最初の目的地は札達(ツァンダ)。
ここはグゲ遺跡、グゲ・プラン王国の首都だった所。西チベットの大きな見所の一つ。しかしここは、本当に交通手段が難しい。

一週間に一度、毎週土曜早朝に、郵便局の車がヒッチハイクできるらしい、との情報を得ていた。乗りたがる旅行者が多いのでチケット制になっていて、150元で金曜朝に発売。しかしアリに到着したのが金曜夕方、翌日はずっと寝ていたので、次の郵車まで一週間ある、先にカイラスに行こうかと思っていたのだが。

カイラス方面にヒッチ待ちしていると、札達までバスが出ていると、町の人がそう教えてくれた。三日に一本。出発は明日の正午だと。
明日か、、、それなら先に札達に行こう。その方がルート的に楽だ。
で、アリにもう一泊。

次の日、バスやトラックが溜まっているターミナルに行ってみる。すると確かに、「獅泉河ー札達」と書かれた紫のバスが止まっていた(獅泉河はアリの別名)。早速ドライバーに話しかけてみる。
この森田健作似のドライバー、後に大もめするのだが、この時は上機嫌で、
「出発は明日の正午12時、チケットはそこの食堂で買いな」と教えてくれた。
で、食堂に行ってみると確かにチケットを売っている様子。
中国人260元、外国人300元、外国人は旅行許可証が必要だよと。
また明日か、、、まあバスは確かにあるのだから、、、
チケットを買おうと思ったが、何か悪い予感がしたのでこの時は買わず、明日の朝に買いますと。明日やっと札達に行けると喜んでいると、この森田健作の紫バスが乗客を乗せている。どうも出発する様子。どこに行くんだと聞いてみると「近場に行って、明日朝帰って来る。明日の昼に札達に行く」との答えだった。
念のため、アリの公式バスターミナルに行ってみる。ここはもうほとんどもう使われていない様子なのだが、念の為。そこで聞いてみると、やはり出発は明日とのことだったので、安心して、アリにもう一泊したのだが、、、

次の日。
10時に、昨日の紫バスがあった場所へ行ってみる。いない。
11時、12時を過ぎて、まだバスは戻って来ない。
昨日のチケットを売ってくれようとした食堂で聞いてみる。
「バスは今日はない。昨日行ったんじゃないか」というふざけた答え。
違う、昨日確かに出発したがあれは札達に行っていない、ドライバーがそう言っていたよと詰め寄る。らちがあかない。昨日の公式バスターミナルに行ってみる。職員が眠そうにしている。ここはもっと埒があかない。出発は明日か明後日だと。ふとターミナル内の掲示板を見てみると運行スケジュールらしきものが「2004年10月」で止まっている。だめだ、、、ここは。やる気がない。

大もめしていると、宿のおばさんが、明日札達に行くというトラックを見つけてきてくれた。早速交渉。「出発は明日の12時、トラックのキャビン乗車。ヒッチハイクの値段は400元」と。400は高過ぎ、、、300元に値切って、もういいかげんにしてくれよ!アリ、、、で、アリにまたもう一泊したのだが、、、

また次の日。
その札達に行くと言うおばさんを信じて。
朝起きて外に出てみると、なんとあの森田健作似ドライバーの紫バスが、停車している。かなりカチンと来て、その森田健作似に詰め寄る。すると「出発は明日だ」と。そしてどこかに逃げて行った。

まあいい。もうこんな森田健作似は相手にしないのだ。僕はちゃんとトラックを確保している。森田健作似なんかに頼らないさ。
そして昨日の「300元」のおばさんの所に確認に行く。「今日12時出発だよね~」と言いかけて、びっくりした。森田健作似がおばさんの所で飯を食っていた。
悪い予感、悪すぎる予感。案の定。
おばさん曰く「出発は明日だって、この人が言ってる」と。
このおばさん、、、自前のトラックではなく、紫バスの事を言っていたのが、、、だったら昨日最初に「400元!!」って言ってたのは何だ、、、公共のバスなのに、ぼったくろうとしていたということか、、、信じられん。

森田健作似と揉める。
「いったいお前は札達にいつ行ってるんだ。最近で、一番直近でいつ行ったよ?」と。「いつも明日、明日、で、その明日には昨日行きました」になってるじゃねえか」とべらんめえ口調で。
森田健作似曰く「札達は明日行く。明日正午出発。今日は近郊へ行って明日朝戻って来て、明日正午、確かに出発」と。
どこかで聞いた台詞。
当然信じられない、、、もう札達行きの「バス」は諦めた。
先にカイラスに行って、郵車ヒッチのチケット発売に合わせてまたアリに帰って来よう、、、振り回されて、ずるずるこの町に何日もいるのも嫌だ、、、
で、カイラスへ、、、

(後記)
後、ヒッチで札達に行った時、なんとこの紫バスを札達の町で目撃。
札達とアリを結んでいるのは確かなよう。
(推測)
しかしおそらく、三日に一本というのは嘘だろう。この紫バスをマネージしている森田健作似ドライバーの腹ひとつで、乗客が多ければ札達へ、少なければ儲からなければ、他に需要のある近郊の町へ行っているというのが真相だと思う。
かなりあてにならない。

 

 

~for tourist~

札達行き

1、郵車ヒッチ。
実際乗ってないので分かりませんが、土曜日朝6時に出発?とのこと。チケットは150元、金曜日朝10時に格桑路の郵便局営業所で購入可能、らしい。外国人旅行許可証の提示が必要かどうかは不明。

2、トラックヒッチ。
1~2時間待ってみたが、難しかった。
藍天招待所がたまり場との情報も。でもそこでも札達行きのトラックは見つからなかった。許可証の提示はドライバー次第でしょう、、、

3、バス
右に詳しく書いてますが、かなり主観が入りすぎてますね。気長に待つ、運を祈るしかない様子。
三日に一本、正午12時発とのこと。
外国人300元、チケットを買う時に「外国人旅行許可証(彼らはアリ的フージャオ(アリのパスポートと言う))」の提示を求められます。
北京路と獅泉河路の交差点から北に10m、迎君招待所の隣の「ウルムチ斉老回民餐庁(緑色の店)」で、チケット購入可能な、様子

 

アリからのバス。

アリープラン。三日に一本か。もっと出ているような気がする。外国人300元と言われるが250元まで値切れたこともあった。

アリー大金(ダルチェン)
プラン行きを途中下車。これも値段プラン行きと同じくらいと思った方がいい。

アリーラサ
三日に一本と言っていたが真相不明。800元で、2泊三日と旅行人の掲示板にあったような。

アリーイエチョン
カシュガル方面へ。三日に一本。300元とのこと。
外国人許可証の提示が必要かどうかは不明。本来は西蔵自治区の外国人非開放地域の許可証と(これはアリでで取得可能)、新橿自治区の外国人非開放地域の許可証か何かしろが必要なはずだが、、、