夕方、ディラプクゴンパに到着。
今日はここにテントを張る。

 


ここから見える、拝めるカイラスの北面は

「この世で最も美しい光景」の一つだという。
しかし、そうは思わなかった。
僕が焦がれ続けた、追い続けた、そして逃げ続けたカイラスは、

「こんなもんじゃない」と、そう思った。

そうして僕は歩き始めた。
カイラス、北面に向って。