「あと日にちは、出来れば和也の誕生日の六月十七日にして貰えないか?」
と智和が麦茶を一口飲んで言った。
「そこを何とかっ!!」
と、両手を顔の前で合わせて祈るように言ってきた。
「頼むっ!!」
そこまで必死な智和には申し訳ないが、日付だけは絶対に譲れないんだ…。
「智和、すまない…。」
「あ、ああ…。
「すまない…。」
二人して冷たい麦茶をズズッと飲んでいると、廊下に人の気配を感じた。
「智和がそこまで言うのなら…。
和也の二十歳のお祝いに協力するよ。」
と承諾すると、
「翔、本当かっ!?
あー、よかった。」
智和は胸に手をやり、はぁーっと息を吐きながら嬉しそうな顔をした。
「あと日にちは、出来れば和也の誕生日の六月十七日にして貰えないか?」
と智和が麦茶を一口飲んで言った。
「智和、すまないが日付は六月二十五日以外は無理なんだ…。」
と言うと、
と言うと、
「そこを何とかっ!!」
と、両手を顔の前で合わせて祈るように言ってきた。
「頼むっ!!」
そこまで必死な智和には申し訳ないが、日付だけは絶対に譲れないんだ…。
「智和、すまない…。」
と、智和に頭を下げ、
「日にちだけは譲れないんだ…。
六月二十五日は俺達の〝永遠の契り〟の記念日だから、この間のような光の流星を飛ばすのはその日だけと決めているんだ…。」
と言うと、智和はハッとした顔になり、
「あ、ああ…。
そうだったな、六月二十五日は二人の結婚記念日だったな…。」
と、肩を落としながら言った。
と、肩を落としながら言った。
「すまない…。」
智和に再度詫びると、
「いやいや、こちらこそ無理を言ってすまなかった。
では、和也が二十歳になる年の六月二十五日にお願いしてもいいか?」
と言い、智和が頭を下げた。
「ああ、それなら大丈夫だ。」
二人して冷たい麦茶をズズッと飲んでいると、廊下に人の気配を感じた。
この気配は…。
「潤、いるのはわかっているよ。
入っておいで。」
と言うと、
と言うと、
「バレちゃった…?」
と、ペロッと舌を出し悪戯っ子のような顔をした潤が入ってきた。
俺の隣に座ると、
「しょおくん、ありがとうっ!!」
と、俺の胸に抱きついてきた。
と、俺の胸に抱きついてきた。
「潤、廊下で盗み聞きをしていたんだ…。」
「だってー。翔くんが承諾してくれるか心配だったんだもん…。」
と、俺の胸に頬をすり寄せながら言った。
潤の頭を撫でてやりながら、
「潤…。」
と、名前を呼ぶと、少し顔を上げて、
「なぁーに?」
と返事をする潤に…。
「潤、智和が俺に話したい内容は、分からない、と言っていたよね?」
と言うと、潤はガバッと身体を起こし、右手を口に当てて、
「あーーーっ!!」
と叫び、その後狼狽えながら、
「あの…、その…、それは…。」
とブツブツと言っていた。
あまり虐めるのも可哀想かと思い、
「怒ってないよ。」
と言い潤を抱きしめてやると、
「よかった…。」
しょおくん、ありがとう。
と言い潤も俺を抱きしめ返してきた。
その様子を見ていた智和が、笑いながら、
「ハハハハハッ。翔は潤には甘いんだな。」
と言った。
⭐to be continued⭐