チャットGTPが最近至る所で取りざたされている。「業務効率を飛躍的に上げる」「人間の仕事を奪う」など賛否両論様々だ。私は高校で社会科を教えている。この仕事にはほとんど役立たないし使いたくもない。授業は言葉にどれだけ気持ちが入るかで、生徒への響き方が変わる。そうしたものなので、チャットGTPどころかパソコンやインターネットもマイナスに作用する所がある。調べてもそこに労苦が伴わなければ言葉に力はこもらない。薄っぺらい。10年ほど前、私は初めて手書きで生徒向けのプリントを作って観た。するとどうだろう。立て板に水を流す如く滔々と、そして力強く言葉が出て来る。そしてその事柄を深く理解できたことで新たな発見があり創造が生まれる。デジタル技術が今の時代に欠かせないのは理解している。しかしすべてが人類社会の発展に貢献するわけではない。そしてチャットGTP…例えば「織田信長が殺された理由」と調べてみた。回答は薄っぺらかった。詳しく覚えていないが正しくもなかったように記憶している。(何度か自分のよく知っている事を調べて、いい加減な答えだったので、もうすでにアンインストールし内容も記憶に残っていない)自分で這うように取り組むことで、その作業が自分の血肉となり、自身がプロとして研鑽されていく。デジタル技術はその過程を奪ってしまう。チャットGTPはその程度が甚だしい。こんなもので仕事を済ませては、能力は上がらず、技術も蓄積されず、長期的には多くの生産物で質の著しい低下が生じるのではないだろうか。

しかし現実として利用者はかなりの数になるだろう。安易に手を出すなかれ。機械に使われたくなくば。