アリに着いて、とりあえず招待所にチェックイン。
そしてまず最初にした事は、公安の外事課に出頭すること。

僕は中国の出入境管理法に違反してここまで来たという事実がある。新蔵行路でイエチョンを出た瞬間から外国人非開放地域。そこからアリに到着するまで、ずっと法に抵触していた。アリという町自体は開放地域なので、現行犯ではない、といことになるのかどうなのか。出頭する目的は一つ、罰金を払って、この西チベット地域の旅行許可証を取得すること。そうすればコソコソせずにゆっくり旅行ができる。

公安の外事課まで歩くと20分ほどだというがどこにあるのか不明なので、とりあえずタクシー。5元、60円くらい。小さい町に不釣り合いなほどの大きな建物。入るともぬけの空。大声でニーハオを。誰も出て来ない。うろうろ歩き回って開いているドアを覗き込む。いた、パソコンでフリーセルしてるおじさんが。また違う一角に案内されて、警察官3人による尋問が始まる。

一応犯罪者なので。
頭をたれて申し訳そうに事情を話す。許可証を持たずにこの町まで来た事、非開放地域である事を知らなかった事(大嘘)、この町に着いてすぐ駆けつけた事(一服した後にね)。中国語で喋りながら、これオーディションみたいだなと、そんなバカな事を。
深く反省しているシーン。でも違う目的があって。台詞は全て中国語。

調書が作成され、申し立ての事実に差異がない事を確認。指紋をしつこく取られる。公安行政処罰決定書、罰金300元。値切ってみた。駄目だった。

 



で、メインの旅行許可証。
この公安の管轄は西チベットだけなので西チベット地域内で回りたい所を申請する。ほとんどはもうすでに開放されている様子だったが、グゲ遺跡のある札達(ツァンダ)だけはまだ非開放。旅行許可証に札達がまず書き込まれる。
他にいろいろと回りたい遺跡があるのだが、ほとんどが拒否される。一番行きたかったピャン、ドゥンカル遺跡、曲龍も個人旅行者には旅行許可を与えないと。
残念。
50元払って、旅行許可証取得。

 

 

~For Tourist~

アリの公安外事課。
獅泉河路を東へ2キロほど。象雄路で南へ曲がって50mほど。タクシーで5分、歩いて20分。旅行人にある通り、英語が通用する。
罰金300元、許可証50元。お茶無料。
お釣りもくれます。