韓国、仁川からのフェリーで24時間ほど、中国の連雲港に到着。
ここは江蘇省の一番北。青島から南に250キロほどの所。
到着してターミナルを出て、、、びっくりした。見事に何もなかった。
で、おまけに、この町の情報が何もない。地図さえない。
烟台の時のようにターミナル周辺にバスや電車駅、宿があるかなと思っていたが、甘かった。
ふう。さっそく、途方にくれてみた。
鉄道があるはずなので、鉄路站(電車駅ね)をと思って色々きいてみるが、
にわか中国語、通じない。
まあ、座り込んでだな、水でも飲みながら。こんな時は。
タイミングよく、フェリーの船室で一緒だった許さんが通りかかって。
で、タクシー相乗りしてくれて、鉄路站へ。
どこに行こうというのはない。
目指すは東南アジア、でビザなし入国なので15日以内で中国を出なければいけない。
とりあえず南、、、それくらい。
地図を見ながら連雲港南辺の大都市を見ていると、どうも、、、
上海か、南京だ。
運よく、上海行きの列車が2時間後くらいにあった。
17時発、翌朝8時頃着。
「我想去上海」でチケットを購入し、待つ。
まあ節約しないとね~と軽い気持ちで「硬座」チケットを買ったのだが、
これがカオスの始まりだった。
中国の列車には、座席の等級が4つある。
硬座、軟座、硬臥、軟臥の4つ。
硬座は普通の座席、リクライニングもなし。
軟座は座席がクッションになっているらしい。
硬臥は寝台列車で3階建てベッド。上中下でまた値段が違う。
軟臥は豪華寝台列車。コンパートメントにわかれている。
もちろん硬座が一番安く(88元、1350円くらい)、それ故硬座を買ったのだが、
夜行列車の硬座、きつかった。。。
列車は連雲港を出て、まずは西へ。
連雲港駅(厳密には連雲東駅)が始発となるので、指定の座席に座って、のんびりと出発。
となりに座った中国人大学生らとワイワイ楽しい時間を過ごしていたのだが。
徐州で彼らも下車して。真夜中になって。
列車内が、ひどく込み始める。
停車駅毎に、すごい数の乗客が乗り込んで来る。
しかも一人一人がハンパでない大きな荷物と共に。
すでにバッグじゃない。布団とか植木とか、自転車とか。
当然座れない人は立っている。
老人も、赤ちゃんを抱えた女性も、みんな黙って立っている。
朝ラッシュの埼京線、あの状態で10時間ほど乗り続けるわけだ。
我慢強いなぁと、感心してしまう。
それまでいた韓国が、お年寄りなどには座席を譲るのが当たり前だったので、
座席を譲ろうかとも思ったが、、、
座席を譲って、あの重い荷物を抱えて、10時間立っていられるか、、、
勇気が出なかった。
一応僕のチケットは座席指定だが、それもすでに関係ないのか。
トイレに行くと、座席をすぐにとられてしまう。
暑い、トイレに行きたい、眠い、寝れない、荷物も気になる、、、
うぅん、、、辛い、、、
移動好きの僕でも、これは、、、辛かった。