赤紅と紅藤の用意してくれていた昼飯の蕎麦は美味しくて、


「美味しいーっ!!」

「んまっ!!」


と言いながら潤も俺も蕎麦をすすった。


「「赤紅、紅藤、ありがとう。」」


と赤紅と紅藤にお礼を言うと、



「美味しいですかー?」


「喜んでいただけてよかったです。」


モグモグと蕎麦を食べていた二人が顔を見合わせて喜んでいた。


箸を止める事なく食べている二人を見て、赤紅と紅藤はやはりお腹が空いていたようだな…、と思い、



「今度から、待たなくても先に食べていていいからな。」

と赤紅と紅藤に言うと、


「「でも…折角でしたら翔様と潤様と、一緒に食事がしたいんです…。」」


と、しゅんとしながら答えた。




そんな二人を見て潤が、


「それなら起こしてくれればよかったのに…。」


と言うと、二人とも顔を赤らめて、



「「そ、そんな野暮な事は出来ません…。」」


と言った。

  



潤は不思議そうな顔をして二人を見た後に、俺の顔を首を傾げて見て小声で、


「野暮って…?」

とヒソヒソッと聞いてきた。



「えっ!?ああ…。

…潤、わらないんならいいんだよ…。」
 

と言ったあとに、潤の胸元から見える赤い花びらの跡をチラリと見て、妖艶な潤の姿を思い出しニヤける口元を思わず押えた。





「んーーっ…。」


と、潤がずっと考え込んでいるので、


「ほら潤、お蕎麦を食べよう。なっ。」


と、食事の続きをするように言うと、


「うん。」


と言い潤は再び蕎麦をすすり始めた。







蕎麦も食べ終わり、


「「湯殿の用意が出来ましたーっ!!」」


と赤紅と紅藤が呼びに来たので、潤と一緒に湯あみをし、汗を流してさっぱりとして上がると、潤の子供用の浴衣と俺用の浴衣も用意されていた。


俺のは紺の生地に薄紫と赤の細い縦の線が入っている浴衣で、潤のは同じく紺の生地に薄紫と赤の細い縦の線に向日葵の花の模様が入っている浴衣だった。




「あれ…?浴衣…?」

と言うと赤紅が、




「今日は浴衣を用意しておいて欲しい、と潤様からお伺いしていたのでー。」

と言うと、潤が、


 
「今日は浴衣がいいかな?と思って…。

今日の為に用意しちゃったんだ。」


ダメだったかな…?


と首を傾けて俺の顔を覗き込んでくるので、

  


「ダ、ダメじゃないよ。

生地の色とかも似ていて、お揃いみたいで俺はいいと思うよっ!!」


と言うと、





「よかったっ!!

そうなんだよっ!!お揃いっぽくしたかったんだーっ!!」



と満面の笑みで潤が喜んでいた。




先に俺の浴衣の着付けを潤がしてくれた後に、子供の姿になった潤が赤紅と紅藤に浴衣を着せて貰い、準備は出来たのであとは出発の時間を待つのみとなった。







太陽が西の空に沈んで行くのを見計らい、子供の姿になった潤を抱きかかえて、



「じゃあ、赤紅、紅藤、行ってくる。」

「行ってきまーす。」


「「翔様、潤様、行ってらっしゃいませっ!!」」



赤紅と紅藤に見送られ、翼をバサバサッと羽ばたかせ屋敷を飛び立ち、智和の待つおおみ屋工房へと向かった。





⭐to be continued⭐



相葉ちゃん、お誕生日おめでとうございます♫
いつも相葉ちゃんの笑顔や天然発言に癒されています♡


今日は東京ドームでのライブですね♫
5×20ツアーもとうとう明日までですね…。
今日も参加される方が素敵な時間を過ごせてるといいですね(*´∀`)♪