札達の町から北に20キロほど、壮麗な壁画の残る、ピャン・ドゥンカル遺跡というのがあるらしい。わずか20キロ、しかし車道はなく、トレッキングルートのみ。

是非、ドゥンカルの壁画は見てみたいと思っていたが、、、あのサンダル谷を見て、正直びびってしまった。この谷を越えて行かなくてはならない、、、
そして運良く札達からメンシ方面に相乗りさせて頂けることになり、、、

正直言うとこの頃から、かなり弱り始めていた。
西チベットに入って10日ほど。
高度順応は完璧、体も元気だ。
しかし一番辛かったのは食べ物、そしてテント生活。
インスタントラーメンくらいしか携帯食は買えず、テントの中、特に朝方は凍えるほど寒い。
正直都会が恋しくて、
ピャン・ドゥンカルに行くのなら最低三日はテント、食堂もないので、3日分の食料を担いで行かなくてはならない。

結局諦めてしまった、ピャン、ドゥンカル遺跡。
うぅん、弱い。
こんなにも、自分は弱い。