紅と赤紅、紅藤が玄関までやって来た。

が…。


俺一人しかいないのを見た赤紅が、



「翔様…、潤様は…?」

と聞いてきた。



「ああ…。すまない…。

潤は今日は智くんの所に泊まると言って…。」




「そんなぁーっ!!!」

と落胆する赤紅に、




「…赤紅、仕方ないよ…。

潤様も何かお考えがあってだと思うし。

ね、今日は我慢しようよ。」


と紅藤が赤紅の肩をポンポンと叩きながら、赤紅を宥めてくれていた。





紅藤の元気そうな姿を久しぶりに見て、



「紅藤、もう大丈夫なのか?」

と聞くと、



「はい。潤様の妖力が戻ったようで、私もこの通りすっかり元気になりました。

翔様、ご迷惑をおかけしてしまい、すみませんでした…。」


と申し訳なさそうに頭を下げてきた。





「そんな、紅藤が気にする事はないから。

紅藤が元気になったのなら、それでよいから。」





「翔様、ありがとうございます。」


 

「本当によかったな。」


と言いながら、紅藤の頭をポンポンとしてやると、ニッコリ微笑む紅藤の横で、頬を膨らませて拗ねている赤紅がいた。





いつまでもご機嫌斜めの赤紅の態度に痺れを切らせた薄紅が、



「赤紅その態度、翔様に失礼よっ!!

潤様が無事に記憶を取り戻されて、妖力も元に戻ったんだからいいじゃないっ!!

それに紅藤も元気になったんだから、赤紅、いい加減に機嫌直しなさいよっ!!」


背中をバシバシッと叩いた。


  

「薄紅っ!!痛いっ!!」

と赤紅が薄紅に苦情を訴えるが、薄紅は素知らぬ顔で聞こえないフリをしていた。




紅藤は赤紅の顔を覗き込み、



「ほら、赤紅、機嫌直してよー。ねっ。」

と言い、




「…うん…。」

元気なく返事をする赤紅に、


 


「赤紅、約束を破ってすまなかった。」

と言い頭を下げると、赤紅は顔を上げて俺を見て、

 

「翔様、頭をあげてください。

私の方こそすみませんでした。」

と言いながら頭を下げてきた。




「赤紅…、ごめんな…。」


と言いながら赤紅の頭を撫でてやると、赤紅は気持ちよさそうに目を細めてから、

 


「翔様、もう大丈夫ですーっ!!」


と、いつもの赤紅の元気な笑顔で言った。




「よしっ!!それならよかった。」






「翔様、今日もお疲れ様でした。

お食事にされますか?湯殿にされますか?」

と薄紅に聞かれたので、



「先に湯殿を貰うよ。

今日は縁側で一杯やりたいので、用意しておい

て貰ってもよいかな?」

と答えると、



「「「かしこまりました。翔様。」」」

と三人が声を揃えて言った。



「あ、皆んなも食事はまだだよな?

どうする?一緒に縁側で食べるか?それとも…」



と聞こうとすると、



「「「翔様とご一緒させていただきますっ!!!」」」

と、申し合わせたようにそう答えたので、




「ああ、わかった。

すまないが、もう少し待っててくれ。」

と言い



「赤紅、行くぞ。」

と言い湯殿へと向かった。




「はい、翔様っ!!」


と答えた赤紅は俺の湯殿の支度を手伝う為、俺の後ろをパタパタと走りながらついてきた。





薄紅と紅藤は食事の準備をする為に、パタパタと走って勝手(台所)へと消えて行った。





⭐to be continued⭐



昨日の嵐のワクワク学校、櫻井先生の授業…。
13時からは入る事が出来なくて見れなかったのですが、アーカイブで見た時のあの衝撃っびっくりびっくり
櫻井先生っ!!そんなに松本くんの事が好きですかっ!?もう翔潤萌え〜ラブラブラブ過ぎましたよねっチューはてなマーク
(まだ見ていない方がいたらスミマセン…あせる)
ある意味免疫力アップしたRONTAでした口笛