「にのちゃん、本当にごめんっ!!!ごめんねっ!!!」


相葉さんが両手を合わせて、申し訳なさそうに謝ってくる。



「相葉さんのせいで、頭が取れるところだったよ…。あー、痛かった…。」


と、頭をさすりながら拗ねて言ってみると、


心配そうに見ていたJが、そっと頭を撫でてくれた。



それを見た相葉さんは、

「にのちゃーん、ごめんね…。」


と、しゅんする。


相葉さんは格好いいんだけど、こういうところが可愛いな。


あまりにも相葉さんが、一生懸命に謝ってくるので

「くすっ。ウソウソ、相葉さん、もういいよ。大丈夫だよ。」

と、言うと、


「よかったー!!!」


心底ホッとした表情で、はぁーっと息を吐き右手で胸を撫でていた。




 

「それよりもJは何で、俺をあんなに見てきたのよ。」


「…と…も…。」


「とも…?」


Jがコクコクッと頷き、


「とも…、た…のまれ…た…。」


「とも、頼まれた?」


コクコクッとまた頷く。


とも、頼まれた?

頼まれた、って事は人によね?

誰に?

何を?


「そもそも、“とも”って誰よ?何よ?」


「…とも…か…ず…。」


「とも?かず?俺?」


Jがフルフルッと首を横に振る。


「えっ?誰よ?何の事よ?」


「にのちゃん、“ともかず”って名前の人じゃないの?」


相葉さんの言葉にJが目をキラキラさせて、コクコクコクッと頷く。


「ともかず…?」


ともかず、ともかず、ともかず…。

ともかず…?


「あ、母方のじいちゃんの名前が、“智和”だっ!!“大宮 智和”っ!!」


Jがコクコクコクッと頷く。


「Jはじいちゃんの知り合いなの…?」


Jが頷く。



Jと亡くなった大宮のじいちゃんが知り合い…?


どう見てもJは俺たちと同じくらいの歳だよね…?


歳が離れたJとじいちゃんは、一体どういう関係なんだ…?







⭐to be continued⭐